五七五でなぞなぞ。「貝類は 皆身ばかりを 賞翫し」で示される2種の鳥の名前とは?

画像
★日本語★
問題:本日は五七五で出題されるなぞなぞです。
■まずひとつ練習問題を試してみましょう。「回文の 名もめぐりあう 杉と竹」。これは戦国武将2人の名前です。誰でしょうか? 答えは上杉謙信と武田信玄です。なぜ回文か。ケンシンとシンケン。昔の人は濁点を省くので、上下逆さまにしただけに見えるようです。杉と竹はそれぞれ名前に入っていますね。
■もうひとつ練習です。「貝類は 皆身ばかりを 賞翫し」。これは鳥の名前が2つです。答えはカラスとツルです。「殻捨つる」。まっ、そんなやりかたの謎々です。
■では、本番です。以下に五七五の川柳みたいな句とヒントが並んでいます。それぞれ、指すものをあててください。
[い]顔も見ず 声をかけたら 間の悪さ(ヒント 木の名前3つ)
[ろ]風の吹く 夜はことさらに 火の元を(ヒント 東京下町の地名2つ)
[は]カタカナの 筵(むしろ)月日の 下に敷き(ヒント 年号1つ)
[に]西洋の 名札は姓が 後になり(ヒント 地名1つ)
[ほ]かなもじを さかさに読むも おなじこと(ヒント 刃物2つ)
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]顔も見ず 声をかけたら 間の悪さ(ヒント 木の名前3つ)の答えは檜と栃の木と楓である
■続けて読むと、「ひとちがえで(人違いで)」となります。昔の人は桧(ひのき)を「ひ」と読んだようです。檜皮と書いて「ひはだ/ひわだ」。檜垣(ひがき)は「檜の薄板を網代(あじろ)に編んでつくった垣根」のことだそうです。
[ろ]風の吹く 夜はことさらに 火の元を(ヒント 東京下町の地名2つ)の答えは根津と三囲である
■三囲は「みめぐり」と読みます。答えとしては「ねずみめぐり(寝ず見廻り)」ですね。根津はちかごろ「谷根千(やねせん)」として知られる下町の町名です。不忍の池から400mほど北西に歩くと根津の町です。ちなみに谷は谷中(やなか)、千は千駄木(せんだぎ)ですね。
□三囲は、台東区向島の近辺だそうです。落語の「野ざらし」では、ご隠居が向島の三囲の土手下で釣りをしていて野ざらしの髑髏(しゃれこうべ)を見つける話になっています。歌舞伎の「桜姫東文章(さくらひめ あずまぶんしょう)」とか、「隅田春伎女容性(すだのはる げいしゃかたぎ)」などにも三囲を舞台にした有名な場面があるそうです。
[は]カタカナの 筵(むしろ)月日の 下に敷き(ヒント 年号1つ)の答えは明治である
■「月と日」で「明」ですね。「治」という漢字は、分解するとカタカナの「ム+シ+ロ」とも読めます。で明治です。
[に]西洋の 名札は姓が 後になり(ヒント 地名1つ)の答えは長崎である
■いちばん簡単ななぞなぞです。「ながさき(名が先)」です。昔は名刺と呼ばずに名札と称したのかな。
[ほ]かなもじを さかさに読むも おなじこと(ヒント 刃物2つ)の答えは鉈と刀である
■鉈(なた)と刀(かたな)。上から読んでも「なたかたな」。下から読んでもおなじこと、ですね。
□もう少し遊んでみましょうか。「元日は 日の丸の旗 家ごとに」(ヒント 小動物の名2つ)。答えは蛭(ひる)と蛙です。「ひるがえる(蛭蛙)」ですね。環形動物門ヒル綱に属するグニャグニャな存在と、脊椎動物亜門両生綱カエル目に属するピョンピョン跳ねる存在です。
□「岩破裂 言(ことば)を放って 詩を吟ずべし」(ヒント 近江の名所1つ)。これは派手に字余りですね。答えは「石山寺」。岩が破裂して石と山に別れます。詩という漢字の「言」を放つと寺が残ります。で、石山寺。漢字の部品の割り算と引き算の結果でした。
◆参考*1:書籍「新版ことば遊び辞典」鈴木棠三(とうぞう)編、東京堂出版
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林

ぬけられます→日本語雑学クイズ一覧

"五七五でなぞなぞ。「貝類は 皆身ばかりを 賞翫し」で示される2種の鳥の名前とは?" へのコメントを書く

お名前
ホームページアドレス
コメント