白書、青書の語源はなに?

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★日本語★
問題:いま、ちょっと大きな本屋さんに行くと、さまざまな官庁から発行される白書のたぐいが数多く見られます。霞ヶ関には専門の本屋さんもあるらしい。「環境白書」や「国民生活白書」、「犯罪白書」、「経済白書」、「教育白書」などがよく知られていますね。
●白書は役所が発行するものとは限りません。最近では、民間でも思い思いに白書を発行しています。たとえばゲームに関する白書だけでも、「オンラインゲーム白書(メディアクリエイト)」、「CESAゲーム白書(社団法人コンピュータエンターテイメント協会)」、「ファミ通ゲーム白書(エンターブレイン)」など、いろいろな調査報告が商品化されています。
●オジサンたちが若かりしころには、「いちご白書をもういちど」という歌が流行りました。学生運動を描いた「いちご白書」というアメリカ映画があったことまでは覚えています。でも映画の中身と歌の中身はあまり覚えていないな。
●では、この白書という言葉の語源についての記述は、次のどれが正しいでしょうか?
[い]中国語で「政府の発行物」という意味がある
[ろ]英語で「政府の報告書」という意味がある
[は]フランス語で「報告書」という意味がある
[に]ラテン語で「大衆に聞かせる」という意味がある
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[ろ]英語で「政府の報告書」という意味がある
説明:イギリス政府の公式報告書が「white paper」と呼ばれたことに由来するそうです。報告書の表紙が白だったから「白書」となったという説があります。でもカラー印刷や製紙法が未熟な時代は、書類や本の表紙は白が多かったとも想像されます。政府の公式報告書のみが「white paper」と呼ばれたことの説明としては、ちょっと物足りない気もしますけど。
●現在では、日本のみならず、他の国でも政府各機関の報告書を「白書」という名前で刊行しているそうです。
●イギリス議会の公式報告書は「blue book」と呼ばれるそうです。表紙が青いのでしょうか。ここから「青書」という言葉が生まれたそうです。日本では、「外交青書」という外務省の報告書があるとのこと。外務省のHPでも公開されています*2。Wikipediaには、「外交青書を作成し始めた当時、参考としたイギリス議会の外交委員会の報告書の表紙が青色であったので、これに倣った」とあります。
●ちなみに、日本最初の白書は昭和22(1947)年に片山内閣で発行された「経済実相報告書」というレポートだったそうです。戦後の混乱期です。経済はこんなに困難な状況である、辛抱してくれと国民に訴えたかったのかな。
◆参考*1:書籍「日本語話題事典」754頁、渡辺富美雄、村石昭三、加部佐助編著、ぎょうせい
◇*2HP「外務省: 外交青書」
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/bluebook/

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