正解が誇らしい漢検準1級程度の難題。「魵」は「さばく」と読むの?

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問題:正解が誇らしい漢検準1級程度の難題です。次のうち正しい記述はどれでしょうか?
[い]「碇」と「錨」はおなじ読みがある
[ろ]「会長に亜ぐ」の「亜ぐ」は「みつぐ」と読む
[は]「魵」は「さばく」と読む
[に]「ちしつする」という熟語は「知悉する」と書く
[ほ]「しごく」という漢字は「強く」と書く
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)


























正解:[い]と[に]が正しい
説明:●[い]「碇」と「錨」はおなじ読みがある(○)
ご存じのとおり、両方とも「いかり」と読みます。船を固定させる器具ですね。「義経千本桜」というお芝居では、碇とともに海に飛び込むオジサンが登場します。当然死んでしまいます。変なオジサンです。そういえば、コメディアンのいかりや長介氏の本名は碇矢長一(ちょういち)だったとか。関係ないか。
●[ろ]「会長に亜ぐ」の「亜ぐ」は「みつぐ」と読む(×)
正しくは「つぐ」です。「会長に亜ぐ人物に面会した」などと使うらしい。「亜」は「亜熱帯」などいう場合にも使われるように「次の」という意味があるそうです。熱帯に次いで熱いわけですね。「亜子」は次男の意味、「亜相」は宰相に次ぐ立場の大臣を意味するそうです。
●[は]「魵」は「さばく」と読む(×)
正しくは「えび」と読むらしい。ATOK(手書き入力)でもMS-IME(単漢字)でもそのように登録されていました。魚を分けるのだから、「さばく」か「おろす」でいいような気もしますけど。「さばく」は「捌く」、「おろす」は「下ろす」と書くようです。
○なお、「魵」は古い漢字字典には収載されていないようです。国字かもしれません。ただ、国字は一般には訓読みだけで音読みはないとのこと。「魵」には「フン」という音読みがあるとATOKの手書き入力機能では表示されます。国字説も当てにならないかな。
●[に]「ちしつする」という熟語は「知悉する」と書く(○)
「知悉する」は細部まで知り尽くすという意味ですね。「悉」という漢字は、訓では「ことごとく」と読みます。ちなみに「尽く」と書いても「ことごとく」と読みます。
●[ほ]「しごく」という漢字は「強く」と書く(×)
正しくは「扱く」と書きます。性急に成果を求めるあまり、強く扱きすぎては苦痛が先に立ち、気力が萎(な)えます。何事もほどの良さが大切です。もちろん運動部の練習のことです。
◆参考*1:書籍「本試験型 漢字検定準1級試験問題集08年版」成美堂出版
◇*2辞書「字源」簡野道明、角川書店
◇*3Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇*4Yahoo! J Dictionaries 大辞林

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