日本の船の名前の末尾に「丸」とつくのはなぜなの?

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問題:●日本の船は、末尾に「丸」とつくのが多いようです。勝海舟を乗せて太平洋を渡った咸臨丸がそうですね。「♪石狩挽歌」にはブラジル移民の人たちが運ばれたという笠戸丸(かさとまる)が出てきます。児童文学の傑作、「忍たま乱太郎」には、兵庫第三協栄丸が登場します。
●では、なぜ船名の末尾に「丸」とつけるのでしょうか?
□[い]遣隋使、遣唐使の頃から、陰陽道の占いにより、「丸」とつけて航海の無事を祈ったから
□[ろ]大切にするものには「丸」とつける習慣があったから
□[は]明治時代に法律で「丸」とつけるよう強制されたから
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)


























正解:[ろ]「大切にするものには『丸』とつける習慣があったから」と[は]「明治時代に法律で『丸』とつけるよう強制されたから」が正しい
説明:●記録に残っている船の名前で初めて「丸」とつく名前の船は、「板東丸」という名前だそうです。京都仁和寺(にんなじ)の古文書に記されているとのこと。おもにゆで卵を運んで徳島と大阪を往来したらしい。これは嘘です。
●そもそも「丸」は「麿(まろ)」が元になっているそうです。大切なものには「丸」とつける習慣があったとのこと。たしかに男子の人名に多いですね。「牛若丸」とか「森蘭丸」、「おじゃる丸」、「ライオン丸」などがいます。
●大切な刀にも丸をつけます。歌舞伎の「助六」に出てくる宝刀は「友切丸」です。刀剣のHPを見ると、「半月丸」とか「牛切丸」、「小鳥丸」などがありました。
●船も大切なものですので、丸をつけたようです。単なる習慣だったのですが、明治政府は、法令で日本の船には「○○丸」という名前をつけさせたそうです。ついでに「日の丸」も掲げさせました。
●最近、南極へ向かったという報道があった「しらせ」、あるいはその先輩の「宗谷」、「ふじ」などには「丸」がつきません。これは海上自衛隊の船なので、命名法が違っているようです。旧海軍の「大和」も「武蔵」も丸はつきません。「武蔵」につけると元横綱になってしまいます。
●ちなみに、米国では、原子力空母「ジョージ・ワシントン」など、人名をつけるのが好きですね。日本の旧海軍、海上自衛隊では、船の名前に人名をつけない伝統があるらしい。「しらせ」も南極探検家白瀬中尉にあやかった名前ではなく、南極にある「白瀬氷河」からとったそうです。間接的には人名からの命名のような気がしますけど。
◆参考:書籍「雑学新聞」読売新聞大阪編集局編、PHP研究所

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