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zoom RSS 【食事・就寝前厳禁】店子の不始末のとばっちりで億の金を失った大家さん。店子の職業はどんなもの?

<<   作成日時 : 2017/09/06 07:11   >>

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★歴史★
問題:江戸時代には、連座制、あるいは縁座制と呼ばれる制度がありました。家族から犯罪者が出ると、家族すべてに罰が与えられたりするらしい。いやな制度ですね。半島の国では、21世紀になっても政治犯の家族が収容所で苦しんでいるなんて噂を聞きます。これも連座制かな。
■店子が犯罪を犯したとき、その犯罪を認知できたはずなのに止めなかったという理由で、刑務所に入れられてしまった大家さんがいるそうです。日本橋本材木町5丁目で材木商を営んでいた吉田屋九兵衛という人です。商売も上手だったようですが、多くの貸家を持っており、不動産賃貸業でも大きな収入を得ていたらしい。
■たまたま吉田屋の隣の貸家にいた人物が、一種の犯罪を犯してしまいます。本来、法的には問題がない種類の出来事だったらしい。ところが当事者はもちろん、隣家であり大家である吉田屋九兵衛までが罪に問われるという大問題になってしまったようです。
■では、吉田屋の隣に住む店子…犯罪者として首を刎ねられてしまった男は、いったいどんな職業の人物なのでしょうか? 下の選択肢から選んで下さい。
[い]占い師
[ろ]義太夫語り
[は]棒手振り(ぼてふり、荷を担いでいく)の魚屋
[に]焼き芋屋
[ほ]医師
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)























★歴史★
正解:[ほ]医師
説明:隣に住んでいたのは、中村玄益(ゲンエキ)という本道(ホンドウ、漢方で内科)の先生だったらしい。腕がよく、評判が高く、患者は門前市をなしていたようです。
■医師と教師は助平だという噂があります。この先生も近所に22歳になる加代という妾を囲っていたそうです。ある日、前触れなく加代の家を訪ねたところ、勇三という弟子と加代がもつれあっていたらしい。
■もうじき50歳という玄益先生ですが、嫉妬は年齢と関係がないのでしょう。すぐさま2人を引き摺って自宅に戻ります。
「よくも恩を仇で返したな。2度と繰り返さぬよう、いい思いをした部位に私が治療を施してやろう」。
■弟子に命じ、懸命に謝る2人の手足を押さえつけ、2人の大切な場所に灸を据えさせたそうです。陰毛がジリジリと焼け、2人は熱さに泣き叫びます。玄益はかまわずにどんどん灸を据えさせていきます。
■気がつくと、2人ともぐったりしています。慌てた玄益先生は気付け薬を与えますが、息を吹き返しませんでした。しかたがないので、病死として2人を親元に帰します。
■加代の親は死因がおかしいと奉行所に訴えでたらしい。取り調べの結果、弟子の口から玄益先生の厳しい折檻が露顕したそうです。「医道に携わる身でありながら2人を死に至らしめたのは重々不届き」と、市中引き回しの上、獄門に処されてしまいます。灸を据えた男は打ち首だそうです。加代と勇三を押さえつけたものは、すべて追放処分になってしまいます。
▼獄門
◇*HP「獄門 - Google 検索」(恐い画像です)
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%8D%84%E9%96%80&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiqosemgrrVAhWIW7wKHQBRD6AQ_AUICigB&biw=1239&bih=608#imgrc=_&spf=1501727372730
■そして大家の吉田屋九兵衛です。2人の悲鳴を聞き逃したという理由から刑務所送りになったらしい。吉田屋は金持ちですからジタバタと手を尽くします。牢の中から家の者に命じて江戸の寺々に金を贈ったらしい。寺からの嘆願が出てどうにか釈放されたようです。使った金は3000両とのこと。江戸中の評判になったとか。10両盗めば首が飛んだ時代の3000両です。いまなら2億とか3億といった金でしょう。
■ちょっと不思議なのは、御定書(おさだめがき)には、「密通の御仕置は妻妾すべて差別なし」とあることです。本来、「密通の男女共、夫が殺した場合、それが密通であることに間違いなければ罪にならない」はずです。「重ねておいて4つにして」も、犯罪には問われないと聞きますよね。原則としてはそうなのですが、当時の奉行は命を救うべき立場にありながら命を奪ったという点を重くみたらしい。
■玄益は仕方がないにせよ、打ち首になった弟子や追放処分にされた弟子たちはホントについていません。吉田屋九兵衛もとんだ災難でした。
◆参考*1:書籍「大江戸かくれ話事典」初版246〜247頁、平田公(ひらた コウ)著、ISBN4-7947-0288-4、叢文社

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