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zoom RSS 自然主義の巨匠、若き日のツルゲーネフが博奕をやめた理由。なぜなの?

<<   作成日時 : 2017/09/16 07:37   >>

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★歴史★
問題:イワン・ツルゲーネフをご存知かと思います。19世紀ロシアを代表する文豪の1人です。1818年(文化(ブンカ)15年/文政(ブンセイ)元年)に生まれ、1883年(明治16年)に亡くなっています。ペテルブルグ(ソ連時代はレニングラード)で国葬が営まれたらしい*2。
■「猟人日記」、「初恋」、「父と子」などが代表作でしょうか。二葉亭四迷(ふたばテイ シメイ)により明治の日本にも紹介されます。国木田独歩(ドッポ)や田山花袋(カタイ)らの自然主義に大きな影響を与えた人物らしい*2。
■ちなみに、自然主義は、「物質・感覚・衝動・生命」のような自然なものを基盤にした世界の捉え方だそうです。現実に沿った物語の展開、内面の描写をするのが、自然主義文学らしい。かつては「自然主義を断行する」といえば、「本能に身をまかせる、性的な交渉に至る」と同じ意味だったと古い落語家さんたちは証言しておられます。
■閑話休題。イワン・ツルゲーネフ君は貴族の家に生まれ、裕福な環境の中で育ったようです。母親は巨万の富を持っており、専制君主のように周囲の者に君臨していたらしい。イワン君も母親の支配下で厳しくしつけられたようです。「私は後頭部への平手打ち、げんこでの殴打、鞭打ち、びんた、つねくりなどに包まれて生れ育った」とのちにと回想しているとのこと。息子へも干渉のはなはだしい女性であり、童貞を失うのさえも、母親がお膳立てしたといわれているらしい*1。会社訪問や入社式にまで母親が付き添うといわれる現代の過保護に通じるものがありますね。
■若い頃、ベルリン大学に留学することになり、汽船に乗って出発します。母の重圧から解放され、気分が高揚したイワン君は、乗客との賭博に熱中したそうです。ところが船旅が終わったときには、もう生涯、賭け事は止めようと固く心に誓ったらしい。では、その理由は次のどれでしょうか?
[い]大勝ちした男が金勘定に夢中で部屋に閉じこもったまま練炭中毒で亡くなったから
[ろ]船火事にあって避難するとき、大勝ちしていた男がポケットに金貨を詰め込みすぎて沈んでしまったから
[は]大勝ちしたのだが、そのあとに悪いことが必ず起きると占い師に言われ、予言どおり船が難破してしまったから
[に]大負けし、旅費を含めて手持ちの金を全部失い、惨めな思いをしたから
[ほ]コテンパンに負かした相手がベルリン大学の学長とわかり、金を返さざるをえなくなったから
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[ろ]船火事にあって避難するとき、大勝ちしていた男がポケットに金貨を詰め込みすぎて沈んでしまったから
説明:船火事が起きてパニックが発生し、乗客たちは阿鼻叫喚を極めたらしい。ツルゲーネフも平常心を失い、水夫の1人に「助けてくれたら1万ルーブル払う」と約束してしまったそうです。約束が果たされたかどうかはわかりませんが。
■結局、亡くなったのは1人だけだったらしい。ツルゲーネフと賭博をした相手の紳士だそうです。この人は逃げるときに儲けた金をすべてポケットに詰め込み、その重さで溺れてしまったそうです*1。ホントでしょうか。イソップ童話みたいな教訓めいたお話ですね。
■もうひとつ逸話を。ツルゲーネフは、ある若い作家の作品を「同時代人」という雑誌の編集長に推薦します。その口調があまりにも激しかったので、編集長は印刷所に渡っていた別の作品の印刷を中断させ、あわててその原稿を買い入れたらしい。ツルゲーネフが作品を判断する目は、それまでは間違いがなかったようです。ところが編集長が落ち着いて読んでみると、箸にも棒にもかからない駄作だったらしい。
■しばらくして編集長は何も言わずに例の駄作の原稿をツルゲーネフに読ませます。少し読んだだけでツルゲーネフは笑い転げ、こんな馬鹿げた作品を紹介したのは誰なのかねと尋ねたらしい。「ほかならぬあなた自身ですよ」と編集長は肩をすくめて言います。「そんな馬鹿な!」と言ってツルゲーネフは立ち上がったとのこと。
■やがてツルゲーネフが白状したところによると、その作品が朗読された時、隣に素晴しい貴婦人が座っていたのですっかり気を取られ、朗読を聞いていなかったのだそうです。しかもその女性は若い作家の関係者なのか、「これは素晴しい作品ですね」と大作家ツルゲーネフになんども囁いたらしい。
■それ以来、編集長はツルゲーネフが若い作家の作品を推薦してきても鵜呑みにはせず、しっかりと内容を確認するよう心がけたそうです*1。
◆参考*1:書籍「世界人物逸話大事典」初版637〜638頁、朝倉治彦・三浦一郎編、ISBN4-04- 031900 -1、角川書店
◇*2HP「イワン・ツルゲーネフ - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%84%E3%83%AB%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%95

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