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zoom RSS 江戸時代に流行した謎々、判じ物(はんじもの)。口絵の旧国名はどんなもの?【61】

<<   作成日時 : 2017/06/01 13:55   >>

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★日本語★
問題:判じ物は絵を使った謎々です。18世紀後半から発達した多色刷りの技術を活用し、地名・国名・動植物名・道具名・人名その他、さまざまな物を対象として作られました。
■本日は旧国名の判じ物の3回目です。旧国名とは、武蔵とか相模、尾張とか三河、河内とか摂津といった江戸時代までの地域の呼び名ですね。今回は南海道、現在の四国と淡路、和歌山、三重の南部の旧国名の判じ物です。
■まずは口絵の判じ物で練習しましょう。単純ですね。平仮名で「い」とあります。色に注目して下さい。黄色い。き(黄)+い(い)=きい。紀伊が正解です。
■紀伊の国は、現在の和歌山県だけでなく、三重県南部の熊野地方も含むそうです。三重県北部、旧国名の伊勢や志摩などは南海道ではなく、東海道に属するらしい。
■一説には、木が多く生えていたので木の国と呼ばれたとか。他にもいろいろ説はあるようですが、木の国説は単純明快ではあります。
▼紀伊国
◇*HP「地図 令制国 紀伊国 - 紀伊国 - Wikipedia」(画像)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%80%E4%BC%8A%E5%9B%BD#/media/File:%E5%9C%B0%E5%9B%B3_%E4%BB%A4%E5%88%B6%E5%9B%BD_%E7%B4%80%E4%BC%8A%E5%9B%BD.svg
■「紀伊」の判じ物は、「国尽(くにづくし)はんじもの)」という万延(マンエン)元年(1860年)8月に発表された出版物に収載されたものです。作者は「東海道五十三次」や「江戸名所百景」で知られる初代歌川広重(安藤広重)の娘聟にして弟子、2代目歌川広重です。別名を歌川重宣(しげのぶ)。「江戸名所はんじもの」や「あおものづくしはんじもの」でもご登場願いました*2*3。
■では問題です。下の絵はそれぞれどこの国を示しているのでしょうか?
▼[い]シャボン玉でしょうか。容器はあぶくで一杯になっています
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▼[ろ]カルタらしいのですが、文字が読み取れません。「頭隠して尻隠 ず」とか「義理と褌(ふんどし)は欠か れぬ」とか「天道人殺 ず」といった文字列が書かれているらしい。なにか欠けている文字があるようです
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▼[は]漢字1文字です。
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▼[に]「二ツ」とあります。答が2つあるようです。右側の人物は笹竜胆(ささりんどう)の家紋から源義経と推測されます。義経君の官位は○○守(なんとかのかみ)というのが入ります。これが答になるらしい。対面しているのは同時代の僧にして武将である昌俊(まさとし)君です。僧らしく通称は○○坊昌俊だったらしい。2人とも「平家物語」の重要な登場人物だそうです。ちなみに昌俊君の紋は雁金(かりがね)と呼ばれる意匠らしい
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(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:■[い]江戸時代にもシャボン玉はあり、子供の遊びとして定着していたようです。でも、シャボン玉の描き方はあまり上手とはいえません。人物とか家具などの描写はけっして下手ではないのに。
□泡が描かれています。あわ(泡)=あわ(阿波)。阿波の国が正解です。四国八十八箇所の巡礼が第一歩を記すのが阿波の国です。
▼[い]阿波国
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▼阿波国
◇*HP「地図 令制国 阿波国 - 阿波国 - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E6%B3%A2%E5%9B%BD#/media/File:%E5%9C%B0%E5%9B%B3_%E4%BB%A4%E5%88%B6%E5%9B%BD_%E9%98%BF%E6%B3%A2%E5%9B%BD.svg
□阿波は現在の徳島県です。昔から浄瑠璃などの芸能が盛んな地域らしい。阿波踊りというのもありますね。現在では関東の高円寺、南越谷、大塚などでも阿波踊りの大会が開催されているようです。
■[ろ]欠けている文字は「さ」らしい。「さ」が抜かれている。さぬき。讃岐国が正解です。
▼[ろ]讃岐国
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□讃岐はほぼ現在の香川県に相当します。江戸の昔は小さな所領に分かれていたらしい。最終的にまとまったのは1888年(明治21年)だそうです。これは沖縄を除く都道府県ではいちばん遅かったらしい。すったもんだがあったようですね*2。
▼讃岐国
◇*HP「地図 令制国 讃岐国 - 讃岐国 - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AE%83%E5%B2%90%E5%9B%BD#/media/File:%E5%9C%B0%E5%9B%B3_%E4%BB%A4%E5%88%B6%E5%9B%BD_%E8%AE%83%E5%B2%90%E5%9B%BD.svg
■「粟」という漢字1文字です。阿波国かと思えば、そうでもないらしい。あわ(粟)+じ(字)=あわじ。淡路国が正解です。
▼[は]淡路国
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□淡路は本州から阿波に行く道にあたります。阿波への路。そんな意味だったのでしょうか。
▼淡路国
◇*HP「地図 令制国 淡路国 - 淡路国 - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B7%A1%E8%B7%AF%E5%9B%BD#/media/File:%E5%9C%B0%E5%9B%B3_%E4%BB%A4%E5%88%B6%E5%9B%BD_%E6%B7%A1%E8%B7%AF%E5%9B%BD.svg
■[に]まずは義経から。右側の人物は笹竜胆(ささリンドウ)の家紋から源義経と推測されます。義経は伊予守(イヨのかみ)だそうです。伊予国が正解です。
▼[に]伊予国
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□伊予は現在の愛媛県にあたります。蜜柑のおいしい地域ですね。嘘かホントか、蜜柑汁で炊いた御飯が給食に供されると聞きます。栄養はありそうですね。美味いのかな。
▼伊予国
◇*HP「地図 令制国 伊予国 - 伊予国 - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E4%BA%88%E5%9B%BD#/media/File:%E5%9C%B0%E5%9B%B3_%E4%BB%A4%E5%88%B6%E5%9B%BD_%E4%BC%8A%E4%BA%88%E5%9B%BD.svg
□もうひとり、雁金と呼ばれる家紋の人物は、僧侶にして武将でもある土佐坊昌俊(まさとし、ショウシュン)という人物だそうです。土佐国が正解です。
▼[に]土佐国
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土佐国は現在の高知県です。
▼土佐国
◇*HP「地図 令制国 土佐国 - 土佐国 - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E4%BD%90%E5%9B%BD#/media/File:%E5%9C%B0%E5%9B%B3_%E4%BB%A4%E5%88%B6%E5%9B%BD_%E5%9C%9F%E4%BD%90%E5%9B%BD.svg
□平家滅亡の直後、義経と頼朝が対立を始めると、頼朝は刺客を募集したらしい。ところが応募者がでなかったそうです。唯一、手を挙げたのが土佐坊昌俊。83騎で京都に向かい、義経の居所・六条室町亭を襲撃します。堀川夜討と呼ばれる出来事らしい。義経の手下たちは出払っていて手薄でしたが、義経は自ら応戦します。しばらくすると源行家(ゆきいえ)が義経に加勢し、敗色が濃くなった土佐坊昌俊は鞍馬山に逃げ込みます。義経の郎党に捕らえられ、六条河原で処刑されたとのこと。2人が対面している絵は、「お前、死刑ね」、「そんな。勘弁してくださいよ」と交渉しているのかな。
◆参考*1書籍「江戸の判じ絵」初版58〜59頁、岩崎均史(ひとし)著、ISBN4-09-626131-9、小学館
◇*2HP「明治21年の今日。沖縄を除く46都道府県のうちの最後の県が確定。どこの県なの? 町人思案橋・クイズ集/ウェブリブログ」
http://blog.q-q.jp/201612/article_3.html

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