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zoom RSS 244年前の今日、アメリカ独立のきっかけとなった茶法が成立。消費者には悪くない法律だったの?

<<   作成日時 : 2017/05/10 07:45   >>

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★歴史★
問題:244年前の今日、1773年(安永(アンエイ)2年)5月10日。イギリスで茶法(the Tea Act)という法律ができました。北米の13植民地に対し、東インド会社が通常の関税なしに紅茶を売ることを認める法律だったそうです。
■背景には東インド会社の苦境があったらしい。欧州では競争力に欠け、インドの凶作のために経営的に難しい状況になってしまった東インド会社を救済するのが目的だったと言われます。北米で関税なしに売ればほぼ市場を独占できるのではないかという思惑が働いたらしい*1。
■植民地の商人たちやオランダからの密貿易業者が販売する茶よりも安い価格で茶が売れることになったようです。北米の消費者にとってはありがたい法律のような気もします。ところが植民地の人々の一部は激怒します。この年の12月16日に50人ほどの「自由の息子達」と名乗る人たちはボストン港に停泊中の東インド会社の船を襲撃します。「ボストン港をティーポットにする」と叫びながら、342箱の茶箱を海に投げ捨てたらしい。ボストン茶会事件といわれる出来事ですね*2。
■被害総額は100万ドルに及んだらしい。現代でこそ1ドルは100円前後です。100万ドルは1億円前後です。18世紀末には、1ドルは現代の貨幣価値ではかなりの金額だった可能性があります。「ハックルベリーフィンの冒険」でしたか、1ドルあれば1ヶ月暮らせるといった表現がありました。そこから憶測すると、100万ドルは100億円を越えるという可能性もありそうです。
■ベンジャミン・フランクリンは、私財をなげうってイギリスに対して弁償しようとも考えたらしい。戦争を避けたかったのかな。結局はしなかったようですが。イギリス本土と植民地は激しく対立するようになり、翌年の独立宣言、そして翌々年から始まる独立戦争へとつながっていくようです。
■さて、茶法は消費者から見ればけっして不利な法律ではないようですが、なぜ一部の人たちは怒り出したのでしょうか?
[い]品質の低い茶ばかりを供給したから
[ろ]納期をまるで守らなかったから
[は]抱き合わせで低品質な食品まで買わされたから
[に]客である植民地の人々を見下すという武士の商法だったから
[ほ]少なからぬ植民地の人々が密貿易で利益を得ていたから

(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[ほ]少なからぬ植民地の人々が密貿易で利益を得ていたから
説明:参考資料*1、Wikipediaの「茶法」の項目には次のように記されています。「多くの植民地人が密貿易から生活の糧を得ていたので、政府主導で特定の会社に特権的な利益をもたらすような制度を好まなかった。この法の制定は、植民地における紅茶の広範なボイコットにつながり、結果としてボストン茶会事件を引き起こした」。密貿易のあがりで暮らしているのに、東インド会社なんかに邪魔されてたまるか。そんな気分だったのでしょうか。
■ボストン茶会事件をきっかけにアメリカ人は茶を飲む習慣を止め、コーヒーを愛飲するようになったともいわれます。東インド会社は大きな市場を失ったのかもしれません。
■余談です。イギリスの法律には、短い題名と長い題名があり、その後に本文が来るそうです。長い題名は「法の目的や適用範囲を示す」らしい。茶法の短い題名は「the Tea Act」と簡潔です。長い題名のほうは、邦訳すると次のようになるらしい。「イギリスのアメリカにおける植民地または農園すべてに対する紅茶の輸出において関税の引き去りを許可する法;インド会社販売部で売られるボヒー茶の在庫量を増やす法;東インド会社が紅茶を無税で輸出することについて財務委員会が免許を与える権限を与える法」*1。全部で120字もあります。
■日本にも長い名前の法律はあるそうです。たとえば、テロ特措法は、正式には「平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法」というらしい。全部で112字。茶法には少し及ばないようですけど。
◆参考*1:HP「茶法 - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8C%B6%E6%B3%95
◇*2HP「ボストン茶会事件 - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%B3%E8%8C%B6%E4%BC%9A%E4%BA%8B%E4%BB%B6

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「世界史」では1773年茶法は植民地に対する茶の"独占販売"を東インド会社に与え〜の記述。→植民住民が怒りボストン茶会事件に。

ボストン"茶会"(ちゃかい)〜ニュアンスはお茶の会(千利休がありそ)でしたね
sadakun_d
2017/05/15 09:42
「世界史」では1773年茶法は植民地に対する茶の"独占販売"を東インド会社に与え〜の記述。→植民住民が怒りボストン茶会事件に。

ボストン"茶会"(ちゃかい)〜ニュアンスはお茶の会(千利休がありそ)でしたね
sadakun_d
2017/05/15 09:45

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