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zoom RSS 大商店の火鉢という火鉢の灰に手形が押されている。どう解釈すべきなの?

<<   作成日時 : 2017/05/31 17:52   >>

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★歴史★
問題:あなたは江戸時代の泥棒です。冬のある寒い夜。日本橋の大店(おおだな)にマンマと忍び込みました。幸い月夜です。建物の隙間から光がわずかながら漏れます。目がなれると薄暗闇もそんなに苦になりません。
■金目のものを漁るべく、部屋から部屋へと渡り歩くと、妙なことに気がつきました。各部屋の火鉢という火鉢の灰には手形が押されているのです。これはいったい何でしょうか? どう解釈すべきなのか。次の中から選んで下さい。(正しい解釈は無いかもしれないし複数かもしれません)
[い]この家のあるじは日蓮宗に帰依しているな
[ろ]この家のあるじは最近、占い師に観てもらったな
[は]この家のあるじは慎重で几帳面な男だな
[に]この家のあるじは賭け事が好きでゲンを担いでいるな
[ほ]この家のあるじは女たらしだな
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[は]この家のあるじは慎重で几帳面な男だな
説明:ご存知のとおり、江戸は「火事ばやい」土地でした。明暦の大火、明和の大火、文化の大火等々、数千〜数万、さらには10万を超える犠牲者を生んだ火事もあるといわれています。その他、小さな火事も年中ありました。
■放火は大罪で火炙り(ひあぶり)の刑になります。八百屋お七もそうでしたね。不注意で失火しても厳しく処罰されます。みんな火の用心を心掛けたらしい。冬の季節にはとくに暖房器具に注意を払いました。
■商店では、古参の番頭などが火消し確認の責任を持ったそうです。火鉢の炭火も処理します。火のついた上の炭は火消し壺に入れます。これは安全です。でも小さな炭の残り火が灰の中に残っていることもあるそうです。そこに紙のような燃えやすいものがたまたま落ちたりすれば、炎をあげて燃え出すこともあり得ます。
■慎重な人たちは、就寝直前に炭火を熾して(おこして)おいたところに手をあてて、灰が冷えているかどうかを確認したらしい。手形は確認済の目印になったようです。最後に主人が手形を確認して回ったりします。それでも他家からの貰い火で丸焼けという事例はあるのでしょうけれど。
■余談です。芝居などでも知られるように、八百屋お七は火炙りの刑に処せられます。15歳の美女が「熱い〜熱い〜」といって火ぶくれになりつつ事切れるというのは、ずいぶん残虐な話です。でも実際には、彼女は叫ばなかったかもしれません。彼女だけでなく火炙りの刑の受刑者の多くは、執行前に首を絞められたらしい。窒息死させてから茅(かや)の薪を積み重ねて火をかけるそうです。縄は泥で塗りかためて、火で切れないようにしていたらしい。3日間もさらされたとのこと。豚の丸焼きみたいになっちゃったままなのかな。それとも骨しか残らないぐらいの火力だったのでしょうか。
▼火炙りの刑(参考資料*1に掲載されていた「徳川刑罰図譜」からの図)
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◆参考*1:書籍「時代劇のウソ・ホント」初版156〜157頁、笹間良彦(よしひこ)著、ISBN4-946525-65-3、遊子館

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