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zoom RSS 徳政令の悪用を企み、失敗して資産を失ったのはどんな人なの?

<<   作成日時 : 2017/04/15 07:41   >>

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★歴史★
問題:徳政令という言葉を聞いたことがあると思います。室町時代などに多く使われた法令です。ご存知のとおり、単純にいえば「借りたものは返さなくてもいい」というものらしい。銀閣寺を創建した8代目将軍、足利義政(よしまさ)は13回も徳政令を出したとか。
■多くの人が借金に苦しんでいるとき、徳政令が出ると、為政者の人気は高まりそうです。持たざる者は救われ、多く持つ者が損をする。格差解消に効果がありそうです。今で言えば住宅ローンとかカードローン、消費者金融や街金(まちキン)からの借金はすべてチャラになるのでしょうね。
■16世紀、戦国時代後期に成立した説話集、「塵塚物語(ちりづかものがたり)」には、徳政令の発布を事前に予見したある男が、大儲けする筈だったのに逆に大損をしてしまった話が掲載されているそうです。では、見込み違いでとんでもない不幸に見舞われたその男の職業とはどんなものだったのでしょうか? 次の中から選んで下さい。
[い]宿屋の主人
[ろ]淀川の三十石舟の持ち主
[は]神社の神主
[に]不動産業をも営む大工の棟梁
[ほ]豪農
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[い]宿屋の主人
説明:宿屋の主人は、どこからか近々徳政令が施行されるという話を聞いてきたようです。これを信じて、宿に泊まっている人たちに金を借りたり、刀を借りたり、その他金目の物を借りまくったようです。一種のインサイダー取り引きかな。
■宿屋の主人の早耳情報は正しかったようです。ほどなく徳政令が施行されます。主人は金や刀や金目の物を借りた人たちに対してこう言います。「まことに申し訳ないが、この徳政とは将軍さまのお触れで、なんでも借りたと声をかけた物はすべて借り主の物となり、貸した物は貸主の損となる。こうして天下の貸借を平均するという法令だ。だから先に貸してほしいといった物はすべて私の物になった。これは私がいうのではなく、公儀のお触れなのだ」。宿泊客たちは驚きます。顔を見合わせて黙ってしまいます。
■そこに1人の知恵者がいて次のように述べました。「たしかにそうですね。お上のご意向には逆らえません。私たちが貸した金や物はすべてあなたのものです」。「残念ながらそうなってしまいますね」と宿屋の主人。「ただし、気の毒だとは思いますが、私たちがお借りしているあなたの宿は、お上のご意向ですから返すことができません。これも不運と諦めて、妻子を連れて立ち退いていただきます」。
■そんな乱暴な。驚いた宿屋の主人は客たちと言い争ったが、和解はできず、とうとう奉行所に話が持ち込まれます。事情を聞いた奉行は宿屋の主人に対して「まことに下劣な振る舞いだ。急ぎ立ち去れ」と言い渡します。宿屋の主人は泣く泣くどこかへ落ちていったそうです。
■余談です。大地震が発生して被害がひどいとき、たとえば震度6弱以上だったらと条件をつけて日本国政府はその地域だけに徳政令を出したらいいかもしれません。庶民、とくに借金地獄にはまっている人たちは、大地震を期待するでしょう。大地震におびえて暮らすより、揺れが来たらラッキーという気分で暮らすほうが前向きです…なんてね。
◆参考*1:書籍「日本史こぼれ話 古代・中世 続々編」新書初版149〜150頁、笠原一男/ 児玉幸多編、ISBN4-634-59310-6、山川出版社

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