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zoom RSS 江戸時代に流行した謎々、判じ物(はんじもの)。口絵の「月の名前」はどんなもの?【52】

<<   作成日時 : 2017/03/16 10:14   >>

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★日本語★
問題:判じ物は絵を使った謎々です。18世紀後半から発達した多色刷りの技術を活用し、地名・国名・動植物名・道具名・人名その他、さまざまな物を対象として作られました。
■本日は、「12ヶ月」の判じ物の2回目です。暦の12の月の名前を推理する判じ物です。
■まずは口絵の判じ物で練習しましょう。ふっくらした若い女性が屏風の中で暖かくしています。これはお産を控えた時期の様子のようです。いままでもお産の準備はいくつか判じ物として登場しました。たとえば魚の名前を当てる判じ物では次のような絵が見られました。
▼秋刀魚(さんま)
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馬がお産に入ろうとしている。さん(産)+ま(馬)=さんま。秋刀魚が正解でした。
■今回の判じ物では、なぜか鰹(かつお)の前半分だけが描かれています。濁点もついているな。さん(産)+かつ(鰹)+濁点=さんがつ。三月が正解です。
■「三月」の判じ物は、「十二ヶ月見立(ジュウニカゲツみたて)」という安政(アンセイ)5年(1858年)8月に発表された出版物に収載されたものです。2ヶ月後の10月から安政の大獄が始まったらしい。権力闘争は熾烈だったようですが、庶民は暢気です。ー英斎芳艶(いちえいさいよしつや、歌川芳艶とも)が描いた判じ物の絵を眺めて、ハハハッなるほど、と時を過ごしていたようです。
■では問題です。下の絵はそれぞれ何月を示しているのでしょうか?
▼[い]上の束になっているのは舟の艪(ろ)です。その下に小さい衛生害虫が飛び、濁点が記されています。艪は何本あるのかな
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▼[ろ]左側の壺状の物は甕(かめ)らしい。上だけが描かれています
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▼[は]一番上は火の着いた炭などを運ぶ道具です。蛙の上にあるのは旗などを旗竿に固定する部分です。左下の細長いのは釣瓶(つるべ)の一部分です
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▼[に]先生も走り出す忙しい月です。右下のものは籠でしょうか
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▼[ほ]ちょっと見にはどこかの国旗に見えますね
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(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:■[い]図では艪は9本あります。その下に鶴が前半分だけ描かれ、その右上には蚊と濁点が描かれています。ろ(艪)+く(九)+か(蚊)+濁点+つ(鶴)=ろくがつ。六月が正解です。
▼[い]六月
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□艪という考え方や装置は東洋だけにあるそうです。西洋では櫂(かい)ばっかりだったらしい。櫂なら誰でも思いつきそうです。艪のほうはがどのようにして誕生したのでしょうか。鯉のような大きな魚が尾鰭(おびれ)を動かすのがヒントだったのかな。櫂は推進力が漕ぎ手にかかります。負担が大きいようです。艪は舟に設けられた支点に推進力がかかります。その分、負担が小さくて済むらしい。
■[ろ]右側の男性は腕組みをして渋い表情です。苦しい事情があるらしい。左側にある焼き物は甕(かめ)です。平仮名の「つ」も記されています。く(苦)+か(甕)+つ(平仮名)=くかつ≒くがつ。九月が正解です。
▼[ろ]九月
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■[は]いちばん上にあるのは十能(ジュウノウ)です。金属部分に火の着いた炭を入れて運搬したりします。柄の部分が省略されています。
▼十能
◇*HP「十能 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%8D%81%E8%83%BD&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjOrPLFz_LQAhUEk5QKHT0tC0IQ_AUICCgB&biw=1280&bih=626
□その下にあるのは井桁です。家紋などにもよく使われます。その下にある小さな部品は旗や幟(のぼり)の部品です。乳(ち)と呼ばれます。乳首みたいに飛び出ているからかな。
▼乳
◇*HP「幟 乳 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B9%9F%E3%80%80%E4%B9%B3&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwivle6g0PLQAhXCLpQKHT9YC9IQ_AUICCgB&biw=1280&bih=626#imgrc=33YdCXSUzit5wM%3A
□乳首状の部品の下には蝦蟆(がま)が半分だけ描かれています。そして釣瓶も描かれていますね。じゅう(十能)+い(井)+ち(乳)+が(蝦蟆)+つ(釣瓶)=じゅういちがつ。十一月が正解です。
▼十一月
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■[に]御重(おジュウ)が2つ描かれています。その下に籠(かご)が上半分だけ。濁点がついています。そして平仮名の「つ」です。じゅう(御重)+に(2)+か(籠)+濁点+つ(平仮名)=じゅうにがつ。十二月が正解です。
▼[に]十二月
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■[ほ]なんだか回教国の国旗みたいな絵です。でもこの月はガツと読ませるようです。背景になっているスイスの国旗みたいなのは少し太めですが漢数字の十です。じゅう(十)+がつ(月)=じゅうがつ。十月が正解です。単純ですね。
▼十月
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◆参考*1書籍「江戸の判じ絵」初版58〜59頁、岩崎均史(ひとし)著、ISBN4-09-626131-9、小学館
◇*2HP「歌川芳艶 - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E5%B7%9D%E8%8A%B3%E8%89%B6
◇*3HP「艪 - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%89%AA

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