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zoom RSS 大航海時代、壊血病の対策にいち早く気付いた人物とは?

<<   作成日時 : 2017/03/01 08:14   >>

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★歴史★
問題:大航海時代とは、スペインやポルトガルにより、アフリカやアジア、アメリカ大陸への大規模な航海が行なわれた時代だそうです。さまざまなヒーローが歴史に名前を残しています。北アメリカ大陸をインドと勘違いしたコロンブス。自らは壮途半ばで倒れたものの、生き残りの船員らが地球一周を成し遂げたマゼラン。南北アメリカ大陸にその名を残すアメリゴ・ヴェスプッチ。喜望峰経由でインド航路を開いたヴァスコ・ダ・ガマなどなどですね。
■大航海時代には強固な構造の船と羅針盤の導入で、長期の航海が可能になりました。でも、長期間の船上生活では食べ物は保存食に偏り勝ち(かたよりがち)です。塩漬の肉にパンを中心とした食事では、当然ながら不足する栄養素が出てきます。ビタミンCの不足を原因とする壊血病は、船の上でいちばん多く見られ、しかも怖がられていた病気だったらしい。
■大航海時代に活躍したある人物は、その有効な対策を知っていたそうです。でも秘密にしていたらしい。自分たちだけは健康に航海を続けるぞ。他の艦隊がどうなろうと知ったことではない。そんな気分だったのかな。競争ですから利他的な行動をとるほどの余裕は無かったのかな。
■では、壊血病の対策にいち早く気付きながら内緒にしていた人物とは次の誰でしょうか?
[い]コロンブス
[ろ]マゼラン
[は]アメリゴ・ベスプッチ
[に]ヴァスコ・ダ・ガマ
[ほ]キャプテン・クック
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[に]ヴァスコ・ダ・ガマ
説明:参考資料*2には次のような記述があります。「海上では壊血病のおかげで長期にわたる探検がほとんどお手上げ状態になっていた。ポルトガルの探検家ヴァスコ・ダ・ガマによる1497年(明応(メイオウ)6年)年のインドへの航海は、乗組員全員が壊血病に罹った時点で終わったも同然だった。ダ・ガマが『多くの乗組員が病に倒れた』と記録してからだいぶたってアフリカ東海岸へなんとか到着し、新鮮なオレンジを購人した。すると『これも神の思し召し…陸上の清浄な空気のおかげで患っていた乗組員が全員健康を回復した』。ヴァスコ・ダ・ガマがきれいな空気のことを述べている点は別にして、ダ・ガマは柑橘類の果実が抗壊血病薬となることに気づいていた」。
■インド航路を発見する航海では180人中100人が壊血病で亡くなったといわれます*5。でも次の航海以降では、乗組員たちが壊血病を発症すると、艦隊司令官たるヴァスコ・ダ・ガマ氏は1人を上陸させます。病人に必要なオレンジを調達させたらしい。病人は全快します。ガマ氏にとって、壊血病は解決済みになっていたようです。
■でも他の艦隊では相変わらず壊血病に苦しめられていたらしい。たとえばヴァスコ・ダ・ガマ氏(1460年ごろ〜1524年(大永(ダイエイ)4年))とほぼ同時代に活躍したフェルディナンド・マゼラン氏(1480年(文明(ブンメイ)12年)〜1521年(大永(ダイエイ)元年))は、世界一周の途中で多くの乗組員を壊血病で失っていたそうです。太平洋の航海だけで20人が壊血病もしくは栄養失調で亡くなったらしい。
■1593年(文禄(ブンロク)2年)に、イギリスのキャプテン・リチャード・ホーキンスが「(壊血病の)治療法を知っている者は発表するべきだ。その病は海の疫病であり船乗りを失うことになるのだから」と訴えているそうです*2。
■1世紀以上が経過してから、ジェームズ・リンドというイギリスの軍医が正しい解答を見つけます。リンド氏は壊血病にかかった12人の乗組員で人体実験を行なったらしい。それぞれに大蒜(にんにく)、マッシュルーム、ホースラディシュ、リンゴジュース、海水、オレンジ、それにレモンを与えたそうです。柑橘類を処方された船乗りたちはほぼ一晩で回復しました。1753年(宝暦(ホウレイキ)3年)に「壊血病論」を発表します。「壊血病の治療として柑橘類を摂取すべし」という提案がなされました。
■キャプテン・クック(1728年(享保(キョウホウ)13年)〜1779年(安永(アンエイ)8年))は、リンド氏の助言を受け入れたのでしょう。ハワイで先住民に殺されるまで、部下はひとりも壊血病にかからなかったらしい。クック氏はザワークラウト(キャベツの漬け物)とライムを壊血病対策に用いたらしい。ザワークラウトに使うキャベツはビタミンCが豊富です。加熱しないので破壊されません。「乳酸発酵によってビタミンCがさらに生成される」とWikipediaのザワークラウトの項にはありました。
■なお、壊血病がビタミンCの不足による病気だと判明するのは20世紀に入ってから、1932年(昭和7年)のことだそうです*5。それまでは単なる経験則として壊血病対策にキャベツの漬け物を摂取したり、柑橘系の果物を食べていたわけですね。
■ちなみに口絵は敵に塩を送らなかったヴァスコ・ダ・ガマ氏の肖像です。胸に十字架が見えます。でも、「汝の敵を愛せ」というイエスの言葉は、彼には届かなかったようですね。
◆参考*1:HP「大航海時代 - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%88%AA%E6%B5%B7%E6%99%82%E4%BB%A3
◇*2書籍「図説 世界史を変えた50の植物」初版48〜51頁、ビル・ローズ著/柴田譲治訳、ISBN978-4-562-04799-4、原書房
◇*3HP「ヴァスコ・ダ・ガマ - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%BC%E3%83%A9%E3%83%B3
◇*4HP「フェルディナンド・マゼラン - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%BC%E3%83%A9%E3%83%B3
◇*5HP「壊血病 - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A3%8A%E8%A1%80%E7%97%85

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