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zoom RSS 江戸時代に流行した謎々、判じ物(はんじもの)。口絵の道具はどんなもの?【48】

<<   作成日時 : 2017/02/09 09:05   >>

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★日本語★
問題:判じ物は絵を使った謎々です。18世紀後半から発達した多色刷りの技術を活用し、地名・国名・動植物名・道具名・人名その他、さまざまな物を対象として作られました。
■本日は、「座敷道具」の判じ物の2回目です。屋内で使われる家具、道具、装飾品などを推理する判じ物です。
■まずは口絵の判じ物で練習しましょう。上に2×5=10個並んでいるのは目です。歌舞伎のメーキャップがされているのでしょうか。表情もいろいろですね。その下に鎮座しているのはお寺などにある鐘です。とお(10)+め(目)+かね(鐘)=とおめかね≒とおめがね。遠眼鏡(とおめがね)が正解です。望遠鏡のことですね。
▼遠眼鏡(とおめがね)
◇*HP「遠眼鏡 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E9%81%A0%E7%9C%BC%E9%8F%A1&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwik3975uYzQAhWEUbwKHeBZDAUQ_AUICCgB&biw=1280&bih=626#imgrc=_
■「遠眼鏡」の判じ物は、「座しき道具はんじ物」という江戸時代の末期の出版物に収載されたものです。歌川芳艶(よしつや)という浮世絵師が嘉永(カエイ)元年(1848年)〜嘉永5年(1852年)ごろに発表した作品らしい。Wikipediaによれば歌川芳艶は歌川国芳の弟子だそうです。奇想天外かつグロテスクな浮世絵で知られる大物ですね。
▼歌川国芳
◇*HP「歌川芳艶 - Wikipedia」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%AD%8C%E5%B7%9D%E5%9B%BD%E8%8A%B3&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwj2uIHO_IvQAhVJQLwKHeR3DvgQ_AUICCgB&biw=1280&bih=626
■では問題です。下の絵はそれぞれどんな家具、道具を示しているのでしょうか?
▼[い]か細い音色が哀愁を誘う弦楽器です。左側にあるのは熱で刺激して治療効果を得る道具です
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▼[ろ]糸の数の多い弦楽器です。「床」という漢字が描かれた障子が見えます
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▼[は]収納家具の一種です。右手に持っているのは鎌です
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▼[に]暮らしに潤い(うるおい)を与える器です。この水たまりは沼や湖や川ではないらしい
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▼[ほ]嗜好品の道具です。左にいるのは子供、頬に「ん」とあります
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(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:■[い]右側で這い這い(はいはい)をしているのは子供です。かなり幼いのかな。右側に置いてあるのは灸(キュウ)に使う艾(モグサ)の紙袋と線香です。こ(子)+灸(キュウ)=こきゅう。胡弓(コキュウ)が正解です。
▼[い]胡弓(コキュウ)
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□胡弓は中国渡来の楽器かと思っていたら、日本で生まれた種類もあるらしい。広義にはアジアの擦弦楽器(サツゲンガッキ、弦を弓でこする楽器)の総称としても使われる言葉だそうです。「風の盆」で聞いたことがありますが、もの悲しくなるような哀切な響きですね。
▼胡弓(コキュウ)
◇*HP「胡弓 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E8%83%A1%E5%BC%93&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwi45qXVvozQAhXMS7wKHQUMBkoQ_AUICigD&biw=1280&bih=626
▼胡弓の独奏

■[ろ]現代の理髪店なのでしょう。江戸時代には、店の入口の障子に「床」と書いた店があったらしい。床屋です。海老の絵が添えてあって「海老床(えびどこ)」、蟹の絵ならば「蟹床(かにどこ)」などと呼ばれたらしい。その床屋さんが逆立ちしています。「とこ」がひっくりかえって「こと」。琴(こと)が正解です。
▼[ろ]琴(こと)
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□琴は日本産の伝統的な楽器です。縄文時代の遺跡からも原形の遺物が発掘されているらしい。多くは13本の弦です。中には17本の弦のものもあるらしい。床に置き、その上に屈んで弾くのが基本姿勢のようです。中国にも似たような楽器が渡来したようですが、中国産のものは弦の数が少ないのと琴柱(ことジ)を使わないのが特徴らしい。日本ではほとんど使われなくなっているようです。
▼琴
◇*HP「琴 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%90%B4&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwig7YeGxIzQAhVEmZQKHXQKBo0Q_AUICCgB&biw=1280&bih=626
▼琴柱(ことジ)
◇*HP「琴柱 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%90%B4&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwig7YeGxIzQAhVEmZQKHXQKBo0Q_AUICCgB&biw=1280&bih=626#hl=ja&tbm=isch&q=%E7%90%B4%E6%9F%B1
▼琴の曲「♪春の海」

■[は]左手で持っているのは菜ッ葉ですね。右手は鎌を持っていますが半分だけです。濁点もついていますね。な(菜)+か(鎌)+濁点+もち(持ち)=ながもち。長持(ながもち)が正解です。
▼[は]長持(ながもち)
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□長持は、「衣服・調度などを保存しておくための、蓋(ふた)のある長方形の箱」です。だいたい木で作られています。江戸時代には車輪(キャスター)のついた車長持(くるまながもち)という製品もありました。移動しやすい。火事のときなどさっさと物を持って逃げ出せるという工夫です。
□ところが多くの人が同じことを考えたらしい。車長持で狭い道が渋滞してしまい、長持から長持へと火が燃え移ります。現代でいえば、大震災のあと、高速道路や幹線道路を埋めた車両づたいに燃え広がるようなものですね。江戸時代では、江戸・京都・大坂という大都会では、車長持は製造も販売も禁止されたらしい。
▼車長持
◇*HP「車長持 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E8%BB%8A%E9%95%B7%E6%8C%81&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwi-y57_xozQAhVFnJQKHYxDB0EQ_AUICCgB&biw=1280&bih=626#imgrc=PS7wvxlZlTFA-M%3A
■[に]川でもなければ湖でも沼でもない水溜まりに鼻が浮かんでいます。不気味な図ですね。水溜まりは池。はな(鼻)+いけ(池)=はないけ。花活け(はないけ)が正解です。
▼[に]花活け(はないけ)
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□花活けは、「花をいけるための器」ですね。一輪差しも花活けですし、たくさんの植物を飾れる大きな花器も花活けと呼ばれます。
▼花活け
◇*HP「花活け - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E8%8A%B1%E6%B4%BB%E3%81%91&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjSjbTLyIzQAhVEI5QKHWeNCY4Q_AUICSgC&biw=1280&bih=626
■[ほ]右にあるバッテンは田圃です。バッテンは畦道らしい。右の下に描かれているのは歯です。濁点がついています。左でニコニコしているのは女の子です。頬に「ん」とあり、脇に濁点がついています。た(田)+は(歯)+濁点+こ(子)+ほほ(頬)+濁点+ん「ん」=たばこぼほん≒たばこぼん。煙草盆(たばこボン)が正解です。
▼[ほ]煙草盆(たばこボン)
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□煙草盆は、「火入れ・灰吹きなどの喫煙具をのせる盆や小さな箱」です。火入れというのは「煙草などの火種を入れておく小さな器」です。下の写真では炭で火種を維持するようですね。灰吹きは「煙管(きせる)用の灰皿」です。多くは竹筒で、水に濡らしたり、水を入れたりして使います。
▼煙草盆
◇*HP「煙草盆 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%85%99%E8%8D%89%E7%9B%86&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjL4q6vyozQAhUJtpQKHcN7BgQQ_AUICCgB&biw=1280&bih=626#imgrc=J945TQOh1JDIoM%3A
▼火入れ
◇*HP「火入れ - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%85%99%E8%8D%89%E7%9B%86&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjL4q6vyozQAhUJtpQKHcN7BgQQ_AUICCgB&biw=1280&bih=626#hl=ja&tbm=isch&q=%E7%81%AB%E5%85%A5%E3%82%8C&imgrc=oa8HQP9JtxbvsM%3A
◆参考*1書籍「江戸の判じ絵」初版58〜59頁、岩崎均史(ひとし)著、ISBN4-09-626131-9、小学館

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