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zoom RSS チューリップの球根でバブル。最高価格ではいくらになったの?

<<   作成日時 : 2017/02/18 08:13   >>

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★歴史★
問題:我が国では1980年代後半にバブルと呼ばれる一種の浮かれ景気がやってきました。専門家の説明によれば、日本の産業が強くなり、それまでの円安状態ではアメリカの産業を潰しかねないような勢いだったらしい。アメリカ国民には不満が募ります。議会も怒ります。1985年(昭和60年)、経済力のある英米独仏日などがニューヨークのプラザホテルに集まり、話合いの結果、協力してドル安にしようという話になったようです。これがバブルのきっかけだったとのこと。
■当然ながら円高になります。輸出に依存していた企業は戦いにくくなったらしい。彼らは貯め込んでいた儲けを不動産につぎ込んだようです。多くの企業や個人が不動産に投資を始めます。不動産の価格があがります。株価があがったことにも押されて、銀行は不動産を購入する法人個人にどんどん融資をしたらしい。さらに多くの資金が不動産に投資され、不動産価格は高騰します。
■たしかに株価は値上がりしていました。昭和62年(1987年)にはNTT株が新規上場され、1株119万円で売り出されたのに2ヶ月後には318万円まで高騰しました。一種のブームが起きます。株式市場は活況を呈します。大企業は銀行から金を借りるより、株式や社債を発行するほうが安く資金を調達できます。銀行としてはお金を貸す相手が減ります。不動産を購入する法人個人に融資する事例が増えたようです。
■でもいつかそんなお祭り騒ぎにも終わりが来ます。平成2年(1990年)、当時の大蔵省から「不動産融資総量規制」という通達が銀行宛に出されたそうです。「不動産に関する融資をやりすぎるなよ」という警告だったらしい。不動産価格の暴騰を抑制する狙いだったようです。各銀行は素直に受け入れます。このころからバブルははじけはじめたらしい。
■某企業が銀行から80億円を借りて100億円の雑居ビルを購入したとします。でも家賃収入からいえばせいぜい30億円ぐらいの価値しかありません。バブルの真っ最中なら転売もできました。利ざやも稼げました。それなら問題ありませんが、バブルがはじけてしまえば、誰も見向きもしません。利息が払えなくなった某企業は100億円で購入した雑居ビルを抱えて気息奄々(キソクエンエン)です。銀行も不良債権を抱えて青息吐息です。
■その後の十数年。日本は不景気であり、国民は不機嫌でした。失われた10年などと呼ばれる経済上の暗黒時代に突入したわけですね。
■前置きがやたらと長くなりました。バブルは20世紀後半の日本でも起きました。記録に残されている限り、史上最初のバブルは17世紀のオランダで起きたといわれます。チューリップの球根に対して投資するチューリップ・バブルと呼ばれる現象だったらしい。
■いまでこそオランダはチューリップの国と呼ばれています。でも16世紀末まで、オランダにはチューリップは咲いていなかったらしい。オランダにチューリップを導入したのは同国のライデン大学植物学教授シャルル・ド・レクリューズ(別名カロルス・クルシウス)という学者だそうです。はじめて開花したのは1594 年のことだったそうです*1。
■チューリップの原産地は南ヨーロッパの山岳地帯、または北アフリカ、またはアジアと言われています。これだけあちこちの地名が挙がるということは、よくわかっていないのかもしれませんね。
■最初の花が咲いてから40年余り。徐々にオランダ国民に愛されてきたチューリップです。1637年(寛永(カンエイ)14年)ごろ、チューリップの価格は暴騰しました。たった1個の球根の値段が6700ギルダーという高い価格になったらしい。
■ところで6700ギルダーは、当時のオランダ国民の平均的年収と比べてどのぐらいの価値があるのでしょうか?
[い]平均年収の約半分ぐらい
[ろ]平均年収とほぼおなじぐらい
[は]平均年収の倍ぐらい
[に]平均年収の10倍ぐらい
[ほ]平均年収の50倍ぐらい
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[ほ]平均年収の50倍ぐらい
説明:参考資料*1によれば、平均年収の50倍ぐらいだそうです。首都アムステルダムの運河沿いに瀟洒な庭園付き住宅が購入できるほどの金額だったらしい。「運河沿い」はきっと「目抜き通りに面した」と同じような価値があるのでしょうね。
■現在の日本でいえば2億円以上3億円未満でしょうか。球根1個がそこまで値上がりしたのは不思議です。珍しい品種なのでしょうか。6700ギルダーで入手した人は、転売しようとしても相手がいなかったかもしれません。ババをつかんだら、損するしかないのでしょうね。
■バブル時代のオランダにはピーテル・パウル・ルーベンスという有名な画家がいました。散策する家族を描いた彼の作品の中にもチューリップが見られるそうです*1。残念ながらその絵は見つかりませんでしたが、ルーベンスの友人、ヤン・ブリューゲルという画家が描いた静物画には、チューリップらしき花がいくつか見られるようです。
▼ヤン・ブリューゲルの描いた静物画(薄黄色、薄い橙色(だいだいいろ)、薄黄色に薄紫のまだらなどのチューリップらしき花弁が見える)
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◆参考*1:書籍「図説 世界史を変えた50の植物」初版198〜199頁、ビル・ローズ著/柴田譲治訳、ISBN978-4-562-04799-4、原書房
◇*2HP「カロルス・クルシウス - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AD%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%82%B9

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