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zoom RSS 江戸時代に流行した謎々、判じ物(はんじもの)。口絵の道具はどんなもの?【49】

<<   作成日時 : 2017/02/16 07:33   >>

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★日本語★
問題:判じ物は絵を使った謎々です。18世紀後半から発達した多色刷りの技術を活用し、地名・国名・動植物名・道具名・人名その他、さまざまな物を対象として作られました。
■本日は、「座敷道具」の判じ物の2回目です。屋内で使われる家具、道具、装飾品などを推理する判じ物です。
■まずは口絵の判じ物で練習しましょう。これはとても難しい。風呂の湯船の上に鳥がいます。この鳥は鶴のようにも見えますが、違います。白鳥です。当時は、鵠(くぐい、コウ)と呼ばれていたらしい。湯に入ろうとしている鵠。ゆ(湯)+こう(鵠)=ゆこう≒いこう。衣桁(イコウ)が正解です。旅館の和室などではときおり見かける家具です。物を掛けたり、服を掛けたりします。
▼衣桁(イコウ)
◇*HP「衣桁 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E8%A1%A3%E6%A1%81&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&biw=1280&bih=626&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0ahUKEwju5qzzoJDQAhUBu7wKHQCKAvcQ_AUIBigB
■「衣桁」の判じ物は、「座しき道具はんじ物」という江戸時代の末期の出版物に収載されたものです。歌川芳艶(よしつや)という浮世絵師が嘉永(カエイ)元年(1848年)〜嘉永5年(1852年)ごろに発表した作品らしい。Wikipediaによれば歌川芳艶は歌川国芳の弟子だそうです。奇想天外かつグロテスクな浮世絵で知られる大物ですね。
▼歌川国芳
◇*HP「歌川芳艶 - Wikipedia」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%AD%8C%E5%B7%9D%E5%9B%BD%E8%8A%B3&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwj2uIHO_IvQAhVJQLwKHeR3DvgQ_AUICCgB&biw=1280&bih=626
■では問題です。下の絵はそれぞれどんな家具、道具を示しているのでしょうか?
▼[い]娯楽用具です。人物は五月人形でもおなじみの中国の道教系の神様です。右下に落ちているのは徳利ではなく判子だそうです。
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▼[ろ]上におなじく娯楽用具です。左上は草鞋(わらじ)の裏側ではなく、小さいほうの金貨です。
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▼[は]町人よりも武士の家にありそうな家具です。棚の上に居る小さな虫は血を吸うらしい
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▼[に]身分を問わず、屋内にある家具、道具です。平仮名は水生植物の一種で作られていますね
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▼[ほ]裕福な町人とか学者の家に似合いそうな家具です。全体は一枚の絵になっています。
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▼[へ]こちらも裕福な家でしか見られない道具です。家の内外を仕切るものと井桁です。井桁は何でできているのでしょう
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(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:■[い]人物は、鍾馗様(ショウキさま)です。疫病予防に利用される鬼神とのこと。唐の時代、玄宗皇帝の夢枕に立ち、鍾馗と名乗り、病魔を祓ったそうです。皇帝はその像を画工に描かせたらしい。モンタージュを作るときみたいに、「いやいや眉はもっと太かった」などと指示したのでしょうか。我が国では疱瘡よけに効果有りとされ、端午の節句に飾られたりしました。そういえば我が家にもそんな人形がありました。右下の判子は変な格好ですね。昔の人はこれで印鑑と識別できたのかな。しょうき(鍾馗子)+濁点+はん(判)=しょうぎはん≒しょうぎばん。将棋盤(ショウギバン)が正解です。
▼[い]将棋盤(ショウギバン)
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□将棋は駒の数や種類にさまざまな変化形があったようですね。江戸時代には現在の形に近くなったようです。慶長(ケイチョウ)17年(1612年)に、将棋と碁を幕府公認の遊びとし、それぞれの家元に俸禄を与え始めたようです。
▼将棋盤
◇*HP「将棋盤 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B0%86%E6%A3%8B%E7%9B%A4&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjzscrTqJDQAhXJabwKHTpMD3oQ_AUICCgB&biw=1536&bih=751
■[ろ]右側にいるのは子供です。濁点がついています。左側は小判です。後ろだけが必要らしい。こ(子)+濁点+ばん(小判)=ごばん。碁盤(ゴバン)が正解です。
▼碁盤(ゴバン)
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□碁も歴史の長い遊びらしい。中国発祥ともいわれます。清少納言や紫式部も碁をよく打ったらしい。「枕草子」の第149段には「碁をやんごとなき人の打つとて」という見出しがついています。他の段にも囲碁の話は登場します。
▼碁盤
◇*HP「碁盤 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&ie=UTF-8&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&q=%E7%A2%81&tbm=isch&gws_rd=ssl#hl=ja&tbm=isch&q=%E7%A2%81%E7%9B%A4
■[は]吸血昆虫は蚊ですね。棚の上で休んでいます。その下を駆け出す人がいます。か(蚊)+たな(棚)+かけ(駆け)=かたなかけ。刀掛け(かたなかけ)が正解です。
▼[は]刀掛け(かたなかけ)
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□刀掛けは、熊さんや八五郎には不要ですね。刀を持っている人、つまり武士とか裕福な町人などが必要とするものらしい。銭湯の男湯の脱衣所には必ず置いてあったのかな。
▼刀掛け
◇*HP「刀掛け - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&ie=UTF-8&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&q=%E7%A2%81&tbm=isch&gws_rd=ssl#hl=ja&tbm=isch&q=%E5%88%80%E6%8E%9B%E3%81%91
■[に]上の刀掛けにちょっと似ています。「の」の字を構成しているのは藻。も(藻)+の(の)+かけ(駆け)=ものかけ。物掛け(ものかけ)が正解です。
▼[に]物掛け(ものかけ)
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□物掛けはきっと「物を掛けるための道具」なのでしょう。ただし、「大辞林」や「大辞泉」には見当たりません。写真としては下のようなものが見られます。
▼物掛け
◇*HP「物掛け 古道具 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%89%A9%E6%8E%9B%E3%81%91+%E5%8F%A4%E9%81%93%E5%85%B7&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiWru7frZDQAhWSq5QKHdFiDLwQ_AUICCgB&biw=1280&bih=626&dpr=1.5
■[ほ]五重塔を男性が棒で突っついています。そんな絵です。とう(塔)+つく(突く)+え(絵)=とうつくえ。唐風の机。あるいは籐(トウ)で編んだ机なのでしょう。
▼[ほ]唐机、籐机(トウつくえ)
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▼唐机
◇*HP「唐机 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%B1%90%E6%9C%BA&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiSs7GOr5DQAhVETbwKHdVhB5kQ_AUICCgB&biw=1280&bih=626#hl=ja&tbm=isch&q=%E5%94%90%E6%9C%BA
▼籐机
◇*HP「籐机 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%B1%90%E6%9C%BA&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiSs7GOr5DQAhVETbwKHdVhB5kQ_AUICCgB&biw=1280&bih=626#
■[へ]上にあるのは戸。下にあるのは井桁。井桁を構成しているのは毛のようですね。と(戸)+け(毛)+い(井)=とけい。時計が正解です。江戸時代には和時計も洋式の時計もありました。そんな道具があるということは、庶民でも知っているようです。「仮名手本忠臣蔵」の二段目では加古川本蔵(ホンゾウ)という武士が殿様のために目覚まし時計をセットするという台詞があります。でもかなりのお金持ちでないと入手できませんし、メンテナンスもできなかったでしょう。
▼時計
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▼江戸時代の時計
◇*HP「時計 江戸時代 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&ie=UTF-8&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&q=%E7%A2%81&tbm=isch&gws_rd=ssl#hl=ja&tbm=isch&q=%E6%99%82%E8%A8%88%E3%80%80%E6%B1%9F%E6%88%B8%E6%99%82%E4%BB%A3
◆参考*1書籍「江戸の判じ絵」初版58〜59頁、岩崎均史(ひとし)著、ISBN4-09-626131-9、小学館

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