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zoom RSS 町人の娘に50両のご褒美。何をしたらそんな大金が貰えるの?

<<   作成日時 : 2017/01/14 07:58   >>

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★歴史★
問題:元禄時代の半ば、元禄8年8月9日(1695年9月16日)。ある町人の娘に50両のご褒美がくだされました。おそらく町奉行からだったのでしょうね。
■「孝行糖」などの落語によれば、親孝行だったからと御奉行様に褒められて貰えるお金が青緡5貫文(あおざしゴカンモン)、銭(ぜに)での勘定です。金(キン)に換算すると1両1分(=1.25両)ぐらいだったそうです。50両はかなり大きなお金です。1両=10万円と乱暴に換算すれば500万円。では、この娘はどんな善行をして、こんな大金を得たのでしょうか?
[い]恥ずかしさを厭わず(いとわず)自分の帯を解き(ほどき)、転覆した遊興船に乗っていた乗客たちに岸から投げて多くの人命を救った
[ろ]隣家の火事を通報するとともに火中に飛び込み、生後間もない赤ん坊とその母親を救助した
[は]父親が上方に行く途中で行方不明になったのを5年がかりで捜索し、追い剥ぎに殺されたことを突き止め、奉行に報告して犯人逮捕に協力した
[に]働いている水茶屋の一室で強盗団が密談しているのをたまたま耳にし、岡っ引きに連絡して犯人逮捕に協力した
[ほ]生類憐れみの令に違反した人物を目撃し、奉行所に密告した
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[ほ]生類憐れみの令に違反した人物を目撃し、奉行所に密告した
説明:参考資料*2によれば、江戸の本所(墨田区)で犬を突き殺した男がいたらしい。誰も見ていないと思ったのでしょうか。娘の話から捕縛され、江戸市中引きまわしの上、小塚原刑場で斬罪に処されたそうです。
■この男には妻と幼い子供がいたかもしれません。江戸所払いに処せられ、行くあてもなく将来を悲観して多摩川で入水。あわれ無理心中を遂げた…というのは勝手な憶測ですが。
■この娘さんは12〜3歳ぐらいだったそうです。大金は得ましたが、寝覚めは悪かったでしょうね。人間1人の命を奪うのに加担してしまったのですから。悪いことをしたわけではないにせよ、周囲の目も厳しかったでしょう。大きなお世話ですが、彼女のその後の人生が気になります。
■それにしても生類憐れみの令は、不思議な犠牲者を生みます。50両事件の1年ほど前、元禄(げんろく)7年7月13日(1694年9月2日)には、「動物の皮を使う江戸市中の鞠屋(まりや)は、今後いっさい商売を止め、商売替えをせよ。これに背いた者は厳罰に処する」というお触れが出ているそうです*2。このとき、ボールの製造販売が禁止されたせいで、我が国の球技界は停滞を余儀なくされ、日本のサッカーやバスケットボール、ハンドボールは21世紀になっても世界の最前線から遅れたまま…なのかな。
■もちろん江戸市中の犬屋も商売を禁止されました。鞠屋も犬屋もそんなに多くはなかったかもしれませんが、みんな商売替えさせられたようです。
◆参考*1:HP「生類憐れみの令 - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E9%A1%9E%E6%86%90%E3%82%8C%E3%81%BF%E3%81%AE%E4%BB%A4
◇*2書籍「大江戸かくれ話事典」初版75〜77頁、平田公(ひらた こう)著、ISBN4-7947-0288-4、叢文社

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