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zoom RSS 平安時代の脱税常習者、藤原清廉(きよかど)を屈服させた国守(コクシュ)の作戦とは?

<<   作成日時 : 2017/01/11 07:54   >>

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★歴史★
問題:脱税というのはドス黒い言葉です。国民の義務を果たさないとんでもない奴。印象が悪いですね。
■それでも、持っている人、高収入の人からすれば、少しでも納めたくはないものらしい。昔も今も税を逃れようとする者は後を絶ちません。泥棒・人殺し・詐欺などと並んで、永遠の悪徳なのかもしれませんね。
■平安時代、藤原道長とほぼ同時代、11世紀初め頃に藤原清廉(きよかど)という人物がいました。山城・大和・伊賀の三国に多くの田地を持っていたそうです。今で言えば京都・奈良・三重県の地方自治体に対し少なからぬ固定資産税を納付すべき立場だったのかな。
■職務の関係で大蔵大夫(おおくらタイフ)と呼ばれていたらしい。この男、とんでもない名前負けでした。清廉潔白という四字熟語の前半部分とおなじ表記なのに、権勢にまかせて税の納付を渋り、税務署職員たちを困らせていたそうです。
■そのころの大和の国守は藤原輔公(すけきみ)という人だったそうです。相手が一般人なら検非違使庁(ケビイシチョウ、当時の警察+裁判所)に訴えて強制的に支払わせることもできるらしい。でも藤原清廉は五位の官人であり、それも出来なかったそうです。清廉は天皇への面会も可能な身分、殿上人(テンジョウびと)だったのかな。
■どうしたら払わせることができるかと悩んでいたところへ、たまたま清廉が現れたらしい。そうだと思いついた輔公は、板戸で厳重に囲んだ物置のような建物に清廉を招き入れ、官物納入を促したそうです。
■清廉は「今年の秋には必ずと思っている。それをお疑いとは残念な…」などと言い逃れをしたようです。この場さえ逃れればなんとかなるさ…ぐらいの心持ちだったようです。
■埒(らち)があかないとみた輔公は人を呼びます。その人たちは、清廉が苦手とするある動物を持っていたらしい。物置の中にその動物を放ちます。清廉は気も狂わんばかりに脅え、輔公に手をすりあわせて許しを乞うたそうです。未納分570石のうち、とりあえず500石を大和の宇陀(ウダ)にある屋敷から直ちに上納するという文書に署名させられたらしい。めでたし、めでたし。
■では、「今昔物語集」に登場するこの脱税男が苦手としていた動物とは、次のどれだったのでしょうか?
[い]鼠
[ろ]蜘蛛(くも)
[は]蛇
[に]百足(むかで)
[ほ]猫
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[ほ]猫
説明:昨今は猫ブームですし、猫の好きな方はとても多いと聞きます。現代では信じにくいのですが、藤原清廉は、「猫恐の大夫(ねこおじのタイフ)」と呼ばれていたらしい。心底、猫が苦手だったようです。
■輔公の手下が連れてきた猫は一尺余り(30cm以上)もある大きな猫が5匹だそうです。目が血走って大声で唸っていたらしい。清廉君はすぐに観念したようです。輔公の作戦勝ちだったのかな。
■まるでの余談です。申告漏れと所得隠し、脱税の違いについて説明しているHPによると、申告漏れというのは不注意で申告すべき稼ぎを書類に載せなかった場合を指すらしい*2。「悪意はない」とされれば、申告漏れとして認められるらしい。この場合、5%〜20%の無申告加算税というのを課されるようです。
■所得隠しは意図的な行為だそうです。売上げを過少に申告したり、架空の経費を計上したりするらしい。「悪意がある」とされれば、所得隠しとして認められるらしい。重加算税が35%から40%ほど課されるとのこと。
■脱税というのは、厳密にいえば「裁判で税法違反の判決が確定した」事例のようです。所得隠しの金額1億円前後が境目になり、多い場合は国税査察官による強制捜査が行なわれ、起訴されて負けちゃうと「脱税」ということになるようです。この場合も重加算税なのかな。
◆参考*1:書籍「日本史こぼれ話 古代・中世 正編」新書初版92〜93頁、笠原一男/児玉幸多編、ISBN4-634-60330-6、山川出版
◇*2:HP「申告漏れ、所得隠し、脱税はどう違うの?」
http://www.twomiles.net/zeikin-35.html

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