町人思案橋・クイズ集

アクセスカウンタ

zoom RSS 臭い気体アンモニアと古い化石のアンモナイト。名前が似ているけど関係はあるの?

<<   作成日時 : 2017/01/31 09:02   >>

驚いた ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

画像
★科学★
問題:小学校だったか中学だったか忘れましたが、理科の実験でアンモニア水の壜(びん)の蓋をとり、いきなり鼻を近づけたことがあります。実験の監督をしていた先生に大声で怒鳴られました。ふだんとても穏やかな先生だったので、叱られた本人だけでなく、周囲の生徒までがみんな驚いて凍り付きました。
■実験で気体の臭いを確認する際には掌(てのひら)で煽ぐ(あおぐ)ようにして嗅ぐ。そんな基本ができていなかったから叱られたわけです。大声で叱られたおかげで、その後はずっと手をひらひらさせて臭いを嗅ぐようになりました。
■アンモナイトはよくご存知だと思います。古代の海で繁栄していた動物です。口絵は「北海道、三笠市立博物館におけるアンモナイト化石の展示」だそうです。クルマのタイヤが並んでいるようにも見えますね。ちなみに三笠市立博物館はアンモナイトの化石所蔵量で日本一を誇っているらしい。
■アンモナイトはシルル紀末期あるいはデボン紀中期(4億1600万年前、あるいは3億8000万年前ぐらい)に登場し、白亜紀末期の大量絶滅(6600万年前)の際、恐竜たちにつきあって絶滅したらしい。3億年以上の長きにわたって繁栄していたと言われます。姿は巻き貝のように見えるけどイカやタコの仲間、頭足類だったらしい。
■この2つ、かたや化学の授業、もうひとつは歴史あるいは生物の授業で学ぶものであり、無関係な気もします。でも「アンモ」という言葉は共通ですね。ちょっと気になります。では、この2つの存在の間にはなにか関係があるのでしょうか?
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:関係がある
説明:アンモニアとアンモナイト。どちらも神様が語源だそうです。
■アンモニアのほうはエジプトのアモン神殿の近くからアンモニウム塩が産出したことに由来するらしい。アモン神は広く崇め(あがめ)られた神様らしく、神殿には各地から駱駝(らくだ)に乗って大勢の人々が巡礼に訪れたようです。いまのメッカ巡礼のような様子だったのかな。
▼アモン神
画像

■神殿のそばには駱駝の排泄物が山をなしたらしい。そこから塩に似た結晶が得られたそうです。塩化アンモニウムという物質らしい。アモン神の塩が語源となり、NH3はアンモニアと呼ばれるようになったとのこと*1。
■余談ですが、アモン(Amon)神はアメン(Amen)神とも呼ばれるそうです。いちばん有名なエジプトの王様、ツタンカーメン(Tut-Ankh-Amen)の名前にもアメン神の綴りが含まれているとのこと。
■エジプトでアメン神、あるいはアモン神と呼ばれた神様は、ギリシャではアンモーンと呼ばれたようです。この神様は羊角神とも呼ばれ、羊の角を生やしていました。ちなみに、エジプトのアモン神の使いは羊だったそうです。稲荷神社の使いが狐というのと似ているかな。
▼アンモーンの浮き彫り彫刻
画像

■かなり昔からアンモナイトの化石は発掘されていたようです。ただし、それが古代の生き物の亡骸であるということはわからなかったようですが。西暦1世紀に活躍した大プリニウスという博物学者の「博物誌」という書籍では貴石として扱われているとのこと。「エチオピアの聖石の最たるもののひとつ」と言われたとのこと。その姿から、「アンモーンの角」と呼ばれたらしい。
■なお、エジプトのアモン神・アメン神がアンモーンとなったのは、インドの神様が日本では別名で呼ばれているのと似た現象なのかもしれません。阿修羅はインドでも「アシュラ」と呼ばれ、悪魔の総称として使われるらしい。夜叉(ヤシャ)はインドでは「ヤクシャ」だそうです。大自在天はインドでは「シヴァ(主神)」であり、表記や発音はかなり遠いですけど。こちらは意味で訳したのかな*4。
■地中海を沿岸の国々でも、似たような神様概念の輸出・輸入は行なわれていたのでしょう。大本はエジプトのアモン神・アメン神。その神殿からアンモニアという言葉が生まれます。やがてその神様はギリシャに渡り、羊の角を生やします。当時の人々はアンモナイトの化石を見て、アンモーンの角と表現します。そんな形で、アンモニアとアンモナイトは、かすかにつながっているわけですね。
◆参考*1:HP「化学 雑学の泉」
http://www.chem.ous.ac.jp/examinee/quiz/#quiz18
◇*2HP「アンモニア -Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%A2
◇*3HP「アンモナイト - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%A2%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%88
◇*4HP「インドの神と日本名対照表」
http://www.ffortune.net/symbol/indo/sinwa/nihon.htm

ぬけられます→科学雑学クイズ一覧

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
驚いた

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
臭い気体アンモニアと古い化石のアンモナイト。名前が似ているけど関係はあるの? 町人思案橋・クイズ集/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる