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zoom RSS 江戸末期に流行した謎々、判じ物(はんじもの)。口絵の台所道具はなんという名前なの?【40】

<<   作成日時 : 2016/12/08 08:37   >>

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★日本語★
問題:判じ物は絵を使った謎々です。18世紀後半から発達した版画の多色刷りの技術を活用し、地名・国名・動植物名・道具名・人名その他、さまざまな物を対象として作られました。
■先週に続き、昔の台所で使われていた道具の名前です。まずは口絵の判じ物で練習しましょう。下で矢が燃やされています。上の徳利はどうも酒が入っているようですね。矢を燃して燗をつける。や(矢)+かん(燗)=やかん。薬缶(やかん)が正解でした。
■薬缶は今も昔もやかんと呼ばれています。なんでも横文字を使いたがる連中でも、気取ってケトルなんて呼びません。言葉としての生命力が強いのかな。
▼江戸時代の薬缶
◇*HP「江戸時代 やかん - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%B1%9F%E6%88%B8%E6%99%82%E4%BB%A3+%E3%82%84%E3%81%8B%E3%82%93&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjNspvO3L_MAhWINJQKHVh1Bl0Q_AUIBygB&biw=1280&bih=626
■「薬缶」の判じ物は、「勝手道具はんじもの」という江戸時代の末期の出版物に収載されたものです。歌川重宣(しげのぶ)という浮世絵師が嘉永2(1849)年〜嘉永(かえい)5年(1852年)ごろに発表した作品らしい。Wikipediaによれば歌川重宣は2代目歌川広重という名前のほうが通っているようです。初代は「東海道五十三次」でも知られた歴史上の著名人です。
■では本番です。例によって難易度にはバラツキがあります。答はみんな昔のお勝手、つまり台所に置かれていた道具ばかりです。絵とヒントから名前を推理してみましょう。
▼[い]放屁におよんだ人物の頭は菜っ葉になっています
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▼[ろ]水田の脇にいる猛禽類は鷲らしい
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▼[は]色ボケ坊主が稚児(チゴ)の袖を引いています
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▼[に]未成年が木という漢字を木版印刷しているようです
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▼[ほ]神輿(みこし)内にある文字は「ろ」に見えますが「そ」とのこと
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(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:■[い]菜っ葉がおならをする。な(菜)+へ(屁)=なへ≒なべ。鍋が正解です。後ろの濁点は連濁で自動的についたのかな。
▼[い]鍋
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以前にも見ましたが、江戸時代の屁は妙に直線的ですね*3。
▼鰖(たかべ)という魚の判じ物における屁の表現
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■[ろ]田に鷲がいます。た(田)+わし(鷲)=たわし 束子(たわし)が正解です。
▼[ろ]束子(たわし)
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□亀の子束子は明治末期の発明と聞きます。江戸時代では乾燥した棕櫚(シュロ)の繊維を束ねただけだったのかな。
▼たわし
◇*HP「たわし - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%9F%E3%82%8F%E3%81%97&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&biw=1280&bih=626&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjW7I2L4r_MAhXJjpQKHZSVBK0Q_AUIBigB#imgrc=3KM5smyl25JTJM%3A
■[は]坊さんも男、稚児も男。この坊主は男色がお好みのいわゆる「かま」のようですね。釜が正解です。
▼[は]釜(かま)
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□キリスト教の教会では男女の子供たちを弄(もてあそ)ぶ宗教人がいるらしく、問題になっているようです。日本の坊主も似たようなものなのかな。
■[に]作業をしているのは子供だそうです。前頭部から頭頂部にかけて剃っていない…月代(さかやき)がないので未成年とわかるらしい。すり(刷り)+こ(子)+き(木)=すりこき≒すりこぎ。擂粉木(すりこぎ)が正解です。
▼[に]擂粉木(すりこぎ)
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□擂り鉢(すりばち)と擂粉木でワンセットです。胡麻(ゴマ)とか豆腐(白和え用)、味噌、鰯(いわし、つみれ用)などを擂(す)ります。
▼擂り鉢と擂粉木
◇*HP「すり鉢 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%99%E3%82%8A%E9%89%A2&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwidrZyB5L_MAhVLppQKHSN6DIIQ_AUIBygB&biw=1280&bih=626
■[ほ]神輿内の平仮名は、現代の者が見ると、10人中10人までが「ろ」と読んでしまいます。でも「そ」なのだそうです。神輿(みこし)の中に「そ」があります。み(神輿)+そ+こし(神輿)=みそこし。味噌漉し(みそこし)が正解です。
▼[ほ]味噌漉し(みそこし)
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□味噌漉しはかつては竹などで作られていたようですが、いまでは金属製がほとんどですね。「味噌漉しの 底に残りし おおみそか こすにこされず こされずにこす」。味噌と晦日(みそか)、越すと漉すを掛けた狂歌です。なかなか上手いですね。
▼昔の味噌漉し
◇*HP「みそこし - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%BF%E3%81%9D%E3%81%93%E3%81%97&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiwuYCQ5b_MAhXIUZQKHf_6ATYQ_AUICCgC&biw=1280&bih=626#imgrc=UYzg_l-Ul-F4BM%3A
◆参考*1:HP「歌川広重 (2代目) - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E5%B7%9D%E5%BA%83%E9%87%8D_(2%E4%BB%A3%E7%9B%AE)
◇*2書籍「江戸の判じ絵」初版70〜71頁、岩崎均史(ひとし)著、ISBN4-09-626131-9、小学館
◇*3HP「江戸時代に流行した謎々、判じ物(はんじもの)。口絵の魚はなんという名前なの?【13】」

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