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zoom RSS 江戸末期に流行した謎々、判じ物(はんじもの)。口絵の台所道具はなんという名前なの?【42】

<<   作成日時 : 2016/12/22 07:50   >>

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★日本語★
問題:判じ物は絵を使った謎々です。18世紀後半から発達した版画の多色刷りの技術を活用し、地名・国名・動植物名・道具名・人名その他、さまざまな物を対象として作られました。
■本日も昔の台所で使われていた道具の名前です。まずは口絵の判じ物で練習しましょう。女性が竹を持っています。着ている服がちょっとかわっています。これは被風(ヒフ)と呼ばれる昔のコートのようなものだそうです。婦人用、防寒用らしい。ひふ(被風)+き(着る)+たけ(竹)=ひふきたけ≒ひふきだけ。火吹き竹(ひふきだけ)が正解です。
■火吹き竹は「火を吹きおこすのに用いる竹筒」です。竃(へっつい、かまど)などで煮炊きする際には欠かせない道具だったのでしょう。酸素を供給して燃焼を促進させるわけですね。
▼火吹き竹(ひふきだけ)
◇*HP「火吹き竹 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%81%AB%E5%90%B9%E3%81%8D%E7%AB%B9&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiwj-b2iMDMAhXEupQKHfosDRQQ_AUICCgC&biw=1280&bih=626
■余談です。口絵の女性は判じ物の都合上、竹をかついでいますが、狂言や能などにおいては笹を持っていると「気が狂っている」ことを示すことがあります。「狂い笹」と呼ばれるらしい。
▼狂い笹
◇*HP「狂い笹 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%8B%82%E3%81%84%E7%AC%B9&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&biw=1280&bih=626&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjewKzNicDMAhXKk5QKHTpRDYIQ_AUIBigB#imgrc=_
■「火吹き竹」の判じ物は、「勝手道具はんじもの」という江戸時代の末期の出版物に収載されたものです。歌川重宣(しげのぶ)という浮世絵師が嘉永2(1849)年〜嘉永(かえい)5年(1852年)ごろに発表した作品らしい。Wikipediaによれば歌川重宣は2代目歌川広重という名前のほうが通っているようです。初代は「東海道五十三次」でも知られた歴史上の著名人です。
■では本番です。例によって難易度にはバラツキがあります。答はみんな昔のお勝手、つまり台所に置かれていた道具ばかりです。絵とヒントから名前を推理してみましょう。
▼[い]男性はなぜか手に対して足で攻撃しています
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▼[ろ]三味線の撥(ばち)で何をしているのかな
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▼[は]賽銭箱が上半分だけ。葉っぱが4枚、濁点つき
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▼[に]橋の向うにお日様が出てきました
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▼[ほ]とてもシンプルな問題です。これで水を掬(すく)っても草臥(くたび)れるだけかな
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(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:■[い]男性は手を蹴っています。て(手)+お(を)+け(蹴る)=ておけ。手桶(ておけ)が正解です。
▼[い]手桶(ておけ)
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□手桶は「取っ手のある、手に提げて運ぶ桶」です。風呂場にも似たような物が置いてあるな。
▼手桶(ておけ)
◇*HP「手桶 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%89%8B%E6%A1%B6&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwirk7GescDMAhXCKZQKHSe5AlUQ_AUIBygB&biw=1097&bih=537
■[ろ]女性は三味線の撥(ばち)で弦を擦(す)っているように見えます。そんな奏法があるのかな。エレキギターで言えばピックによるスクラッチ奏法なのでしょうか。すり(擦り)+ばち(撥)=すりばち。擂り鉢(すりばち)が正解です。
▼[ろ]擂り鉢(すりばち)
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擂り鉢と擂粉木(すりこぎ)はいいコンビです。というか、どちらが欠けても役には立ちません。161208の判じ物クイズでは擂粉木の判じ物をご紹介しました。
▼擂粉木(すりこぎ)
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作業をしているのは子供だそうです。月代(さかやき)を剃っていないのでわかるらしい。すり(刷り)+こ(子)+き(木)=すりこき≒すりこぎ。擂粉木(すりこぎ)ですね。
▼擂り鉢と擂粉木
◇*HP「すり鉢 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%99%E3%82%8A%E9%89%A2&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwidrZyB5L_MAhVLppQKHSN6DIIQ_AUIBygB&biw=1280&bih=626
■[は]賽銭箱が上半分だけ。葉っぱが4枚、濁点つき。さい(賽銭箱)+は(葉)+濁点+し(4)=さいばし。菜箸が正解です。
▼[は]菜箸(サイばし)
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□菜箸は、現代でも普通に使われます。料理を作ったり、盛りつけたりするときに使う長めの箸ですね。
▼菜箸
◇*HP「菜箸 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E8%8F%9C%E7%AE%B8&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwinpIiRtMDMAhVIo5QKHVRGBdMQ_AUIBygB&biw=1097&bih=537
■橋の向うにお日様が出てくる。ひ(陽)+はし(橋)=ひはし≒ひばし。火箸(ひばし)が正解です。
▼[に]火箸(ひばし)
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□火箸は「炭火を挟むのに用いる金属製の箸」です。昔は調理にも暖房にも炭が多く用いられました。火箸も必需品だったわけですね。
▼火箸
◇*HP「火箸 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%81%AB%E7%AE%B8&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwimuMLjtMDMAhUBpZQKHdzlD4wQ_AUIBygB&biw=1097&bih=537
■[ほ]日本猿らしきものが座っています。濁点がついています。さる(猿)+濁点=ざる。笊(ざる)が正解です。
▼[ほ]笊(ざる)
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□関西では笊(ざる)と呼ばずに笊(いかき)と呼びますね。上方落語にはときどき登場する小道具です。
▼笊(ざる)
◇*HP「笊 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%81%AB%E7%AE%B8&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwimuMLjtMDMAhUBpZQKHdzlD4wQ_AUIBygB&biw=1097&bih=537#hl=ja&tbm=isch&q=%E7%AC%8A
◆参考*1:HP「歌川広重 (2代目) - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E5%B7%9D%E5%BA%83%E9%87%8D_(2%E4%BB%A3%E7%9B%AE)
◇*2書籍「江戸の判じ絵」初版70〜71頁、岩崎均史(ひとし)著、ISBN4-09-626131-9、小学館

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