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zoom RSS 江戸末期に流行した謎々、判じ物(はんじもの)。口絵の台所道具はなんという名前なの?【41】

<<   作成日時 : 2016/12/15 09:41   >>

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★日本語★
問題:判じ物は絵を使った謎々です。18世紀後半から発達した版画の多色刷りの技術を活用し、地名・国名・動植物名・道具名・人名その他、さまざまな物を対象として作られました。
■本日も昔の台所で使われていた道具の名前です。まずは口絵の判じ物で練習しましょう。子供が座っています。左手には目を、右手には火を持っていますね。手前には鶴の上半身が描かれています。こ(子)+め(目)+ひ(火)+つ(鶴)=こめひつ≒こめびつ。米櫃(こめびつ)が正解です。
■米櫃は米を入れておく箱です。転じて、一家の稼ぎ手も米櫃と呼ばれます。相撲部屋では横綱が米櫃かな。米用の箱はおおむね木製です。最近は合成樹脂製のものもあります。
▼米櫃(こめびつ)
◇*HP「米櫃 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%B1%B3%E6%AB%83&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjH4ur6-b_MAhVFmZQKHXXDALMQ_AUIBygB&biw=1280&bih=626
■「米櫃」の判じ物は、「勝手道具はんじもの」という江戸時代の末期の出版物に収載されたものです。歌川重宣(しげのぶ)という浮世絵師が嘉永2(1849)年〜嘉永(カエイ)5年(1852年)ごろに発表した作品らしい。Wikipediaによれば歌川重宣は2代目歌川広重という名前のほうが通っているようです。初代は「東海道五十三次」でも知られた歴史上の著名人です。
■では本番です。例によって難易度にはバラツキがあります。答はみんな昔のお勝手、つまり台所に置かれていた道具ばかりです。絵とヒントから名前を推理してみましょう。
▼[い]ふたりで同時に放屁をかましているようです。あいだに「つ」の字が見えます
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▼[ろ]将棋の「歩」が小判、あるいは大判を渡そうとしているのかな
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▼[は]この天狗にはよほど悲しいできごとがあったらしい
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▼[に]帳場で困っているのは質屋さんらしい。手前のたいへんな剣幕の男性は鈴を突き出しています
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▼[ほ]平安時代の高級役人みたいな人の脇に火が見えます
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(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:■[い]男性がふたり同時に放屁です。2人は対ですね。へ(屁)+つ(つ)+つい(対)=へっつい。竃(へっつい)が正解です。竃(かまど)とも呼びます。ガス・テーブルやIHクッキングヒーターの旧式な奴ですね。
▼[い]竃(へっつい)
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21世紀でも水道代節約で井戸を使っているお宅はあるらしい。でも、さすがに竃(へっつい)を使っているというお宅はかなり少数派でしょう。ガスやIHのほうがはるかに楽です。でも震災の後など、ガスや電気が途絶えたときには、竃も便利なものなのかな。
▼竃(へっつい)
◇*HP「へっつい - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%B8%E3%81%A3%E3%81%A4%E3%81%84&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjU3--5_b_MAhVCKZQKHamtAtcQ_AUIBygB&biw=1280&bih=626
■頭が「と(歩の裏側の文字)」の人物が金貨を出しています。ふ(歩)+きん(金)=ふきん。布巾(フキン)が正解です。
▼[ろ]布巾(フキン)
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ご存知のように食器などを拭くための布です。もっと用途が広いもの、たとえば板の間や足を拭いたりする布は雑巾(ゾウキン)と呼ばれます。
▼布巾(フキン)
◇*HP「布巾 江戸 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B8%83%E5%B7%BE&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjf7-D9_7_MAhUhKqYKHfKFCiEQ_AUIBygB&biw=1280&bih=626#hl=ja&tbm=isch&q=%E5%B8%83%E5%B7%BE%E3%80%80%E6%B1%9F%E6%88%B8
■[は]判じ物では、天狗は必ずと言っていいほど「ま(魔)」と呼ばれます。ま(魔)+ないた(泣いた)=まないた。俎板(まないた)が正解です。
▼[は]俎板(まないた)
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俎板というのは長方形なのかと思っていたら正方形のものもあるようです。初めて見ました。昔は木製、とくに檜などが使われていたようです。今は合成樹脂のものも増えています。
▼俎板(まないた)
◇*HP「俎板  - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B8%83%E5%B7%BE&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjf7-D9_7_MAhUhKqYKHfKFCiEQ_AUIBygB&biw=1280&bih=626#hl=ja&tbm=isch&q=%E4%BF%8E%E6%9D%BF%E3%80%80
■[に]帳場格子の向こうで頭を掻いているのは質屋さんだそうです。手前に座ってたいへんな剣幕の男性は鈴(すず)を突き出しています。鈴は「りん」とも呼ばれます。電子レンジが「チン」と呼ばれるのに似ています。しち(質)+りん(鈴)=しちりん。七輪(シチリン、七厘とも)が正解です。
▼七輪(シチリン)
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□七輪は「炭火をおこしたり、煮炊きをしたりするための簡便な土製のこんろ」ですね。関西では「かんてき」とも呼ばれます。
▼七輪(シチリン)
◇*HP「しちりん - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%97%E3%81%A1%E3%82%8A%E3%82%93&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjOnbCjgsDMAhWGL6YKHbtdDocQ_AUIBygB&biw=1280&bih=626
■[ほ]平安時代のお役人みたいな人は笏(しゃく)を持っています。木製のヘラみたいな形をした道具ですね。脇に火が見えます。ひ(火)+しゃく(笏)=ひしゃく。柄杓(ヒシャク)が正解です。
▼笏(しゃく)
◇*HP「笏 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%AC%8F&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjE1ufw8fTQAhVLErwKHS_fAKcQ_AUICCgB&biw=1280&bih=626
▼[ほ]柄杓(ヒシャク)
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□柄杓は水を汲む道具です。現在ではちょっと大きめの神社にお参りすると手水舎(ちょうずシャ)に置いてありますね。
▼柄杓(ヒシャク)
◇*HP「神社 柄杓 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%A5%9E%E7%A4%BE%E3%80%80%E6%9F%84%E6%9D%93&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjHh8zFg8DMAhXlq6YKHdxnCd8Q_AUICCgC&biw=1280&bih=626
□余談です。笏(しゃく)というのはもともとカンニングペーパーを張っておくものだったらしい。Wikipediaの笏に項には次のように記されていました。「日本では初めは、朝廷の公事を行うときに、備忘のため式次第を笏紙(しゃくがみ/しゃくシ)という紙に書いて笏の裏に貼って用いていた」。そのうちに威儀を正すために用いられるようになったとのこと。持っていないとサマにならないのかな。
◆参考*1:HP「歌川広重 (2代目) - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E5%B7%9D%E5%BA%83%E9%87%8D_(2%E4%BB%A3%E7%9B%AE)
◇*2書籍「江戸の判じ絵」初版70〜71頁、岩崎均史(ひとし)著、ISBN4-09-626131-9、小学館

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