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zoom RSS 14代将軍家茂(いえもち)と和宮の永(なが)の別れ。何をねだったの?

<<   作成日時 : 2016/12/14 07:56   >>

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★歴史★
問題:元禄時代に側用人(そばようにん)として権勢をふるった柳沢吉保(よしやす)。この人は大奥に変わった制度を残したと言われています。
■親分である5代目将軍綱吉(つなよし)と寝る女性に依頼し、「甲府百万石の大名になりたい」という願望を伝えたらしい。綱吉は快諾したそうですが、ほどなく死んでしまい、柳沢吉保の野望は実現しなかったらしい。
■この出来事以来、「将軍が大奥に泊まる際には、同衾(ドウキン)する女性とは別に大奥の女性を2名、将軍の寝所に泊まらせ、寝ずの番をさせ、その夜に何が起こったのかをことごとく報告させることとした」*1。
■よく川の字に寝るといいます。でも大奥では四の字に寝たらしい。将軍とそのお相手は真ん中です。その左右に不寝番の上臈(ジョウロウ、大奥女中連の高級幹部)がいたそうです。御添寝(おそいね?)上臈と呼ばれたらしい。将軍達には背を向けるのが規則だったらしい。不寝番ですけど寝返りも打てないのは辛いな。筋肉が固く、痛くなりそうです。
■さらに襖(ふすま)のかげ、隣室では御年寄(おとしより、大奥で最上位の女中)ともう1人の上臈が寝物語に聞き耳を立てていたとか。この人たちは絶対に睡眠してはならないようです。なんだか四方に盗聴機を仕掛けられているようですね。
■朝になったら、生きている盗聴機たちは記憶を呼び戻しつつ御年寄に報告するらしい。その記録が残されているそうです。将軍によからぬ入れ知恵をするのを防ぐのにちゃんと役だったらしい。またお世継ぎを決める際の証拠固めなどにも使われたようです。
■将軍が御台所(みだいどころ、正妻)と寝る際には、緊張は少なかったと参考資料*2には記されています。側室というか愛人たちと寝る際には、一言も聞き漏らすまいと、耳を澄ましていたのかな。それにしても、将軍というのはプライバシーがなかったのでしょうか。ちょっと気の毒です。
■さて、14代目の将軍家茂(いえもち)は、文久(ぶんきゅう)2年(1862年)に公武合体の象徴として皇女和宮(かずのみや)と結婚しました(口絵参照)。慶応(けいおう)2年(1866年)に第2次長州征伐に向かいます。その年の1月、御台所の和宮と寝所をともにしたらしい。このとき2人とも満19歳です。
■2人の睦言(むつごと)が記録に残されていたのでしょうか。あるいは四の字固めの担当者の記憶に残されて、維新後に誰かに記録されたのかな。カミサンである和宮は旦那の家茂にあるものをねだったそうです。それはどんなものだったのでしょうか? 次の中から選んで下さい。 (和宮がねだったものは無いかもしれないし複数かもしれません)
[い]近江名産の鮒鮨(ふなずし)
[ろ]西陣織の布地
[は]京都名産の縫い針
[に]清課堂の錫(すず)の器
[ほ]井筒の生八つ橋
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[ろ]西陣織の布地
説明:西陣織の布地をねだられても、現代の若いサラリーマンのご家庭では予算の問題がありますので端切れぐらいしか買えません。でも満19歳とはいえ将軍ですので、うん、いいよと頷(うなづ)いたらしい。
■ところがこの夜が2人にとっては最後だったようです。家茂は大坂城で脚気衝心(カッケショウシン)という病に倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまいます。
■遺言により、平岡丹波(タンバ?)という人物が西陣織を和宮に持ち帰ったらしい。和宮は無言でその品を持って自室に引きさがったとのこと。
■徳川の将軍達のなかには、現代のわれわれには理解しにくいほどに多彩な異性・同性関係を持つ人物がいたようです。でも家茂と和宮の仲は、仲睦まじい(なかむつまじい)という言葉どおりであり、強い絆で結ばれていたと言われます。ホントにそうであれば、わずか20歳ほどで亡くなってしまうというのは悲劇ですね。
■なお、参考資料*2では西陣織をねだったのは元治(げんじ)元年(1864年)1月のこととしています。これには疑問が残ります。家茂が死んだのは慶応(けいおう)2年7月20日(1866年8月29日)です。この年に第2次長州征伐で3度目の上京をしているとのこと。おねだりは慶応(けいおう)2年(1866年)1月のこと考えると辻褄があうようです。
◆参考*1:HP「柳沢吉保 - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B3%E6%B2%A2%E5%90%89%E4%BF%9D
◇*2書籍「江戸こぼれ話」文庫初版146〜159頁、担当筆者岩井護(いわい まもる)、ISBN4-16-721757-0、文藝春秋

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