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zoom RSS 江戸末期に流行した謎々、判じ物(はんじもの)。口絵の食品はなんという名前なの?【35】

<<   作成日時 : 2016/11/10 08:10   >>

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★日本語★
問題:判じ物は絵を使った謎々です。18世紀後半から発達した版画の多色刷りの技術を活用し、地名・国名・動植物名・道具名・人名その他、さまざまな物を対象として作られました。
■本日も、昔の乾物屋で売られていた商品の名前です。まずは口絵の判じ物で練習しましょう。男性がひっくり返っています。よく見ると、頭に草履(ぞうり)を乗せていますね。江戸時代、癲癇(テンカン)で倒れて泡を吹いている人は、頭に草履を乗せると発作がおさまるという迷信があったようです。落語「廿四孝(ニジュウシコウ)」などでも、紹介されることがあります。癲癇がさかさまなのでかんてん。寒天が正解です。
■寒天はテングサなどの藻の粘液質を抽出し、凍結・乾燥したものだそうです。あんみつには欠かせません。カロリーが低いので皮下脂肪・内臓脂肪を落としたい人にも使われます。医学系の研究室では寒天培地(バイチ)…細菌を培養する器具にも使われます。
▼寒天(カンテン)
◇*HP「寒天 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%AF%92%E5%A4%A9&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiwgqTD-q_MAhXIm5QKHeETB9AQ_AUIBygB&biw=1280&bih=602
■「寒天(カンテン)」の判じ物は、「かん物はんじものづくし」という江戸時代の末期の出版物に収載されたものです。歌川重宣(しげのぶ)という浮世絵師が嘉永2(1849)年〜嘉永(かえい)5年(1852年)ごろに発表した作品らしい。Wikipediaによれば歌川重宣は2代目歌川広重という名前のほうが通っているようです。初代は「東海道五十三次」でも知られた歴史上の著名人です。
■では本番です。例によって難易度にはバラツキがあります。答はみんな乾物屋の店先で売られている食品です。絵とヒントから名前を推理してみましょう。
▼[い]中華にも使われる食品です。蔵は全体に黄色いらしい
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▼[ろ]小さな粒々です。三味線の部品に濁点がついています
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▼[は]栽培できる茸です。髪型の姿が似ているらしい
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▼[に]ピリリと辛い調味料です。山で本を読んでいるのかな
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▼[ほ]伝統食品です。帆が4つあります。家紋は桐でしょうか。
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▼[へ]豆の名前です。宇治川の渡河作戦を決行しているのは佐々木高綱(たかつな)という人物らしい
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(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:■[い]下に落ちているのは毛のようです。江戸時代のエクステなのかな。濁点がついています。き(黄)+くら(蔵)+け(毛)+濁点=きくらげ。木耳(きくらげ)が正解です。
▼[い]木耳(きくらげ)
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□木耳は、歯ごたえを楽しむ茸ですね。和食でも中華でも使われます。
▼木耳の料理
◇*HP「木耳 料理 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%9C%A8%E8%80%B3&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiercP1_q_MAhUKl5QKHQZ9AFQQ_AUIBygB&biw=1280&bih=602#hl=ja&tbm=isch&q=%E6%9C%A8%E8%80%B3%E3%80%80%E6%96%99%E7%90%86
■[ろ]三味線の部品は駒と呼ばれます。
▼三味線の駒
◇*HP「三味線の駒 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%9C%A8%E8%80%B3&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiercP1_q_MAhUKl5QKHQZ9AFQQ_AUIBygB&biw=1280&bih=602#hl=ja&tbm=isch&q=%E4%B8%89%E5%91%B3%E7%B7%9A%E3%81%AE%E9%A7%92
□濁点がついています。こま(駒)+濁点=ごま。胡麻(ゴマ)が正解です。
▼[ろ]胡麻(ごま)
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□2013年(平成25年)の統計では胡麻の生産量世界一はミャンマーだそうです。2位がインド、3位が中国らしい*3。ミャンマーは胡麻大国だったんですね。知りませんでした。
▼胡麻(ごま)
◇*HP「胡麻 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E8%83%A1%E9%BA%BB&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjN353BgLDMAhXHFpQKHeNIDvQQ_AUIBygB&biw=1280&bih=602
■[は]女性の髪型は椎茸髱(しいたけたぼ)と呼ばれるものらしい。椎茸が正解です。
▼[は]椎茸(しいたけ)
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□椎茸は和食で多く使われますね。フランスでも細々と栽培はされているようですが、フランス料理にはほとんど使われないらしい。連中の味覚にはあわないのかな。
▼椎茸の料理
◇*HP「椎茸の料理 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%A4%8E%E8%8C%B8%E3%81%AE%E6%96%99%E7%90%86&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&biw=1280&bih=602&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjyvOiFgrDMAhWKjZQKHajtDjEQ_AUIBygC
■[に]冠をかぶったおじさんはわざわざ崖の上にで本を読んでいます。さん(山)+しょ(書)=さんしょ≒さんしょう。山椒(さんしょう)が正解です。
▼山椒(サンショウ)
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□山椒は、鰻の蒲焼きに振りかけますね。山にあるから山椒。胡(えびす、北西の異邦人)が持ち込んだものは胡椒(コショウ)。蕃椒(バンショウ)は唐辛子の別名。「椒」の漢字がつくと、ピリリと辛いようですね。
▼山椒(サンショウ)
◇*HP「山椒 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B1%B1%E6%A4%92&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjci_-9g7DMAhUGJpQKHQAQC8kQ_AUIBygB&biw=1280&bih=602
■[ほ]帆が4つあります。みんな桐の紋がついています。きり(桐)+ほ(帆)+し(4)=きりほし≒切り干し。切り干しが正解です。切り干し大根ですね。
▼[ほ]切り干し(きりぼし)
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□切って干すという製造過程が明示された商品ですね。素朴な味わいです。
▼切り干し大根
◇*HP「切り干し大根 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%88%87%E3%82%8A%E5%B9%B2%E3%81%97&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiFjJ3EhbDMAhUBHJQKHUf6AxsQ_AUIBygB&biw=1280&bih=602#hl=ja&tbm=isch&q=%E5%88%87%E3%82%8A%E5%B9%B2%E3%81%97%E5%A4%A7%E6%A0%B9
■[へ]昔の人は家紋で人物を特定できるのでしょうね。馬に乗った武士は佐々木高綱という人物だそうです。宇治川の戦いで梶原影季(かげすえ)と一番乗りを争った人物らしい。よくみると濁点がついています。ささき(佐々木)+濁点=ささぎ。ささぎ豆が正解らしい。
▼[へ]ささぎ豆
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□ささぎ豆は地方によってはささげ豆とも呼ばれるらしい。大角豆、山黒豆という表記もあります。Wikipediaによれば、江戸時代には小豆の代用に使われたらしい。小豆は煮ると横腹が破れることがあります。「腹を切る」に通じて、武家では縁起の悪いものとされたらしい。で、武士の赤飯ではささぎ豆が使われたとか。ということは赤い豆なのかな。でもいんげん豆=ささぎ豆というHPもあります。下の写真でもいろいろな豆が写っています。それほど呼び方が一定していないのでしょうか。
▼ささぎ豆
◇*HP「ささぎ豆 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%95%E3%81%95%E3%81%8E%E8%B1%86&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjOifHzhrDMAhUEmpQKHZoEA8AQ_AUICCgC&biw=1280&bih=602
◆参考*1:HP「歌川広重 - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E5%B7%9D%E5%BA%83%E9%87%8D
◇*2書籍「江戸の判じ絵」初版70〜71頁、岩崎均史(ひとし)著、ISBN4-09-626131-9、小学館
◇*3HP「世界のゴマ(胡麻)生産量 国別ランキング・推移 - Global Note」
http://www.globalnote.jp/post-5789.html
◇*4HP「ササゲ - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%B5%E3%82%B2

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
八宝菜にはいている木耳はうまいですね。
かつてヨーロッパではコショウは同じ重さの金と好感されていたようですね。
ねこのひげ
2016/11/14 17:18
コメントをありがとうございます。

 わが西洋長屋には木の植わったちいさな庭があります。朽ちて切られた木の切り株に、木耳が生えていました。ちょっと色が薄くて半透明でしたが、間違いなく木耳です。驚きました。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2016/11/14 22:50

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