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zoom RSS FBIが発表した毛髪鑑定の誤認率。50%を越えていたの?

<<   作成日時 : 2016/11/22 08:07   >>

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★科学★
問題:「科捜研の女」とか「京都南署鑑識ファイル」や「臨場」。海の向うでは「CSI」や「Bones」。科学捜査を主題にした警察ドラマはたくさんありますね。おおむねよくできていて、似たようなパターンが多いわりには、なかなか飽きません。
■沢口靖子嬢とか田中美里孃、内野聖陽氏たちは驚くほど高い確率で事実を暴きだします。でも、実際の犯罪現場では、科学捜査の信頼性が問われる事例が多く見られるようです。その反省からでしょうか。参考資料*1によれば、「米国科学アカデミー(NAS)は科学捜査のさまざまな手法を科学的に検証し、2009年に問題点を厳しく指摘した報告書を発表した」とのこと。かの国の各捜査機関でも科学捜査の信頼性について見直しがなされているそうです。
■では、アメリカのFBI(連邦捜査局)が発表している毛髪分析における分析官の見誤りは、どのぐらいの割合であったのでしょうか?
[い]1%以下
[ろ]約7%
[は]約13%
[に]約25%
[ほ]50%以上
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[ほ]50%以上
説明:参考資料*1には次のように書かれています。「…科学よりも経験に基づいた手法や解釈に頼っていることだ。たとえば、毛髪分析の信頼性は著しく過大評価されてきた。FBI はこれまでに実施した顕微鏡による毛髪比較の90 %以上で、分析官の見解に誤りがあったと認めている」。
■90%以上? それじゃ毛髪比較はなんのために実施しているのでしょうか。冗談のような話です。誤植かなって思ってしまいます。なんだか信じがたい。
■科学捜査にこれだけの誤りが含まれれば、当然ながら冤罪事件が起きます。1981年(昭和56年)、カーク・オドムという18歳の黒人青年は、レイプ事件の犯人であるとして有罪判決を受けました。「被害者のガウンに付いていた1 本の毛髪とオドムの毛髪を顕微鏡で調べたFBI の分析官が、両者は同一人物のものだと法廷で証言した」。これが決め手だったそうです。22年間服役し、仮釈放後も8年間保護観察下に置かれたそうです。その後、新たな証拠が見つかって無罪が証明されたというのですが*1。
■2004年(平成16年)5月に起きた事例は、毛髪ではなく、指紋の鑑定に問題があったようです。オレゴン州の弁護士、ブランドン・メイフィールド氏は事務所に踏み込んできたFBIの捜査官に逮捕理由も聞かされずに拘束されたらしい。
■後ろ手に手錠をはめられてから言われたのは、同年3月11日にスペインの首都マドリードで191人の死者と2000人の負傷者を出した爆弾テロの遺留物から出た指紋が証拠だという話だったようです。そういえばあのころ、スペインとかイギリスで爆破テロ事件がありましたね。
▼マドリード列車爆破テロ事件(衝撃的な写真が含まれています。食事・就寝前の閲覧は避けるべきかも)
◇*HP「マドリード列車爆破テロ事件 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E5%88%97%E8%BB%8A%E7%88%86%E7%A0%B4%E3%83%86%E3%83%AD%E4%BA%8B%E4%BB%B6&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&biw=1522&bih=737&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0ahUKEwiY1sHC0NvPAhWEjpQKHZ-gCpcQ_AUICCgD
■スペインから送られてきた指紋のデータが、FBIの指紋データーベース「統合自動指紋識別システム」に登録されていたメイフィールド氏の指紋と一致したとのこと。FBIの指紋分析官2人が鑑定したらしい。
■メイフィールド氏は取り調べを受けましたが、2週間後に冤罪だと判明したらしい。スペイン当局から別の人物の逮捕が伝えられたからだそうです。アルジェリア人の男性でテロ集団のメンバーだと推定され、指紋が一致していたらしい。メイフィールド氏の嫌疑が短期間で晴れたのは幸運だったのかな。
■その他、当てにならない科学捜査としては、歯の噛み跡というのがあるらしい。アメリカで行なわれた実験では熟練した歯科医でも、誤認することがあるそうです。被害者の腕についていた歯形が彼以外の人物のものである確率は100万分の1である…なんて法歯学者が法廷で証言したおかげで28年間も刑務所に入れられていたスティーブン・マーク・チェイニーという男性は、2015年(平成27年)10月に釈放されたとのこと。お気の毒なことでした。
◆参考*1:雑誌「ナショナルジオグラフィック 真犯人を追う科学捜査」1607月号32〜57頁、日経ナショナルジオグラフィック社

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