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zoom RSS 交ぜ書き表記を駆除する問題。ひん死(ヒンシ)は正しくはどう書くの?

<<   作成日時 : 2016/11/21 09:11   >>

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★日本語★
問題:交ぜ書き(混ぜ書き)表記とは、本来漢字だけで表記すべき熟語を、ひらがなを交ぜて書くことです。発生した原因と弊害については、すでに何度も触れているので、そちらをご覧下さい。
◇*HP「交ぜ書き表記の問題。「がい骨」は正しくはどう書くの? 町人思案橋・クイズ集/ウェブリブログ」(交ぜ書き表記が発生した原因と弊害1)
http://blog.q-q.jp/201403/article_14.html
◇*HP「漢字混ぜ書き表記の熟語。「こん身の力作」の「こん身」ってホントはどう書くの? 町人思案橋・クイズ集/ウェブリブログ」(交ぜ書き表記が発生した原因と弊害2)
http://blog.q-q.jp/200905/article_12.html
■題の問題の答は「瀕死」です。「死に瀕している」状態ですね。「瀕死の重傷」という決まり文句があります。命が危ないような怪我らしい。
■「瀕」という漢字は常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば「ヒン、みぎわ、しきりに」という字音・字訓があります。「頻」という漢字の異体字らしい。読みと意味は同じで形だけ違うようです。頻度(ヒンド)の頻ですから、「しきりに」という字訓があるわけかな。みぎわは水際・汀などという漢字表記もあります。水と陸の境界あたりです。接している、面しているという意味になっていくのかな。
■「瀕死の白鳥」というバレエの作品があります。サン・サーンスの「♪動物たちの謝肉祭」の中の1曲、「♪白鳥」にのせて、死に瀕した白鳥の最期の姿を表現しているようです。音楽の授業でも聴かされる有名な曲ですね。

■では本題です。日本語の害虫、交ぜ書き表記を駆除する作業に立ち会っていただきましょう。次の交ぜ書き表記を正しく書き直してください。
[い]日本のサッカーは身体は小さいが敏しょうな選手が多いの「敏しょう」
[ろ]手紙を書こうとしたら便せんを切らしていたの「便せん」
[は]風さいはあがらないが論理は明快な男だの「風さい」
[に]復しゅうが成功することはかなりの快感だの「復しゅう」
[ほ]マドロスはふ頭に佇(たたず)んでいたの「ふ頭」
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)



























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]日本のサッカーは身体は小さいが敏しょうな選手が多いの「敏しょう」は敏捷と書く
■敏捷はすばしっこいことですね。身体が大きくてかつ敏捷という人はめったにいません。極端な例ではアルゼンティノサウルスという巨大草食恐竜の尻尾の先を蹴飛ばすと、35m離れた脳味噌に痛みが伝わるには2〜3秒ぐらいかかるらしい。敏捷な小動物ならその間に逃げてしまいそうですね。
□「捷」という漢字は常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば「ショウ、すみやか、さとい、かつ」という字音・字訓があります。旁(つくり)のほうは、「祭事に奔走する婦人の姿」だそうです。機敏に走り回るところからすばしっこいという意味が生まれたのかな。
□「かつ」という意味では、戦勝は戦捷と表記することもあります。勝ち戦さですね。快捷(カイショウ)という言葉もあります。「=快勝」なのかと思いきや、「=敏捷」だそうです。動作などが素早いさまを意味するらしい。
[ろ]手紙を書こうとしたら便せんを切らしていたの「便せん」は便箋と書く
■便箋はご存知のとおりの文房具ですね。
□「箋」という漢字は平成22年(2010年)に常用漢字表に追加されました。「セン」という音読みがあります。漢和辞典「字通」によれば「セン、かきつけ、かみ」という字音・字訓があります。付箋(フセン)とか処方箋(ショホウセン)といった熟語を造ります。竹冠の下の部分は、「薄く重ねる」という意味があるらしい。昔の「浅」という漢字は「淺」と書きました。「水(の層)が薄い=浅い」なのかな。
[は]風さいはあがらないが論理は明快な男だの「風さい」は風采と書く
■風采は「人の容姿や身なりなどの様子」だそうです。
□「采」という漢字は平成22年(2010年)に常用漢字表に追加されました。「サイ」という音読みがあります。漢和辞典「字通」によれば「サイ、とる、いろ」という字音・字訓があります。喝采(カッサイ)とか采配(サイハイ)という熟語を造ります。
[に]復しゅうが成功することはかなりの快感だの「復しゅう」は復讐と書く
■復讐は「敵討ち、仕返し、報復」ですね。近ごろではリベンジという言葉のほうがよく使われるかな。
□「讐」という漢字は常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば「シュウ、こたえる、かたき」という字音・字訓があります。
□恩讐(オンシュウ)という熟語を造ります。「恩義と恨み(うらみ)」。あるいは「情けと仇(あだ)」ですね。「恩讐の彼方に」という菊池寛(カン)の有名な小説があります。仇討ちの敵に出会ったのに、恩義とか恨みといった感情を越えてしまう出来事があったようです。
[ほ]マドロスはふ頭に佇(たたず)んでいたの「ふ頭」は埠頭と書く
■埠頭は「乗客の乗降や貨物の積み降ろしをする区域」だそうです。波止場ですね。
□「埠」という漢字は常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば「フ、はとば、ふなつきば」という字音・字訓があります。埠頭以外には熟語は造らないようです。旁(つくり)は岐阜の「阜」と同じですね。「おか」という意味があるそうです。埠頭の場合も海や川に対する「おか」の意味があるのかもしれません。
□余談です。マドロスはオランダ語のmatroosに由来するそうです。最近はあまり使われませんね。マドロス物の歌や映画には石原裕次郎とか北島三郎などが似合います。昭和の言葉なのでしょうか。英語ではsailorとかseaman、marinerなどが使われるようです。
◆参考*1:HP「文化庁 | 常用漢字表の内閣告示等について | 「常用漢字表」(平成22年内閣告示第2号)」
http://kokugo.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/joho/kijun/naikaku/pdf/joyokanjihyo_20101130.pdf
(pdfファイルを開こうとすると警告が表示されます。文化庁の頁です。ウイルスに感染している可能性はかなり低いと思われますが、自己責任で開いて下さい)
◇辞書「字通」白川静、平凡社
◇辞書「漢字源」藤堂明保、学習研究社◇辞書「日本国語大辞典」小学館
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林

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