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zoom RSS 江戸末期に流行した謎々、判じ物(はんじもの)。口絵の食品はなんという名前なの?【35】

<<   作成日時 : 2016/10/27 08:04   >>

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★日本語★
問題:判じ物は絵を使った謎々です。18世紀後半から発達した版画の多色刷りの技術を活用し、地名・国名・動植物名・道具名・人名その他、さまざまな物を対象として作られました。
■本日も、昔の乾物屋で売られていた商品の名前です。まずは口絵の判じ物で練習しましょう。膳を持った人が舞っています。ぜん(膳)+まい(舞)=ぜんまい。薇(ぜんまい)が正解ですね。薇は生でも店頭に並んでいます。干物としても乾物屋さんにも並んでいたようです。
▼ぜんまい 乾物
◇*HP「ぜんまい 乾物 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B9%B2%E7%93%A2&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjT8em11p7MAhVKmpQKHQh2DMsQ_AUIBygB&biw=1280&bih=626#hl=ja&tbm=isch&q=%E3%81%9C%E3%82%93%E3%81%BE%E3%81%84%E3%80%80%E4%B9%BE%E7%89%A9
■「薇(ぜんまい)」の判じ物は、「かん物はんじものづくし」という江戸時代の末期の出版物に収載されたものです。歌川重宣(しげのぶ)という浮世絵師が嘉永2(1849)年〜嘉永(かえい)5年(1852年)ごろに発表した作品らしい。Wikipediaによれば歌川重宣は2代目歌川広重という名前のほうが通っているようです。初代は「東海道五十三次」でも知られた歴史上の著名人です。
■では本番です。例によって難易度にはバラツキがあります。答はみんな乾物屋の店先で売られている食品です。絵とヒントから名前を推理してみましょう。
▼[い]海の幸です。大きな甕(かめ)に何かをはめています
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▼[ろ]御飯がすすみます。帆に描かれた家紋は梅らしい
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▼[は]海の幸です。山国では、塩をふり、ぶらさげて干した加工品を食べます
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▼[に]穀類の加工品、もしくは朝食の友です。材木を鋸(のこぎり)で縦に切って、いまにも2つになりそうです
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▼[ほ]あぶって食うと美味い海の幸物です。擂り鉢(すりばち)の中あるのは眼球でしょうか
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(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:■[い]大きな甕(かめ)に嵌(は)めているのは樽に嵌めるような輪です。わ(輪)+かめ(甕)=わかめ。若布(わかめ)が正解です。
▼[い]若布(わかめ)
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□味噌汁の具や酢の物などに使われる若布は、江戸時代から乾物として商品化されていたようですね。「ふえるわかめちゃん」という商品名ではなかったようですが。
▼若布
◇*HP「若布 乾物 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E8%8B%A5%E5%B8%83%E3%80%80%E4%B9%BE%E7%89%A9&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&biw=1280&bih=602&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjzsYD6mZ_MAhXk6KYKHWy5DLwQ_AUIBigB
■家紋は梅です。帆に描かれています。帆の下部をよくみると平仮名の「し」が描かれています。うめ(梅)+ほ(帆)+し(し)=うめほし≒うめぼし。梅干しが正解です。
▼[ろ]梅干し
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□梅干しもたしかに干してある食品です。乾物屋さんで売っていたのかな。
▼梅干し
◇*HP「梅干し - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E8%8B%A5%E5%B8%83%E3%80%80%E4%B9%BE%E7%89%A9&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&biw=1280&bih=602&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjzsYD6mZ_MAhXk6KYKHWy5DLwQ_AUIBigB#hl=ja&tbm=isch&q=%E6%A2%85%E5%B9%B2%E3%81%97
■[は]鹿が前だけ描かれています。矢が見えますね。右下に見えるのは尻尾の毛のようですね。し(鹿)+や(矢)+け(毛)=しやけ≒しゃけ。鮭(しゃけ)が正解です。おそらく新巻鮭(あらまきじゃけ)なのでしょうね。
▼[は]鮭(しゃけ)
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□昔は山国で食べられる海産物といえば、日持ちのする新巻鮭など、ごくわずかの種類しかなかったようです。塩辛いのを我慢して食べたのかな。
▼新巻鮭
◇*HP「新巻鮭 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E8%8B%A5%E5%B8%83%E3%80%80%E4%B9%BE%E7%89%A9&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&biw=1280&bih=602&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjzsYD6mZ_MAhXk6KYKHWy5DLwQ_AUIBigB#hl=ja&tbm=isch&q=%E6%96%B0%E5%B7%BB%E9%AE%AD
■[に]材木を鋸(のこぎり)で引き割ろうとしています。ひきわり。碾き割り(ひきわり)が正解です。碾き割りとは、穀物などを臼で粗く碾くことらしい。商品としては碾き割り麦のことではないかと思われます。
□碾き割り納豆という可能性もありますね。碾き割り納豆は、大豆を臼で碾いて細かくしたのちに蒸し、冷ましてから納豆菌をかけて発酵させるらしい。出来上がった納豆を細かく裁断するわけではないようです。後で加工するのは糸を引いてたいへんなのかな。
□秋田県横手市の近くで誕生したという説があります。温度の低い東北地方では発酵が進みにくい。で、細かくして早く出来上がるようにしたとのこと*4。
▼[に]碾き割り(ひきわり)
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▼碾き割り麦
◇*HP「ひき割り麦 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%8C%BD%E3%81%8D%E5%89%B2%E3%82%8A%E9%BA%A6&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjiuZGpn5_MAhXFl5QKHZ0ADxQQ_AUIBygB&biw=960&bih=452&dpr=2#hl=ja&tbm=isch&q=%E3%81%B2%E3%81%8D%E5%89%B2%E3%82%8A%E9%BA%A6
▼碾き割り納豆
◇*HP「ひきわり納豆 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%B2%E3%81%8D%E3%82%8F%E3%82%8A%E7%B4%8D%E8%B1%86&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwi7_MXkoebPAhXLxVQKHeXgCwcQ_AUICCgB&biw=1280&bih=626
■[ほ]男が力を入れて擂り鉢(すりばち)で何かを擂(す)っています。よく見ると、擂られているのは目ですね。ちょっと気色悪い絵です。する(擂る)+め(目)=するめ。鯣(するめ)が正解です。
▼[ほ]鯣(するめ)
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縁起をかついてアタリメとも呼びますね。乾物屋さんにあるのは長期保存のきく食品です。縁起物として結納などにも使われます。酒のつまみとしても人気です。八代亜紀孃は「♪肴はあぶったイカでいい」とおっしゃっています。鯣を指しているのかもしれません。
▼鯣
◇*HP「するめ - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%81&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiT57-8oJ_MAhXMo5QKHV3gDLQQ_AUIBygB&biw=960&bih=452
◆参考*1:HP「歌川広重 - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E5%B7%9D%E5%BA%83%E9%87%8D
◇*2書籍「江戸の判じ絵」初版70〜71頁、岩崎均史(ひとし)著、ISBN4-09-626131-9、小学館
◇*3HP「その10 江戸っ子の名残を納豆にみる/全国納豆協同組合連合会 納豆PRセンター」
http://www.natto.or.jp/bungakushi/s10.html
◇*4HP「ひきわり納豆って、どんな納豆? - 株式会社ヤマダフーズ|おはよう納豆」
http://www.yamadafoods.co.jp/library/hikiwari/

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
そういえば、江戸時代の握り寿司も、現在のような生ではなくほとんどは火が通っていたようですね。
日持ちを考えたのでしょうね。
ねこのひげ
2016/10/30 21:46
コメントをありがとうございます。

 素町人も江戸時代の握り寿司を再現したという店に行ったことがあります。マグロはヅケでした。日持ちを考えたのでしょうね。
 会計がちょっと驚くほど高かったのを覚えています。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2016/10/31 16:07

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