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zoom RSS 戦国時代の武将の具足箱。必ず入れてあったお呪い(おまじない)の品はどんなもの?

<<   作成日時 : 2016/09/07 09:24   >>

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★歴史★
問題:戦国時代の武将、そして江戸時代に入ってからも、武士の家の具足櫃(グソクビツ、具足を入れる箱)には必ずあるお呪い(おまじない)の品が入っていたそうです。
■ちなみに具足とは鎧や兜のことらしい。これらの武具をしまっておく移動式の家具が具足櫃とのこと。平時⇔戦時の衣装替えの際に必要になるようです。自宅、戦場、あるいはその移動中のどこかで具足を出し入れしたのでしょうね。
▼具足櫃
◇*HP「具足櫃 - Google 検索」
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%85%B7%E8%B6%B3%E6%AB%83&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjXh_-Yi5XMAhUEKKYKHTKmBLcQ_AUIBygB&biw=2048&bih=1002&dpr=0.94#imgrc=MffPQiEGOW7n3M%3A
■さて、具足櫃に必ず忍ばせておいたと言われるお呪いの品とは次のどれでしょうか? 
[い]鯣(するめ)の干物
[ろ]信仰する神社の護符(ゴフ)
[は]馬の尻尾の毛で作った小さな輪
[に]雛人形の五人囃子の1つ
[ほ]春画
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[ほ]春画
説明:男女の性器まで露骨かつ詳細に描写した絵は、医学のための真面目なものと娯楽のための不真面目なものがあったようです。
■医療関係者以外は「偃息図(オソクズ)の絵」などと呼んでいたらしい。偃息(オソク/エンソク)とは、横になって休むこととのこと。その絵とは春画、枕絵のことだそうです。今も昔もそんなことをなさるときには横になっている姿勢が多いのでしょうね。立ったままでは長続きはしません。
■春画は平安末期あたりから下々にも普及しはじめたようです。建長(けんちょう)2年(1250年)ごろに成立したといわれる「古今著聞集(ココンチョモンジュウ)」にも枕絵・春画について触れられている部分があるそうです*1。江戸時代にはもちろん、浮世絵の絵師たちにより、さまざまな春画が制作され、人気を博したわけですね*2。
■戦国時代にはなぜか具足櫃に春画が入れられたそうです。お呪いらしい。戦さを勝ち抜いて再び楽しいことをしたい。そんな願いが込められているのかな。具足櫃に春画という取り合わせの理由はよくわかりません。
■ただし、その習慣はかなり普及していたらしい。参考資料*1にはその習慣を題材にした川柳が10句以上記されていました。たとえば「だんびらへ 反りを打たせる 具足櫃」。だんびらは刀のことらしい。この場合は鋼鉄製のだんびらではなく、海綿体のほうのだんびらだそうです。春画の刺激が海綿体への血流を誘ったのでしょう。
■「出陣の 笑ひは人の 知らぬこと」。この主人公は具足を身につけて命のやりとりに出かけたらしい。その際、ふと春画に目をやり、ニヤリとしていたのかな。
■江戸時代には具足はあまり出番がありませんでした。でもちゃんと虫干しはして手入れを怠らなかったようです。「甲冑(カッチュウ)の そばに不埒(フラチ)な 書を曝(さら)し」。具足だけでなく、春画のほうも虫干ししたらしい。「土用干し 極(ごく)内々で 拝ませる」。まぁあまりおおっぴらに見せるものではありません。
■「具足干す 息子キョロキョロ 四五枚見」。「御虫干し おやおやおやと 下女は逃げ」。「暑気見舞い 枕絵などは 見ぬふりし」。最後の句では暑気見舞いに訪ねた先で具足の虫干しをしていたのでしょうか。
■生活に困窮して、いよいよ具足を質屋さんに持っていった人の句もあるようです。「枕絵を 添へても質屋 値にふまず」。「七ツ屋は 枕絵ともに ぶちころし」。ぶち殺すというのは質入れするとか、質屋に売却するという意味があるようです。
◆参考*1:書籍「川柳末摘花詳釈上」初版396〜397頁、岡田甫(おかだはじめ?)著、有光書房
◇*2HP「【18歳未満お断り】江戸時代の春画。「まねえもん」は誰が描いた傑作なの? 町人思案橋・クイズ集/ウェブリブログ」
http://blog.q-q.jp/201404/article_8.html

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
あれは生命の根源と言えますからね。
眺めながら『かならず生きて帰ってもう一度やらずにおくものか!』と思ったんでしょうね。
ねこのひげ
2016/09/11 17:17
コメントをありがとうございます。

 なるほど、戦う際の元気づけには桃色の刺激は悪くないのでしょうね。
 変な思いつきですけれど、病気や老いと戦っている人に桃色の刺激を与えるのは意味がないのでしょうか。全快して、あるいは若返ってもういちどあれをするぞとなればしめたものですが。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2016/09/11 21:53
イセエビ類は古くから日本各地で食用とされており、鎌倉蝦、具足海老(ぐそくえび。海老の甲羅を鎧兜に見立てた呼び方)などとも呼ばれていた

「具足(ぐそく)えび」・・・関東で呼ばれていた?・・・伊勢えびのことですが
sadakun_d
2016/09/14 10:58
コメントをありがとうございます。

 関東人ではありますが、具足海老という呼び名は知りませんでした。たしかに甲殻類の外側の部分は鎧兜に似ていますね。ひょっとしたら、鎧兜のほうが海老の真似をしたのかもしれませんけど。
(^^;)
sadakun_d
2016/09/22 07:44
海老と蝦(えび)・・・でかいか豪勢かで‘伊勢(神宮)海老‘や‘鎌倉(幕府)海老‘と呼ばれて高級食材のひとつ

海老は日本近郊で獲れ さまざまに 豪勢な名前で呼ばれたんでしょう。もっとも有名が「伊勢海老」
sadakun_d
2016/09/22 14:49
コメントをありがとうございます。

 伊勢海老を鎌倉海老と呼ぶのも知りませんでした。
 ブランド名としては、伊勢も鎌倉も高級な雰囲気が出そうでいいですね。
(^^;)
 
sadakun_d様<素町人
2016/09/22 15:31

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