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zoom RSS 江戸末期に流行した謎々、判じ物(はんじもの)。口絵の果物はなんという名前なの?【31】

<<   作成日時 : 2016/09/29 19:45   >>

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★日本語★
問題:判じ物は絵を使った謎々です。18世紀後半から発達した版画の多色刷りの技術を活用し、地名・国名・動植物名・道具名・人名その他、さまざまな物を対象として作られました。
■本日も果物、昔風に呼べば水菓子(みずガシ)の名前の問題です。まずは口絵の判じ物で練習しましょう。何かを売り歩いている男がいます。天秤棒の前には輪が積んであります。後ろには畳んだ幕らしきものが積んであります。まく(幕)+わ(輪)+うり(売り)=まくわうり。真桑瓜(まくわうり)が正解です。
▼真桑瓜(まくわうり)
◇*HP「真桑瓜(まくわうり) - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%9D%8E%EF%BC%88%E3%81%99%E3%82%82%E3%82%82%EF%BC%89&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwim4_mY0ZXMAhWBFZQKHc87D2MQ_AUIBygB&biw=1280&bih=626#hl=ja&tbm=isch&q=%E7%9C%9F%E6%A1%91%E7%93%9C%EF%BC%88%E3%81%BE%E3%81%8F%E3%82%8F%E3%81%86%E3%82%8A%EF%BC%89
子供のころはよく真桑瓜を食べました。素朴な味ですが美味しかった。最近は西洋風のパンチの効いた果物に押されているのでしょうか。素朴な真桑瓜はあまりスーパーで見かけません。
■真桑瓜(まくわうり)の判じ物は、「みずがしかんがえ」という江戸時代の末期の出版物に収載されたものです。2代目歌川国盛(くにもり)という浮世絵師が弘化(こうか)4年(1847年)〜嘉永(かえい)5年(1852年)ごろに発表した作品らしい。この作家は、一宝斎国盛という名前で「さかなのはんじもの」も出版しています。
■では本番です。例によって難易度にはバラツキがあります。答はみんな果物、水菓子です。今でも収獲され、家庭や飲食店の食卓に登場するフルーツばかりです。絵とヒントから名前を推理してみましょう。
▼[い]農具の箕(み)の上に箪笥の抽斗(ひきだし)の取っ手が散らばっています
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▼[ろ]水の中で育つ植物が並んでいます
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▼[は]蜘蛛の巣の中心に描かれているのは平仮名の「ゆ」と濁点らしい
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▼[に]小さな坊主が習字の練習です。右側は書き損じなのでしょう
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▼[ほ]木の上に小さな昆虫が群がっています
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▼[へ]逆立ちしている武士は渡辺綱(つな)、源頼光(ライコウ)四天王の筆頭です
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(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:■[い]農具の箕(み)は「穀物をふるって、殻(から)やごみをふり分けるための農具」だそうです。その上には箪笥の抽斗(ひきだし)の取っ手がいくつかあります。この取っ手は鐶(カン)と呼ばれます。
□鐶は以前にも見かけました。男性の陰嚢、つまりキンに鐶です。あわせて金柑ですね。下品で失礼。
▼金柑
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□今回はもう少し上品です。み(箕)+かん(鐶)=みかん。蜜柑(みかん)が正解です。
▼蜜柑(みかん)
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□蜜柑は冬の代表的な果物ですね。炬燵+蜜柑は寒い季節に欠かせない図でした。最近のような床暖房でアイスクリームというのは、冬らしくない。快適でしょうけれど。
▼温州蜜柑(ウンシュウミカン)
◇*HP「温州みかん - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%B8%A9%E5%B7%9E%E8%9C%9C%E6%9F%91&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjGmPHb15XMAhWhg6YKHXtVA5MQ_AUIBygB&biw=1280&bih=626#hl=ja&tbm=isch&q=%E6%B8%A9%E5%B7%9E%E3%81%BF%E3%81%8B%E3%82%93
■[ろ]水の中で育つ植物は藻です。藻が並んでいるので、も(藻)+も(藻)=もも。桃(もも)が正解です。
▼[ろ]桃
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□桃の糖度の高いものは、果物の王様だという友人がいました。ドリアンだのマンゴーなどより、桃こそキングオブ果物なのだと絶賛しています。同感です。ほんとに美味い桃にめぐりあえた日は、幸福感を味わえます。
▼桃
◇*HP「桃 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%B8%A9%E5%B7%9E%E8%9C%9C%E6%9F%91&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjGmPHb15XMAhWhg6YKHXtVA5MQ_AUIBygB&biw=1280&bih=626#hl=ja&tbm=isch&q=%E6%A1%83
■[は]ちょっとわかりにくいのですが、巣の中心に描かれているのは平仮名の「ゆ」と濁点だそうです。ゆ(ゆ)+す(巣)+濁点=ゆず。柚子(ゆず)が正解です。
▼柚子(ゆず)
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□柚子は果物というよりも香りを楽しむものですね。成長が遅いらしい。「桃栗3年柿8年。柚子の大馬鹿18年」という決まり文句があるそうです。
▼柚子
◇*HP「柚子 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%9F%9A%E5%AD%90&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjN0sPg2ZXMAhXn5KYKHVlcD2IQ_AUIBygB&biw=1280&bih=626
■[に]子供が「九才」と書いています。くねん(9年)+ぼう(坊主)=くねんぼう≒くねんぼ。九年母(くねんぼ)が正解です。
▼[に]九年母(くねんぼ)
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□九年母は温州蜜柑(ウンシュウミカン)や八朔(ハッサク)の祖先かもしれない柑橘系の果物だそうです。皮まで食べられるとのこと。最近ではマーマレードや砂糖菓子などに利用されているそうです。素町人は落語の「九年母」で知っていましたけれど、若い人たちの中にはまるで知らないという人も少なくないようです。
▼九年母(くねんぼ)
◇*HP「九年母 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E4%B9%9D%E5%B9%B4%E6%AF%8D&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjevLOD25XMAhUkY6YKHWnQDtkQ_AUICCgC&biw=1280&bih=626
■[ほ]木の上に群がっているのは蚊です。下に木がある。か(蚊)+き(木)=かき。柿(かき)が正解です。シンプルですね。
▼[ほ]柿(かき)
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□柿はそのまま食べても美味いし、干し柿も美味い。秋から冬にかけて嬉しい食べ物ですね。
▼柿
◇*HP「柿 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%9F%BF&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiY-OPO25XMAhWnXaYKHeWmAycQ_AUIBygB&biw=1280&bih=626
■[へ]逆立ちしているのは源頼光(みなもとのライコウ)四天王の筆頭、渡辺綱(わたなべのつな)です。坂田金時(さかたのキンとき、成人後の金太郎)の同僚です。江戸時代の人は家紋で判別していたのでしょうね。なぜか目を捕まえようとしています。なつ(綱)+め(目)=なつめ。棗(なつめ)が正解です。
▼[へ]棗(なつめ)
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□棗(なつめ)は夏になると芽を出すのでナツメと呼ばれるらしい。とても単純です。乾燥させて菓子材料にしたり、生薬にもなるらしい。棗椰子(なつめやし)は遠縁ではありますが別種だそうです。
▼棗(なつめ)
◇*HP「棗 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%A3%97&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiHs9SC3ZXMAhWjLqYKHcbBAXQQ_AUIBygB&biw=1280&bih=626
◆参考*1:HP「歌川国盛 (2代目) - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E5%B7%9D%E5%9B%BD%E7%9B%9B_(2%E4%BB%A3%E7%9B%AE)
◇*2書籍「江戸の判じ絵」初版60〜61頁、岩崎均史(ひとし)著、ISBN4-09-626131-9、小学館

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
桃の薄皮をきれいに剥くことが出来たときはうれしかったですね。(*^▽^*)
ねこのひげ
2016/10/02 18:51
コメントをありがとうございます。

 たしかに。上手に剥けるやつとなかなか剥けないやつがありますね。後者は包丁を使わねばならなかったりします。だいたいは、剥けるほうが美味いかな。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2016/10/02 19:26

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