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zoom RSS かつては世界4位の面積があった湖。いまではほとんど水が涸(か)れてしまったの?

<<   作成日時 : 2016/06/24 08:20   >>

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画像
★科学★
問題:気候変動による環境の変化は着実に進んでいるようです。たとえば北極海の氷。1999年(平成11年)から2014年(平成26年)に向けての変化が下のHPのGIF動画で見られます。ちょっと下向きにスクロールする必要があります。
▼北極海の氷の変化
◇*HP「こんなに海氷が減ったのか 北極の形が15年で驚くほど変わった(気候変動)」
http://www.huffingtonpost.jp/2015/08/10/national-geo-shrinking-sea-ice_n_7969086.html
ただし、一部の人たちは北極海の氷は周期的に量が増減しており、いまはたまたま減る時期なのだと主張しているようです。「たまたま減る時期」という説が正しいといいのですが。
■同様に、世界の湖沼でも大きな変化が起きているようです。ただし、こちらは気候変動というよりは、人間たちの強欲さと愚かさが原因となっている場合が多い。では、かつては世界有数の面積を誇る湖だったのに、いまは1/5になってしまったのはどこの湖でしょうか? その湖が属する地域を当ててください。
[い]中央アジア
[ろ]東ヨーロッパ
[は]南アメリカ
[に]南アジア
[ほ]南西アフリカ
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[い]中央アジア
説明:その湖の名前はアラル海というらしい。中央アジア西部、カザフスタンとウズベキスタンに接している湖だそうです。世界最大の湖、カスピ海の東側に位置しています。
▼アラル海
◇*HP「アラル海 - Google マップ」
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%AB%E6%B5%B7/@45.492184,41.9468601,4z/data=!4m2!3m1!1s0x41ed23b49bf6100f:0x3cde954279e8d69?hl=ja
■20世紀なかばまでは約6万6000〜6万8000平方kmほどの面積を誇り、世界第4位の湖でした。ちなみに世界2位はアメリカのスペリオル湖で8万2400平方km。3位はアフリカのビクトリア湖で6万8800平方kmだそうです。1位のカスピ海は頭抜けて広く、我が国(37万7923平方km)とほぼおなじ面積、37万4000平方kmもあるらしい。
■現在のアラル海は2010年(平成22年)で1万3900平方kmぐらいにまで縮小したらしい。
▼アラル海の変化
◇*HP「アラル海 - Google 検索」
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%AB%E6%B5%B7&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiQl-Hsut3LAhVGLqYKHfh1DmsQ_AUICCgC&biw=1920&bih=903&dpr=1#imgrc=F6ayUp_LUXlqRM%3A
かつては、我が国の東北地方の面積と同じぐらいだったようです。現在では福島県と同じほどの面積しかありません。ずいぶん縮小しちゃったんですね。
■原因は人間による環境破壊だそうです。ソ連時代にアラル海の周辺の草原で綿花を栽培し、一大生産地にしようという試みがなされたらしい。アラル海に流れ込んでいる川の水を使い、潅漑(カンガイ)して農業用地に仕立てることを意図したとのこと。「自然改造計画」とよばれたそうです。第二次世界大戦後にとくに力を入れて計画を進めたようです。
■ところが、アラル海に注ぎ込む水の量が減ってしまい、干上がったらしい。漁業で生計を立てていた沿岸の漁師たちには大打撃だったようです。しかも潅漑の技術が稚拙だったため、水の無駄遣いが多かったらしい。綿花の一大生産地をつくる計画は、当初は生産が増えたものの、徐々に後退していったらしい。
■ロシアやカザフスタン、ウズベキスタンの政府も慌てて対策を講じているとのこと。漁業については、すこしずつ漁獲量が戻りつつあるらしい。でもここまで進んでしまった砂漠化がどうやれば食い止められるのか。また元に戻せるのか。前途は明るくないらしい。
■Wikipediaによれば、アラル海の消滅は20世紀最大の環境破壊だそうです。人間が深く考えもせずに自然に介入すると、かえって酷い目(ひどいめ)にあうようですね。アラル海の環境破壊とほぼ同時期、1958年(昭和33年)に始まった大躍進政策で毛沢東が進めたスズメ狩りもそうです。スズメがせっかく作った米を食べてしまう。憎い。スズメを徹底的に駆除したらしい。
■スズメは米その他の農産物も食いますが、害虫も食います。差し引きすると益鳥だったようです。スズメが消えたことでイナゴやウンカが大量発生し、米は食い荒らされ、どこも凶作になってしまいます。その他にもいろいろ理由はあるようですが、愚かな政策の影響で、少ない見積もりで3000万人、多めの推定では5000万人が餓死したと言われています*3。
■この惨事の責任者はいまでも崇拝されています。天安門には大きな肖像画が掲げられ、紙幣のデザインにも採用されているようです(口絵参照)。隣の国は理解しにくいな。
◆参考*1:HP「アラル海 - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%AB%E6%B5%B7
◇*2HP「アラル海の消滅の原因は何?もう再生することは不可能なのか?!」
http://lifeseenwith.net/archives/718.html
◇*3HP「大躍進政策 - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%BA%8D%E9%80%B2%E6%94%BF%E7%AD%96

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
NHKの特集でやっておりましたが、巨大な漁船が砂漠の真ん中にあると思ったら、実はそこは水を満々とたたえた場所だったそうでありますけどね。

今回のイギリスの選択が愚かな選択でなければいいんですけどね。
世界恐慌から第三次大戦・・・なんて冗談じゃアないですからね。
ねこのひげ
2016/06/26 09:54
コメントをありがとうございます。

 恐慌は経験したことがないのでちょっと不安ですね。第三次大戦なんてことにはならないように祈ります。
 でもまあ還暦も過ぎたことだし、江戸時代なら長寿と呼ばれるような年齢ですので、元はとったかな。もういつ死んでもいい…なんて言いながら、自動車がくると慌ててよけるわけですが。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2016/06/26 17:18

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