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zoom RSS 痒み(かゆみ)を抑えるには微弱な紫外線が効くの? 暗示を与えるほうが効果があるの?

<<   作成日時 : 2016/05/13 07:24   >>

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★科学★
問題:痒みというのは始末におえない感覚ですね。痛みの場合にはセデスとかバッファリン、ボルタレン、ロキソニンなどの内服薬でおおむね解決します。関節などですと湿布薬でも緩和される場合があります。お医者さんに頼れば、医療用のモルヒネなども使えるわけですね。
■痒みにはあまり上手に対処できません。「かゆい所に手が届く」からといって掻いてしまうと、さらに痒みが増すことが多い。掻きむしれば皮膚を傷つけることもあります。最悪の場合は化膿させる可能性もあります。ステロイドを含んだ軟膏などを塗布するという手が一般ですが、人によっては過敏な反応を起こして皮膚が腫れたりすることもあるらしい。
■倒錯した世界でも、相手を痒みで虐めるというのがあるらしい。縛り上げる縄になんらかの薬品を染み込ませておくというのが常套手段のようです。きっと耐え難い苦痛なのでしょうね。
■我が家の娘も子供の頃、背中が赤くなって痒い痒いと泣いたことがありました。慌てて日本赤十字病院に連れて行ったら、お医者さんがステロイド系の軟膏を塗ってくれました。幸運なことに、娘はステロイドにかぶれることもなく、アトピーらしき症状は軽くて済んだようですが。
■昨年、生理学研究所の柿木隆介(かきぎ りゅうすけ)教授らのグループは、薬を使わずに痒みを抑える方法を発見したそうです。成果をまとめた論文は、生理学分野の学術誌である「Clinical Neurophysiology」2015年9月号に掲載されたとのこと。
■では教授らの編み出した方法とは次のどれでしょうか?
[い]弱い電流を頭皮の上から流して脳を刺激する
[ろ]微弱な紫外線を患部に照射する
[は]微弱なX線を患部に照射する
[に]低周波の振動を患部に伝える
[ほ]あなたは痒くない痒くないと暗示にかける
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[い]弱い電流を頭皮の上から流して脳を刺激する
説明:柿木教授らは次のような実験を行なったようです。まず実験の協力者の左手首に、痒みを誘発させる成分、ヒスタミンを含む液体を塗ります。さらに塗った場所に電気刺激を与えて浸透させたらしい。
■次に、頭部の左右両側に電極を取りつけます。そこに1mA(ミリアンペア)の弱い電流を15分間流したとのこと。電極を取りつける場所は、脳を横から見たとき左右の真ん中あたりにある「体性感覚野」と、その前方、額(ひたい)のほうにある「運動野」の近くらしい。体性感覚野は痒みの感覚を処理すると考えられているそうです。運動野は運動の制御に関与している領域らしい。電気で刺激すると筋肉の収縮を起こすことがあるらしい。
◇*HP「体性感覚野 運動野 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E4%BD%93%E6%80%A7%E6%84%9F%E8%A6%9A%E9%87%8E%E3%80%80%E9%81%8B%E5%8B%95%E9%87%8E&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiN5cSwo8fKAhWmJaYKHW8HAKQQ_AUIBygB&biw=1280&bih=608#imgrc=kuxmu0tIn58hgM%3A
■このように頭皮の上からとても弱い電流を流して脳を刺激することは、経頭蓋直流電気刺激(けいずがい〜、英略称tDCS(ティーディーシーエス))と呼ばれます。そもそもは痛みを消す方法として知られ、研究されていたらしい。慢性痛をともなう病気で薬が効かない場合の治療法になる可能性があるようです。
■痛みと痒みは、それぞれの刺激の信号が伝わる経路がよく似ていることが知られているとのこと。柿木教授らは、痛みとかゆみは脳の活動の仕方にも類似点があることを突き止めたらしい。今回、痛みの治療で効果のあるtDCS を痒みの治療にも応用することを実験したようです。
■実験の結果、tDCSは痒みにも効果があることがわかったようです。ただし、電気刺激がなぜ痒みをおさめるのに効果があるのか。理由まではわかっていないようです。仮説の段階ですが、柿木教授らは「痒みの信号が感覚を処理する部位に伝わる前に神経細胞を興奮させることで、痒み信号を受け取れない状態にしているのではないか」という推測を抱いているとのこと。プラスの電極からの電気刺激は神経細胞を興奮させる作用が知られているそうです。
■電気刺激による治療は、いまのところ副作用の報告はないらしい。装置がもし簡単ならば、治療費も安く済む可能性があります。期待したいですね。
■なお、Wikipediaによると、痒みは「皮膚と眼瞼粘膜、鼻粘膜に起こる」そうです。他では起こらないのでしょうかね。ネットで痒みを調べると、男性にはない器官の深奥で細菌による炎症が起こり、掻痒感があるといった話はいくつか見られますけど。
◆参考*1:雑誌「脳への電気刺激でかゆみをおさえる」Newton (ニュートン) 2015年11月号11頁、担当記者荒舩良孝、ニュートンプレス
◇*2HP「痒み - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%97%92%E3%81%BF

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コメント(2件)

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携帯できる装置を開発してくれれば助かりますね。
蚊にかまれたときにちょいとやればかゆみがなくなれば蚊を殺さなくて済みます。
かゆくなければ多少地を吸われるぐらい勘弁してやるんですがね。
ねこのひげ
2016/05/15 08:34
コメントをありがとうございます。

 たしかに痒みがなければ蚊に血を吸われてもあまり不快ではないのかな。ジカ熱とかデング熱なんかを媒介されちゃうと困りますけど。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2016/05/15 22:27

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