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zoom RSS いかさまの見世物。身体が四角で目が3つ。歯が2本しかないがゲタゲタ笑うものって何?

<<   作成日時 : 2016/05/25 07:17   >>

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★歴史★
問題:江戸時代では、ちょっと変わった見世物が見られたようです。たとえばろくろっ首。ご覧になったことはありますか。今でもときどき見られます。もちろん仕掛けはあります。でも、それなりに真剣にやっています。多少の投資も必要です。目の悪い人が遠くから見れば、仕掛けに気付かないかもしれません。
◇*HP「ろくろ首 見世物 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%8D%E3%81%8F%E3%82%8D%E9%A6%96+%E8%A6%8B%E4%B8%96%E7%89%A9&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&biw=1280&bih=602&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwittJ-vnc7LAhVjKqYKHXSXChQQ_AUIBigB
■見世物小屋の中には、もっとずっとインチキなものもあったらしい。たとえば題の問題です。木戸口での呼び込みの口上が駄洒落になっているだけらしい。「さあさあ、御覧(ごろう)じろ、世にも珍しい生き物がいる。身体が4角で目が3つ、歯が2本しかなく、それでゲタゲタと笑う珍物じゃ」なんて言うわけですね。2文〜8文(50〜200円ぐらい?)といった少額で見られるわけですから、騙されてもいいやとばかりに木戸銭を払って中に入ってみると、そこには鼻緒のない下駄が置いてあるだけ。文句を言うと、身体は4角いし、目(鼻緒用の穴)は3つあるし、歯が2枚あるし、ゲタゲタ笑うのが聞こえるじゃろとか言われます。肩をすくめるしかないらしい。
■ちょっと詐欺のような気もしますけど、江戸時代の町人たちはそんな物を笑って話のネタにしていたらしい。誰も興行主につかみかかったりはしなかったようです。
■では、下に並べたインチキっぽい見世物のうち、実際にあったと伝えられるのはどれでしょうか? (伝えられる物はないかもしれませんし、複数かもしれません)
[い]6尺(約1.8m)の大鼬(おおいたち)
[ろ]命の親
[は]自由に動く小さな鵜
[に]大海鰻(おおあなご)
[ほ]巨大な灯籠(トウロウ)
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:すべて存在したと言われている
説明:■[い]の6尺(約1.8m)の大鼬(おおいたち)は、落語の枕でもおなじみです。口上としては、「評判じゃ、評判じゃ。山からとれた1間(いっけん=6尺、約180cm)の大イタチじゃ。そばに寄ったら危ないぞ」。面白そうだと見世物小屋に入っても、檻もなければ動物もいません。畳の大きさの板が壁に立てかけてあるだけです。
□「おい、大イタチはどこにいるんだ?」。「よく、見てみ。そこに立てかけてあるじゃろ」。「立てかけてある? どういうことだ?」。「その板は6尺あるんじゃ。真ん中に血がついてるじゃろ。それが6尺の大板血じゃ」。「山から獲れたと言っていたぞ」。「板は海ではとれん」。「そばによると危ないと言ってたぞ」。「倒れてくると怪我をするぞ」*2。やっぱり肩をすくめるしかないですね。
■[ろ]の命の親も落語でおなじみです。口上に騙されて中に入ってみると、丼に白いご飯が盛ってあるだけ。「命の親はどこだ」。「飯は命の親じゃろうが」。「銭はどうなるんだ」。「取ったらもぎどり、替わろ替わろう〜」。あまりに馬鹿馬鹿しく、喧嘩する気にもなりません。
■[は]の自由に動く小さな鵜は、この中では、多少まともな仕掛けがあります。「水の中を自由に動く小さい鵜だよ。泳いだりもぐったりする珍しい小鵜だよ。さあ見たり見たり、欲しいお方は2文をお出しな、木で作った鵜が自由に動く方法を書いた紙を差し上げるよ」*1。
□桶の水には鮒(ふな)が泳がせてあります。その背びれに糸をつけ、木でできた小さな鵜の人形につなぎます。鵜の人形は鮒が動くと引っ張られて動きます。鮒が潜れば、鵜も潜る。桶の真ん中あたりに網を張り、鮒がいることが気付かれないようにしてあるらしい。見た目ではたしかに鵜は動いているので、これは詐欺といっても罪が軽いかもしれませんね。
■[に]の大海鰻(おおあなご)はいちばん厚かましいかもしれません。「世にも珍しき大海鰻(おおあなご)、見るのは得だよ、さあ見ていらっしゃい、見ていらっしゃい」と呼び込みます*1。中に入ってみると、暗い中に大きな穴が掘ってあり、その底には子供の人形が転がっています。もうお気づきでしょう。大きな穴に子供。大穴子というわけですね。
■[ほ]の巨大な灯籠もちょっとひどい。板に大きな灯龍が描かれ、「珍しい大とうろう、御覧じろ」と呼びかけるので、どんな珍しい灯籠かと期待して中に入ると、真っ暗です*1。わずかに明るい出口が見えるので行ってみると、町の大通りに出てしまいます。灯籠と通ろうを掛けた駄洒落だそうです。いちばん手抜きの見世物ですね。
◆参考*1:書籍「大江戸復元図鑑 庶民編」初版154〜155頁、笹間良彦著画、遊子館
◇*2CD「特選!!米朝落語全集 20 『持参金/軽業』」軽業の4分30秒前後から、三代目桂米朝、TOCZ5084、東芝EMI

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
このぐらいのジョーク商売を認めるゆとりが現代にも欲しいですね。
ねこのひげ
2016/05/29 18:17
コメントをありがとうございます。

 江戸の人のほうが余裕があったのでしょうか。こんな商売が実際に通用したというのは
いい時代ですね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2016/05/29 21:07

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