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zoom RSS 交ぜ書き表記を駆除する問題。石こう(セッコウ)は正しくはどう書くの?

<<   作成日時 : 2016/02/15 07:25   >>

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★日本語★
問題:交ぜ書き(混ぜ書き)表記とは、本来漢字だけで表記すべき熟語を、ひらがなを交ぜて書くことです。発生した原因と弊害については、すでに何度も触れているので、そちらをご覧下さい。
◇*HP「交ぜ書き表記の問題。「がい骨」は正しくはどう書くの? 町人思案橋・クイズ集/ウェブリブログ」
http://blog.q-q.jp/201403/article_14.html
◇*HP「漢字混ぜ書き表記の熟語。「こん身の力作」の「こん身」ってホントはどう書くの? 町人思案橋・クイズ集/ウェブリブログ」
http://blog.q-q.jp/200905/article_12.html
■題の問題の答は「石膏」です。「膏」という漢字は常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば「コウ、あぶら」という字音・字訓があります。たしかに石膏はドロドロしています。なんとなく脂や油のドロドロ感を連想するのでしょうか。ちなみに脂は動物由来のあぶら。油は植物あるいは鉱物由来のあぶらという使い分けをする人がいます。脂は常温で非液体のあぶら。油は液体のあぶらという使い分けをする人もいますね。
■「膏」という漢字はまた、内臓の脂の部分を意味するそうです。「病膏肓(やまい コウコウ)に入る」という決まり文句があります。「治療のほどこしようのないほど病気が重くなる」とか「何かに熱中して抜け出せなくなる」という意味です。この場合の「膏」は、内臓脂肪を指しているのかな。
■では本題です。日本語の害虫、交ぜ書き表記を駆除する作業に立ち会っていただきましょう。次の交ぜ書き表記を正しく書き直してください。
[い]石けんで手を洗いなさい
[ろ]雷鳴が轟(とどろ)き、せん光が走った
[は]テロ計画の全ぼうが明らかになった
[に]快眠できたので気分そう快だ
[ほ]あの店は売人と薬中(ヤクチュウ)の巣くつさ
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)



























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]石けんで手を洗いなさいの「石けん」は石鹸と書く
■石鹸はご存知の洗浄剤です。Wikipediaによれば、「高級脂肪酸の塩の総称」だそうです。
□「鹸」という漢字は常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば「ケン、しおけ、あく」という字音・字訓があります。ただし、漢和辞書「字通」には「鹸」では記載がなく、「鹼」という古い字体で立項されていました。
□古い時代には「えぐい」という形容詞としても使われたらしい。「あく」ですから「えぐい」のでしょうね。なお、「あく」には「灰汁」という表記もあります。
[ろ]雷鳴が轟(とどろ)き、せん光が走ったの「せん光」は閃光と書く
■閃光は「瞬間的に強く光る光」です。
□「閃」という漢字は常用漢字表には掲載がありません。漢和辞典「字通」によれば「セン、ひらめく」という字音・字訓があります。門構えに人です。外から見ていたら人影がチラッと見えた。字の由来はそんなところにあるらしい。
□立て籠もり事件などで犯人の元に投げ込まれるのが閃光弾ですね。目がくらんだ隙に突入し、逮捕したり射殺したりします。驚くべきことに、アマゾンなどでは閃光弾を販売していました。おおむね2000〜3000円前後らしい。これらの商品は実際には機能しないらしい。雰囲気を味わうためのダミーだそうです。それにしては高価だな。軍事品マニアが買うのでしょうか。素人には理解不能な世界ですね。
[は]テロ計画の全ぼうが明らかになったの「全ぼう」は全貌と書く
■全貌は「物事の全体の形。全体の姿・ありさま」だそうです。
□「貌」という漢字は平成22年(2010年)に新しく常用漢字表に追加された字です。「ボウ」という音読みだけが記載されています。漢和辞書「字通」によれば「ボウ、かたち、かお、すがた、あらわれる」という字音・字訓があります。
□「美貌」という熟語を造ります。「変貌」という熟語も造ります。若いころの「容貌」はいつまでも続かず、変わってしまうということかな。
[に]快眠できたので気分そう快だの「そう快」は爽快と書く
■爽快は「さわやかで気持ちのよいこと」、「すがすがしいこと」です。おなじ発音の壮快は「元気があふれていて気持ちがよいこと」らしい。久しぶりに朝の現象をみた初老の男性が感じる「そう快」は壮快のほうでしょうね。
□「爽」という漢字も平成22年(2010年)に新しく常用漢字表に追加された字です。「ソウ、さわやか」というという音読み・訓読みがあります。漢和辞書「字通」によれば「あきらか、たがう」という字訓もあります。
□漢字の意味は「爽やか」ですが、字の元になっている話はちょっと黒い。「大」は人の形だそうです。死体を表わしているらしい。4つの「×」は胸の左右に彫る文身(いれずみ)の模様とのこと。女性が亡くなったとき、その屍(しかばね)に邪悪な霊が憑かないようにお祓いの意味で「乳房をモチーフとする朱の文身を入れた」とのこと。なぜ×が乳房なのかはわかりませんでした。
[ほ]あの店は売人と薬中(ヤクチュウ)の巣くつさの「巣くつ」は巣窟と書く
■巣窟は「盗賊や悪人などが集まってかくれ住んでいる所」だそうです。善人悪人を問わず「住み処(すみか)」という意味もあるらしい。
□「窟」という漢字も平成22年(2010年)に新しく常用漢字表に追加された字です。「クツ」という音読みだけが記されています。漢和辞書「字通」によれば「あな、いわや」という字訓があります。
□洞窟(ドウクツ)という熟語を造ります。我らの祖先が暑さや寒さ、風や雨、それに捕食者から逃れるために暮らしていたのはきっと洞窟なのでしょう。
□日本人にとっては、神話の中で高天原(たかまがはら)の入口付近にあったと伝えられる洞窟が、意味深いものです。その入口を塞ぐ扉は天の岩戸(あまのいわと)と呼ばれます。弟の蛮行に心が折れた天照大神(あまてらすおおみかみ)は洞窟に隠れてしまい、光を失って世間は闇に包まれてしまいます。
□神々の計略で天宇受売(あめのうずめ)はストリップショーを演じます。神々が爆笑、喝采しているのを聞いて「何をしているのだろう」と様子をうかがうため、天の岩戸を少し開いたところ、怪力の神様、天手力雄神(あめのたぢからお、天手力男神とも)が扉を開き、天照大神を引き出したらしい。おかげで、いまでも太陽は燦々(さんさん)と輝いているわけですね。
◆参考*1:HP「文化庁 | 常用漢字表の内閣告示等について | 「常用漢字表」(平成22年内閣告示第2号)」
http://kokugo.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/joho/kijun/naikaku/pdf/joyokanjihyo_20101130.pdf
(pdfファイルを開こうとすると警告が表示されます。文化庁の頁です。ウイルスに感染している可能性はかなり低いと思われますが、自己責任で開いて下さい)
◇辞書「字通」白川静、平凡社
◇辞書「漢字源」藤堂明保、学習研究社◇辞書「日本国語大辞典」小学館
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
古代日本はおおらかでよかったようですね。
日本最初のストリップと言われてますね。
ねこのひげ
2016/02/21 10:29
コメントをありがとうございます。

 明治時代に偽善的な西洋風性道徳が導入されるまで、日本は性におおらかな国民だったようです。江戸時代の浮世絵などを見ると、男性の三助が全裸の女性の背中を流している様子が描かれていたりします。昔に戻りたいな。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2016/02/21 22:24

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