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zoom RSS 江戸時代の奇事珍事番付。西瓜(すいか)ほどの雹(ひょう)が降ったことがあるの?

<<   作成日時 : 2015/11/07 08:36   >>

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★歴史★
問題:「四角い月を見たという人が見た月はどんな月?」という謎々があるそうです。答えは「嘘つき」。
■語呂合わせとしては面白い。でも、目撃者は正直者かもしれません。自然現象として実際にあるそうです。
◇*HP「四角い月 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%9B%9B%E8%A7%92%E3%81%84%E6%9C%88&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=vt2LVfzWIuHfmgXXiIDQCA&ved=0CAcQ_AUoAQ&biw=1280&bih=632
参考資料*1によれば、「海面や地面の温度が低い時に温かい空気が吹き通ると遠景が浮き上がり、地平線の下にあって見えないものまでが浮き上がって、蜃気楼現象が起きる。その時、たまたま日や月が昇ってくると、四角く見える」とのこと。
■慶長(けいちょう)14年3月14日(1609年4月8日)にも四角い月が出たらしい。江戸時代の末期に発行された「古今奇事一覧(ここんきじいちらん)」という出版物で紹介されているようです。
■「古今奇事一覧」は、一種の見立て番付です。相撲の番付風にランキングがつけられ、多くの天変地異が紹介されています。見立て番付は以前にも弊クイズでご紹介したことがあります。口絵をご覧下さい。これは江戸末期の安政(あんせい)6年(1859年)に発行された料理屋の見立て番付です。真ん中の行司の紹介欄には、落語の題名にもなっている百川(ももかわ)とか今も続いている八百膳(やおぜん)の名前が見られます。
■さて、「古今奇事一覧」の東の大関に相当するのが永正(えいしょう)7年(1510年)の遠州大津波です。ひょっとしたら今も恐れられている東海地震と似たような大地震があったのでしょうか。戦国時代のまっただなかです。駿河国は、今川氏親(うじちか)という今川義元(よしもと)の2代前の当主が治めていたようです。遠江(とおとうみ、浜名湖を中心とした地域)は今川家と対立する斯波(しば)家の領地だったらしい。こちらのほうが被害は大きかったのかな。
■西の大関に相当するのは、明暦3年1月18日(1657年3月2日)に発生した明暦の大火です。犠牲者数は最少の推計でも3万人、最多では10万人とも言われています。振り袖火事、丸山火事とも呼ばれます。
■なお、当時の相撲番付では、最高位は大関だったようです。大関の一部が幣(しで)を垂らした綱を締めることを許されたようですが、一般の人に最高位=横綱という認識が生まれるのは、明治に入ってからなのかな。
◇*HP「横綱 幣 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%A8%AA%E7%B6%B1%E3%80%80%E5%B9%A3&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=gPKLVYn9Ho3-8QXVlp64Dg&ved=0CAkQ_AUoAw&biw=1280&bih=632
■さて、見立て番付「古今奇事一覧」には、そのほかにもいろいろ不思議な現象がランクインしているようです。では、次のうち、「古今奇事一覧」に掲載されている現象はどれでしょうか? (掲載されている現象は無いかもしれないし複数かもしれません)
[い]富士山(宝永山)が噴火した
[ろ]オーロラが見えた
[は]ハレー彗星が見えた
[に]西瓜(すいか)大の雹(ひょう)が降った
[ほ]毎晩のように石が道に降った
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[い]と[ほ]が掲載されている
説明:[い]富士山(宝永山)が噴火した(○)
■富士山の噴火、宝永山ができたときの噴火は、かなり大きな衝撃を人々に与えたようです。宝永(ほうえい)4年(1707年)の出来事です。「古今奇事一覧」の発行より150年も前のことです。それでも東の関脇に相当する出来事として紹介されています。逆に考えますと、東の横綱である遠州大津波は、もっと被害の甚大な惨事だったわけですね。恐ろしいことです。
▼古今奇事一覧
画像

[ろ]オーロラが見えた(△)
■東の最上段、右から6番目、前頭に相当する箇所に、「空赤く燃える如し」という表記があります。単に赤いだけなら夕焼けでも赤いわけですが、「燃える」というのは炎のように揺らめいたのではないか。もしそうだとすると、オーロラの可能性があります。
□太陽の活動が異常に活発ですと、日本のような低緯度でもオーロラは観測できるそうです。以前、科学番組で紹介されていましたが、緯度でいえば台湾より南のキューバで観測された事例があったとか。北海道ではたまに観測されるようですが、当時の関東や関西の人は慣れない現象にたまげたのかも。
[は]ハレー彗星が見えた(?)
■ハレー彗星もなかなか衝撃的な出来事のはずです。でもどんな形で表現されているのかわかりません。約76年周期でやってくるわけですし、日本でも観測しやすいときもあったのでしょうけれど。
□西の前頭に相当する最上段左から2番目に「天狗星あらわる」と記されています。ひょっしたらこれかなと思ったのですが違うらしい。「30代目の天皇のころ」とあるのですが、30代目敏達(びだつ)天皇が在位したのは572〜585年と推定されているらしい。その前後のハレー彗星は530年9月と607年3月らしい。はずれていますね。
□参考資料*1によると、流れ星の中で大きいのが奔星(ほんせい)、爆音を伴うのが天狗星だそうです。いつぞやのロシアのウラル地方チェリャビンスク州に落ちた隕石みたいなのが天狗星らしい。
▼現代の天狗星?

[に]西瓜(すいか)大の雹(ひょう)が降った(×)
■これはちょっと話を盛りすぎました。もう少し小さ目、桃の実の大きさの雹は降ったようです。上から2段目西の方に白鳳(はくほう)年代に降ったと記されています。白鳳は私年号とか逸年号と呼ばれ、「日本書紀」等の公文書に登場しない年号らしい。650〜654年の白雉(はくち)の別名という説や672〜685年の期間とする説などいくつかあるそうです。どの説も7世紀にある期間を示しているらしい。
□桃の実大の雹は危険ですね。ひょっとしたら犠牲者が出たのかも知れません。それだけ大きな話題となり、記録にも残されているのかな。
[ほ]毎晩のように石が道に降った(○)
■これは、宝亀(ほうき)7年(776年)にあった出来事らしい。最上段東の方の右から4番目にあります。「路中石雨の如く降る」とのこと。
□参考資料*1の筆者は、道路だけに降った点から考えて、天変地異ではなく、人災かもしれないと推測しています。つまり悪戯ですね。なるほど道にだけ降るのは奇妙です。推測が当たっている確率は高そうですね。
◆参考*1:書籍「大江戸番付づくし」簡装版253〜260頁、石川英輔(えいすけ)著、ISBN4-408-53404-8、実業之日本社

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
先日、テレビで朝日が昇るときに、2つになったり、瓢箪になったり、四角になったりするのを紹介してました。

富士山に爆発が横綱になるのは当然でしょうね。
ねこのひげ
2015/11/08 08:33
コメントをありがとうございます。

 瓢箪型になるのは笑えますね。実際に見てみたいな。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2015/11/08 15:20

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