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zoom RSS 生物の分類。最新の分類法で最上位の項目は動物? 植物? それとも別の物?

<<   作成日時 : 2015/11/17 06:46   >>

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★科学★
問題:生物の分類は、時代とともに大きく変化してきたらしい。「分類学は、それぞれの時代において、その当時までに判明した情報に基づいてできるだけ納得の出来るような分類の体系を模索し続けてきた」とWikipediaの生物の分類という項には記されています*1。
■アリストテレスという古代ギリシャの哲学者によれば、生物は動物と植物に分かれ、動物は有血動物と無血動物に分かれるらしい。アリストテレスにとって、最上位の分かれ道は動物と植物です。
◇*HP「アリストテレス - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%86%E3%83%AC%E3%82%B9&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=WKuTVcCSJ8Hi8AXj44bgBA&ved=0CAcQ_AUoAQ&biw=1280&bih=632
■18世紀に登場したカール・フォン・リンネというスウェーデンの学者は、分類学の父と呼ばれています。彼は、「自然の体系」という本で生物分類を体系化したらしい。知られている種類の特徴を記述し、類似する生物との相違点を挙げたそうです。学名のつけかたを標準化したのも彼らしい(口絵参照)。
■リンネは生物学というより、博物学と呼ぶほうがふさわしいような分類もしています。植物界・動物界・鉱物界という分類もあったらしい。森羅万象をすべて分類したかったのかな。
■リンネはクジラを魚類に分類していたそうです。植物を分類するのに雄蕊(おしべ)の数を基準にしたこともあったようです。これらは現在では完全に否定されています。リンネの分類法はもう古くて使えないようです。でも、学名のつけかたはいまでも踏襲されているらしい*1。
■リンネより前に顕微鏡が登場しています。最初はレンズ1個だけという単なる凸レンズのものもあったようですが、徐々に改良され、普及していくと、生物の観察にも必須の武器になっていきます。生物の姿についての知見もどんどん修正されて質は高まり、量も増えていきます。
◇*HP「顕微鏡 歴史 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%86%E3%83%AC%E3%82%B9&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=WKuTVcCSJ8Hi8AXj44bgBA&ved=0CAcQ_AUoAQ&biw=1280&bih=632#hl=ja&tbm=isch&q=%E9%A1%95%E5%BE%AE%E9%8F%A1%E3%80%80%E6%AD%B4%E5%8F%B2&imgrc=_
■19世紀になると、進化論が誕生します。生物の分類にもさまざまな影響を与えたようです。20世紀には遺伝子についての研究が盛んになります。さらにDNAが発見されると、生物の分類は、決定的な変化を受けたらしい。
■では21世紀初頭の現在、最新の分類法の1つ、3ドメイン説(さんどめいんせつ)では、生物分類の最上位にくるものはどれでしょうか? 次の中から選んで下さい。(最上位の項目は無いかもしれないし複数かもしれません)
[い]動物
[ろ]植物
[は]古細菌(コサイキン)
[に]細菌
[ほ]真核(シンカク)生物
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[は]古細菌と[に]細菌、[ほ]真核生物の3つ
説明:現在の分類も、必ずしも定説だけで固まったものではないらしい。さまざまな説が主張されているようです。3ドメイン説はそのうちの有力な1つらしい。
◇*HP「「生物の分類」の検索結果 - Yahoo!検索(画像)」
http://image.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=slv1-kingu7&p=%E7%94%9F%E7%89%A9%E3%81%AE%E5%88%86%E9%A1%9E#mode%3Dsearch
■ちなみにドメインとは「領域、領地」という意味だそうです。そこから(ネット上の識別名の)分類・グループ化という意味も生まれたのかな。マスコミによく登場するDV(ドメスティック・ヴァイオレンス)は、家庭内暴力と訳されます。ドメスティックとドメインは共通の語根を含んでいるようです。
■3ドメイン説では、最上位には古細菌、細菌、真核生物の3種類が存在するそうです。細菌と古細菌は混同しやすいので、以下、細菌は真正細菌と呼びます。
■古細菌はアーキアとも呼ばれます。メタン菌などが含まれるらしい。真正細菌はバクテリアとも呼ばれます。乳酸菌や枯草菌(こそうきん)、大腸菌、あるいは病原性の高いチフス菌や結核菌なども含まれます。
■古細菌、真正細菌、どちらも単細胞の生物であり、どちらも原核生物と呼ばれ、どちらも大きさはおおむね0.5〜10μmの範囲におさまるようです。ちなみに我らの血液中を今日も流れている赤血球は少し凹んだ円盤状で、直径は7〜8μmぐらい、厚さが2μmぐらいとのこと。我らの腸内で今も活動を続けている大腸菌(真正細菌)は棒状で短軸が0.4〜0.7μm、長軸が2〜4μmほどらしい。
◇*HP「メタン菌 - Google 検索」(古細菌、画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%A4%A7%E8%85%B8%E8%8F%8C&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=ZLCTVbOaC8798AXE_bK4CA&ved=0CAcQ_AUoAQ&biw=1280&bih=608#hl=ja&tbm=isch&q=%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%B3%E8%8F%8C
◇*HP「大腸菌 - Google 検索」(真正細菌、画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%A4%A7%E8%85%B8%E8%8F%8C&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=ZLCTVbOaC8798AXE_bK4CA&ved=0CAcQ_AUoAQ&biw=1280&bih=608
◇*HP「赤血球 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%A4%A7%E8%85%B8%E8%8F%8C&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=ZLCTVbOaC8798AXE_bK4CA&ved=0CAcQ_AUoAQ&biw=1280&bih=608#hl=ja&tbm=isch&q=%E8%B5%A4%E8%A1%80%E7%90%83
■古細菌は真正細菌とあまり構造が変わりません。染色体(核様体)とプラスミドと呼ばれる部品だけが細胞膜内に存在します。プラスミドは染色体以外のDNA分子の総称らしい。その他は細胞質で満たされているようです。細胞質の中にはリボソームなどがあるようですが、細かいことは素人にはわかりにくい。
◇*HP「原核生物 構造 - Google 検索」
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%9C%9F%E6%AD%A3%E7%B4%B0%E8%8F%8C%E3%80%80%E6%A7%8B%E9%80%A0&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=O7eTVZPDD8n28QXbqIKIDw&ved=0CAcQ_AUoAQ&biw=1280&bih=608&dpr=1.5#hl=ja&tbm=isch&q=%E5%8E%9F%E6%A0%B8%E7%94%9F%E7%89%A9%E3%80%80%E6%A7%8B%E9%80%A0&imgrc=tHrg9kFvGrsOWM%3A
■古細菌と真正細菌の大きな違いは細胞膜にあるようです。真正細菌は脂質の二重構造ですが、古細菌は脂質の単層らしい。細胞膜を包んでいる物質にも違いがあるらしい。
■ところで、我ら人類はどの分類になるのでしょうか。人間も、他の哺乳類も鳥類も魚類も爬虫類も両生類も軟体動物も節足動物も、さらにはバラもタンポポも杉も松も、また椎茸も松茸も、すべては真核生物の下位の分類になるそうです。我々が目にできる動植物や菌類(茸や黴(かび)、酵母などであり、古細菌や真正細菌とは違う)はみんな真核生物の仲間になるらしい。真核生物こそが、アリストテレスが分類の対象にした連中ですね。
■この連中、真核生物には単細胞もいれば複数の細胞を持つものもいます。細胞の中身もだいぶ違います。古細菌と真正細菌、つまり原核生物は、細胞の中に核がありません。染色体は核膜に包まれずに裸で細胞質に浮遊しているらしい。
■真核生物には核膜に包まれ、DNAを内包した核があります。ちゃんとした核があるので真核生物。わかりやすい命名です。さらに真核生物の細胞には、ミトコンドリアとか小胞体、植物の場合には葉緑体といった部品が含まれています。具が多い。それだけ進化していると言えるのかな。
◇*HP「真核生物 構造 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%9C%9F%E6%A0%B8%E7%94%9F%E7%89%A9%E3%80%80%E6%A7%8B%E9%80%A0&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=xLuTVcGrE4_o8AWp-b6QDg&ved=0CAcQ_AUoAQ&biw=1280&bih=608#imgrc=M02bpr305Y7xkM%3A
■ちょっと驚かされるのは、真核生物は古細菌から枝分かれして進化してきたと見られていることですね。まず全生物の共通祖先が誕生します。単細胞だったのでしょうね。そこから古細菌と細菌が分岐し、古細菌から真核生物が分岐したと推測されているらしい。
■もうひとつ驚かされるのは、古細菌なんてまるで身近ではない連中ですが、最大の見積もりでは現在の全生物量の20%を占めるとのこと。海底などにも多く棲んでいるらしい。ほとんど知らない連中ですが、生態系の大きな部分を占めているようですね。お見それしました。
■ちなみに真正細菌は現在1万種類ほど見つかっているようです。でも、自然界には100万種もの真正細菌が存在すると推定されているとのこと。顕微鏡でないと見えないので、未発見の種が多いようです。古細菌も真正細菌も、最上位にふさわしく、大きなグループを形成しているようですね。
◆参考*1:HP「生物の分類 - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E7%89%A9%E3%81%AE%E5%88%86%E9%A1%9E
◇*2HP「カール・フォン・リンネ - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%8D
◇*3雑誌「バクテリア 驚異の世界」Newton (ニュートン) 2015年6月号24〜69頁、ニュートンプレス

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
真正細菌が100万種もあれば、現在の人類が滅亡したとしても、何十億年もかけてまた人類が復活しそうですね。
そうしたら、もう少し平和に暮らして欲しい物ですがね。
ねこのひげ
2015/11/22 10:03
コメントをありがとうございます。

 人類の復活はありえる…と素人ながら思いますね。
 大きな天体が衝突したり、地球の内部の活動が活発化したりして、人類や哺乳類、あるいは脊椎動物全体が滅亡したとしても、生命さえ生きのびていれば、再起動するかもしれません。今とおなじような外観になるかどうかはわかりませんけれども。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2015/11/22 13:22

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