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zoom RSS 和歌山出身の医師が感じた幕末江戸の物価。高かったのは砂糖? それとも紙なの?

<<   作成日時 : 2015/09/05 08:26   >>

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★歴史★
問題:安政(あんせい)という元号は、1854年11月27日から始まるらしい。おしまいは安政7年です。1860年3月18日までらしい。
■安政年間、紀州徳川家の家老水野土佐守の侍医である原田某は、主人に従い、江戸に在住したそうです。和歌山の人が見た江戸のさまざまな様子を記録している「見聞録」が残されているらしい。
■その見聞録には物価のことも記されていたらしい。特殊技能者ではありますが、原田医師はあまり裕福ではなかったようです。庶民の目で見たさまざまな記録を残しているとのこと。たとえば、湯屋、いまの銭湯ですね。入浴料は8文だそうです。16文で屋台の卓袱蕎麦(しっぽくそば、おかめそばに似たもの?、口絵参照)が食べられた時代の8文です。200円前後なのでしょうか。もしそうならいまより安いかな。
■糠袋(ぬかぶくろ)の借り賃が4文。糠袋は石鹸に相当するものらしい*1。三助に背中を流させるのも4文。三助は100文払えば、1ヶ月の定期契約になるらしい。電車の定期券同様に使い放題だそうです。朝湯と夜、2回ずつ毎日入ればだいぶお得です。でもふつうに30日のうちに25回通った程度ですと、トントンかな。
■トントンと階段を上がってみましょう。男湯には2階がありました。上がり賃というか入場料を徴収されるらしい。8文です。ここには将棋盤・碁盤・火鉢・煙草盆が置かれているとのこと。茶は無料で菓子はひとつ8文で好きな物をとって食べられるようです。16文出せば湯に入り2階で休憩できるので、貧乏な武士などには好まれたらしい。
■さて、和歌山出身のお医者さんが初めて江戸に出てきて感じた江戸の物価についてのクイズです。次のうち、地元に比べて値段が高いと感じた商品はどれでしょうか? (高いと感じた商品は無いかもしれないし複数かもしれません)
[い]桶
[ろ]畳
[は]瀬戸物
[に]紙
[ほ]砂糖
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[い]桶と[ろ]畳、[は]瀬戸物を高いと感じた
説明:理由はわかりませんが、桶と畳、建具(障子や襖(ふすま)など)、瀬戸物の値段は高く感じたそうです。紙と砂糖は逆に安くて驚いたと記されています。寿司は「押し寿司はまったくない」けれど握り寿司は「上方の寿司など遠く及ばぬ」と記されています。美味かったらしい。「その上、値段の安いのが良い」。
■原田医師は、茶屋(水茶屋、いまの喫茶店?)にときどき入ったらしい。茶代は16文が相場のようです。でも、浅草寺境内と吉原土手の茶屋だけは安易に入ってはいけないと警鐘を鳴らしています。100文以下の支払いでは礼も言わないとのこと。観光客目当てにボる店が多いのでしょうか。「銭を捨てるのと同じ」と酷評しています。
■原田医師は非番の日には江戸中を見物してまわったらしい。予算は1日あたり100文だそうです。1文25円と仮定すると2500円ぐらいでしょうか。空腹になると蕎麦を食べたらしい。そこで湯を5〜6杯も飲んだそうです。おなかがだぶだぶしてしまいそうですね。酒は焼酎を少しだけ買って飲むとのこと。これは帰りがけのことかもしれません。宿舎で楽しむのかな。「これぐらい始末(倹約)しなければ、江戸の隅々まで見物することは出来ない」と厳しい懐事情を告白しているようです。
◆参考*1:HP「石鹸のかわりに使われた糠袋(ぬかぶくろ)。どんな成分が洗浄効果を発揮したの? 町人思案橋・クイズ集/ウェブリブログ」
http://blog.q-q.jp/201307/article_5.html
◇*2書籍「大江戸かくれ話事典」初版69〜74頁、平田 公(ひらた こう)著、ISBN4-7947-0288-4、叢文社

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
桶に畳、瀬戸物は、作るのに高い技術が必要だったからかもしれませんね。
医者はいまのように免許がなくても、治せればなれましたからね。
庶民並みの収入しかない医者も多かったのでしょうね。
まあ、いまでも倒産件数の筆頭は医者と弁護士だそうですけどね(≧◇≦)
ねこのひげ
2015/09/06 07:42
コメントをありがとうございます。

 現代のお医者さんと弁護士、どちらも先生と呼ばれる職業ですけど、楽じゃなさそうですね。
 公認会計士や税理士、弁理士などはどうなのかな。やっぱり辛い目にあっているのでしょうか。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2015/09/06 11:12

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