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zoom RSS 郵便局を誘致する目的で作られた名曲とは?

<<   作成日時 : 2015/09/16 08:00   >>

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★歴史★
問題:昔の作曲家はおおむね貧乏だったようですね。もしモーツァルトが20世紀以降に生きていたら、ビル・ゲイツよりも稼いでいたかもしれません。ちょっと言い過ぎかな。少なくともビートルズよりは稼いでいたかも。でもモーツァルトが生きていたころは、音楽に著作権はなかったらしい。書籍だけが対象だったとのこと*1。ついてないですね。
■昔の作曲は出版社とかスポンサーとか劇場などの依頼がきっかけとなるのでしょうか。売れるあてもないけど、いい旋律が浮かんだからとりあえず曲にまとめておこうなんてのもあるのかな。
■そんな中で、イタリアのある有名な曲は、ちょっとかわった動機で作られたらしい。「郵便局を誘致するために作られた…それは成功した」という意味の話が参考資料*2「NHK名曲アルバム100選イタリア編U」に記されていました。では、郵便局誘致用に作られたという不思議な曲は次のどれでしょうか?
[い]♪サンタ・ルチア
[ろ]♪フニクリ・フニクラ
[は]♪帰れソレントへ
[に]♪オーソレミオ
[ほ]♪マドンナの宝石
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[は]♪帰れソレントへ
説明:参考資料*2によると、ソレントはナポリの南に位置する港町だそうです。地図で見ると長靴の脛(すね)の側、下(南)のほうにありますね。歌の原題は「Torna a Surriento」。ソレントは、地元のナポリ方言によれば、「スッリィエント」に近い発音だそうです。
◇*HP「ナポリ, イタリア から ナポリ ソレント - Google マップ」
https://www.google.co.jp/maps/dir/%E3%83%8A%E3%83%9D%E3%83%AA,+%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2/%E3%83%8A%E3%83%9D%E3%83%AA+%E3%82%BD%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%88,+%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2/@40.7494607,14.20475,6z/data=!4m14!4m13!1m5!1m1!1s0x133b084f6a6c7e99:0x3df52cc13b78191d!2m2!1d14.2163411!2d40.8571548!1m5!1m1!1s0x133b99536dbf5b61:0x2644eb57abc0ce40!2m2!1d14.3757985!2d40.6262925!3e2?hl=ja
■ここにホテル・トラモンターノという古いホテルが建っているようです。1902年(明治35年)まで、このあたりには郵便局がなかったようです。都会である隣のナポリには郵便局があったでしょう。ソレントからは50km余り離れているそうです。自動車は普及していない時代です。歩いたら10時間以上かかりそうです。往復で丸2日なのかな。ソレントはナポリ湾の端です。船だと、1日で往復できるかもしれません。天候に左右されそうですけど。
■1902年(明治35年)のある日、国会議員がホテル・トラモンターノに泊まったようです。支配人は、地元の振興発展を強く願う人だったらしく、国会議員に郵便局の誘致をお願いしたらしい。「うん、考えとく」とでも言われたのでしょうか。自分たちの思いがいかに真剣なものであるか。国会議員に伝えたかったのでしょうか。支配人は見送りの歌を知り合いの芸術兄弟に依頼したらしい。議員の滞在はある程度長期に渡ったのかな。
■芸術兄弟は、デ・クルティスという苗字だったらしい。作詞は兄のジャンバティスタが担当し、作曲は弟のエルネストが担当したようです。いま、ソレントの町には歌碑が建っているらしい。ソレントの駅前には、クルティス広場と呼ばれる場所もあるようです。町の大恩人なのかな。口絵は作曲担当エルネスト・クルティスの肖像写真らしい*5。
■クルティス兄弟も、トラモンターノの常連客だったようです。弟はホテルのテラスから美しいナポリ湾を眺めながら思いついた旋律を書きとめたと言われているようです。
■見送りに使われた美しい曲、「♪帰れソレントへ」に感激したのでしょうか。参考資料*2には、「…こうしてこのソレントに郵便局が建てられたのである」とありました。
■なお、ちょっとだけ異なる説もあります。参考資料*3*4によれば、時の首相がソレントに来たので、市長がもてなす意味で作曲を依頼したとあります。その日付は1902年(明治35年)9月15日。113年前の昨日のようですね。
■日本もそうですけど、首相は国会議員である例も少なくありません。ホテルの経営者や支配人が町の有力者であり、市長であるということも考えられます。参考資料*2のNHKの説と必ずしも矛盾するわけではないのかもしれません。
■なお、「♪帰れソレントへ」と他の選択肢の曲は、以下に並べておきました。どれもなかなかいいですね。癒されたいかたはどうぞ。
▼♪帰れソレントへ

▼♪サンタ・ルチア

▼♪フニクリ・フニクラ

▼♪オーソレミオ

▼♪マドンナの宝石

◆参考*1:HP「著作権 - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9
◇*2DVD「NHK 名曲アルバム100選 イタリア編U」39分45秒以降(メニューで「帰れソレントへ」をクリック)、デ・クルティス兄弟作詞・作曲、ASIN:B000M5BCT6、NHKエンタープライズ
◇*3HP「帰れソレントへ 歌詞の意味・日本語訳・試聴」
http://www.worldfolksong.com/songbook/italy/surriento.html
◇*4HP「帰れソレントへ - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B0%E3%82%8C%E3%82%BD%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%B8
◇*5HP「エルネスト・デ・クルティス - DrillSpin データベース」
http://www.drillspin.com/person/view/ARDSAX040727

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コメント(2件)

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『フニクラ・フニクラ』がコマーシャルソングというのは知ってましたが『帰れソレントへ』までとは思いませんでしたよ。
名曲ですね。
ねこのひげ
2015/09/21 06:58
コメントをありがとうございます。

 18〜19世紀以降、庶民にも経済・時間の余裕がでてくると、不特定多数の人に営業を知らしめるという作業が必要になってくるのでしょうかね。芸能作品の中にそれを織り込む例が出てくるのかもしれません。
 落語の「百川(ももかわ)」や「王子の狐」は料亭の名を知らしめました。歌舞伎では即興の台詞で客をわかすことがありますが、昔も店の名前を吹聴したりしたと聞いたことがあります。一種のステマかな。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2015/09/21 09:20

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