毒はなく美味ともいわれるのに、なぜか食べられない大型深海魚。どんな魚なの?

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★科学★
問題:人間の食欲は、おそらくあらゆる動物のなかでいちばん貪欲なのでしょう。魚類もその被害を受けています。沿岸でアジやサバを捕獲して食べているだけでは満足せず、遠洋でカジキやカツオを釣っても飽きたらず、養殖で量産しても追いつかず、ついには深海魚にまで手を出しています。
■現在、我々が口にする魚のなかにはずいぶんと深海魚が含まれていると聞きます。Wikipediaの代用魚の項を眺めると、マグロの代わりにアカマンボウ。クエの代わりにアブラボウズ。ムツやタラのかわりにギンダラ。これらはみんな深い海に棲息する連中らしい。
◇*HP「アカマンボウ - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%82%A6&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=FqjWVIWoDoSE8gWtkIC4Ag&ved=0CAgQ_AUoAQ&biw=1067&bih=432
◇*HP「アブラボウズ - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%82%A6%E3%82%BA&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=O6jWVNubGMfW8gW-qYGABA&ved=0CAgQ_AUoAQ&biw=1067&bih=432
◇*HP「ギンダラ - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%82%A6%E3%82%BA&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=O6jWVNubGMfW8gW-qYGABA&ved=0CAgQ_AUoAQ&biw=1067&bih=432#hl=ja&tbm=isch&q=%E3%82%AE%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A9
■これらと似ているある大型の深海魚は、なぜか人間に嫌われて食べられることがないそうです。見た目が毒々しいというわけではありません。実際、毒があるわけでもない。美味という噂もあるのに不思議です。相性が悪いのかな。
■では魚好きの人々にもあまり好かれない大型の深海魚とは次のどれでしょうか? (嫌われ者の魚は無いかもしれないし複数かもしれません)
[い]マジェランアイナメ
[ろ]アブラソコムツ
[は]メルルーサ
[に]キチジ
[ほ]カミナリウオ
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[ろ]アブラソコムツ
説明:アブラソコムツはこんな姿をしています。
◇*HP「アブラソコムツ - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&ie=UTF-8&oq=&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&q=%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%A0%E3%83%84&tbm=isch&gws_rd=ssl
深海魚としては十人並みの容姿ですが、この魚がなぜか食べられないらしい。この魚は体内に脂質ならぬ蝋質(ろうしつ)を大量に含んでいるそうです。おなじ蝋質でも、グリセリンエステルと呼ばれる油脂なら水に溶けやすいらしい。乳化剤として添加物にも使われるそうです。でもアブラソコムツが多く含む高級アルコールエステルの蝋質は水に溶けにくいらしい。マッコウクジラ油と呼ばれる蝋質と似たものだそうです。人間の消化器官では加水分解して栄養にすることはできないとのこと*6。
■戦後の食べ物不足の折り、捨てるのはあまりにもったいないというので、食べてみた人がいるそうです。感想は、「尻の穴まで油でギトギトになって、長いこと腹具合が元に戻らなかった」とのこと*6。
■Wikipediaのアブラソコムツの項によれば、「…肉は美味であるが、大量に摂取すると、皮脂漏症(皮膚から油が漏れる病気)を起こしたり、消化吸収されなかった油脂が肛門からそのまま漏れ出す、あるいは下痢や腹痛を起こす場合があり…」とありました。
■さらに「厚生労働省は食品衛生法第6条2項(有害な物質を含むもしくはその恐れのある食品)に該当する食品として販売禁止指定しており…」とのこと*5。バラムツと呼ばれる魚も同様に販売禁止指定になっているそうです。
■販売禁止ですから魚屋さんやスーパーでは買えません。でも釣るのは自由だし、調理するのも自由なのでしょうね。美味だそうです。一口だけ食べてみたい気もしますけど。
■なお、選択肢の中で、メルルーサは鱈(タラ)の代用としてよく利用されているそうです。近年、乱獲の影響なのか、鱈よりも高くなっているという噂もあります。日本の店では使われていないようですが、他国のマクドナルドでは、フィレオフィッシュに使われることもあるとのこと*7。
◇*HP「メルルーサ - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B5&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0CAcQ_AUoAWoVChMI6rmTjs-VxwIVyp6UCh0PdQ9H&biw=1268&bih=620
◆参考*1:HP「代用魚 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%A3%E7%94%A8%E9%AD%9A
◇*2HP「アカマンボウ - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%82%A6
◇*3HP「アブラボウズ - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%82%A6%E3%82%BA
◇*4HP「ギンダラ - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A9
◇*5HP「アブラソコムツ - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%A0%E3%83%84
◇*6書籍「化学トリック=だまされまいぞ」新書初版156~159頁、山崎昶著、ISBN978-4-06-257608-6、講談社
◇*7HP「「マクドナルドのフィレオフィッシュは深海魚が使われているって噂は真実か」その2 | きんようブログ|週刊金曜日」
http://www.kinyobi.co.jp/blog/?p=1090

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この記事へのコメント

ねこのひげ
2015年08月09日 08:38
回転寿司のネタは、随分と深海魚が使われているようですね。
本名を使うように役所は行っているようですが、長すぎて・・・とか。お客がわからないから・・・とか色々理由をつけてなかなか直さないようで・・・
マグロの寿司がアカマンボウとわかったら食わないでしょうね。
ねこのひげ様<素町人
2015年08月10日 08:29
コメントをありがとうございます。

 代用魚とか偽装魚とよばれる魚はさまざまに使われるようですね。われわれ客側が味に満足するなら、そして安全ならいいのですが。
 でも、アカマンボウの写真を見ると、たしかに少し食欲はそがれるかな。
(^^;)

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