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zoom RSS 土用の丑の日に鰻を食べる習慣が生まれたのは平賀源内の影響ではないの?

<<   作成日時 : 2015/08/05 09:13   >>

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★歴史★
問題:それにしても、最近、鰻丼や鰻重が高くなりました。ちゃんとしたのを2人で食べようとすると、万札はすぐに消えていきます。まっ、お銚子の値段も含めてではありますが。
■ご承知のように、シラスウナギと呼ばれるウナギの稚魚がなかなか獲れなくなっているそうです。子供が高騰し、親の価格に響き、さらに懐に響くわけか。
■平成27年(2015年)現在、ウナギは完全養殖が可能だそうです。もうシラスウナギを捕獲したり輸入したりする必要はないのかといえば、残念ながらなかなかの費用がかかるらしい。平成25年(2013年)の時点で人工孵化したシラスウナギ1匹にかかる経費は1000円と言われています。成魚までの養育費、養殖業者の儲け、運賃、鰻屋さんの儲けなどを加算していくと、5000円を超えちゃうのかな。
■農林水産省では平成32年(2020年)を目途に商業化を成功させたいとしているそうです。がんばってもらいたいものですね。鰻重の松を2人で食べて5000円という日が来るかも知れません。
■鰻といえば土用の丑の日ですね。本日は本年2度目の土用の丑の日だそうです。鰻屋さんの書き入れどきと言われています。はやっていない鰻屋に頼まれた平賀源内が、土用丑の日と鰻を結びつける宣伝文句を考案したため、店は繁盛し、やがて世間一般に広まり、夏の鰻の消費量が伸びたなんて話を聞いたことがあります。
■参考資料*3のWikipediaの「土用の丑の日」の項によれば、平賀源内は「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めただけのようです。それだけで大繁盛というのはなぜなのかな。よくわかりませんね。
■他にもいくつか説があるようです。では、参考資料*3のWikipediaの「土用の丑の日」の項に掲載されている残り3つの説とは次のどれとどれとどれでしょうか?(150805現在)
[い]当時の牛は黒毛和牛ばかり。つまりどれも真っ黒だったので、この日には色にちなんで黒いものなら泥鰌(どじょう)でも鯰(なまず)でも牛蒡(ごぼう)でも鰻でもよかった
[ろ]平仮名で「うし」と大書したところ、鰻が2匹いるように見えたので、丑の日=鰻の日になった
[は]鰻屋に相談された蜀山人(しょくさんじん)こと大田南畝(なんぽ)が「丑の日に鰻を食べると薬になる」という狂歌を宣伝文句として考え出した
[に]土用に大量の蒲焼きの注文を受けた鰻屋が子の日、丑の日、寅の日の3日で作り終えてそれぞれ土甕(つちがめ?)に入れておいた。出荷しようとしたら、丑の日の蒲焼きだけがいたんでなかった
[ほ]夏の土用の丑の日あたりでは水辺の鵜(う)が相手を求めて鳴く声がよく聞こえた。「鵜鳴き」の日だねと言われていたのが、駄洒落としてとらえられ、鰻の日になった
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[ろ]と[は]、[に]がWikipediaで紹介されている説
説明: [い]当時の牛は黒毛和牛ばかり。つまりどれも真っ黒だったので、この日には色にちなんで黒いものなら泥鰌(どじょう)でも鯰(なまず)でも牛蒡(ごぼう)でも鰻でもよかった(×)
■この説は、参考資料*1に掲載されてましたが、Wikipediaでは見かけませんでした。参考資料*1では、土用の丑の日に鰻を食べる習慣は、かなり古く、平安時代からあったとしています。
□また、奈良時代の大伴家持(やかもち)の歌には次のような作品があるそうです。「石麻呂に 吾もの申す 夏痩せに よしというものぞ 鰻とり食せ」。これは「万葉集」にも収載されている歌らしい*4。
□「石麻呂君、ずいぶん痩せたね。鰻でも食ってみたら」。夏バテ気味の友人に食生活上の助言を与えているだけなのに、文学作品のように見えます。なお、参考資料*4によれば、石麻呂という人をからかっている歌とのこと。そのほうが面白いですね。
[ろ]平仮名で「うし」と大書したところ、鰻が2匹いるように見えたので、丑の日=鰻の日になった(○)
■これは視覚的で面白い説です。たしかに「うし」が2匹の鰻に見えることもあるだろうなと感心します。下の写真はどこかの幼稚園か保育園での習字の作品でしょうか。墨痕淋漓(ぼっこんりんり)とした四歳児たちの鰻2匹ずつです。
◇*HP「うし 習字 -牛 - Google 検索」
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%86%E3%81%97%E3%80%80%E6%9B%B8%E9%81%93%E3%80%80-%E7%89%9B&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&biw=1087&bih=531&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0CAYQ_AUoAWoVChMI-8G3zMSQxwIVwpGUCh3c1gJN#hl=ja&tbm=isch&q=%E3%81%86%E3%81%97%E3%80%80%E7%BF%92%E5%AD%97%E3%80%80-%E7%89%9B&imgrc=S_wT_qO0e1qB7M%3A
[は]鰻屋に相談された蜀山人(しょくさんじん)こと大田南畝(なんぽ)が「丑の日に鰻を食べると薬になる」という狂歌を宣伝文句として考え出した(○)
■この話は、「天保佳話(てんぽうかわ)」という本に掲載されているそうです。安穴道人(あんけつどうじん)こと中島棕隠(そういん)という儒学者・漢詩人・狂詩作家が天保(てんぽう)10年(1839年)に発表した狂詩集とのこと*6。どんな狂詩なのか。残念ながらわかりませんでした。
[に]土用に大量の蒲焼きの注文を受けた鰻屋が子の日、丑の日、寅の日の3日で作り終えてそれぞれ土甕(つちがめ?)に入れておいた。出荷しようとしたら、丑の日の蒲焼きだけがいたんでなかった(○)
■この鰻屋のご主人は春木屋善兵衛さんという方だそうです。そんなこともあるのかな。たまたま丑の日に入れた甕の内部は、腐敗菌が少なかったのでしょうね。
□憶測では、子の日・寅の日の甕は蓋がしめてあり、底に水が残っていました。そこに1mlあたり100万匹ほどの細菌、食べ物を腐敗させる大腸菌・枯れ草菌などが繁殖していた。丑の日の甕は、蓋が開けっ放しになっていて、高い気温ですべて蒸発していた。で、細菌はとても少なかった。それだけに持ちがよかった…のかな。ちなみに、水道水の一般細菌基準というモノサシでは、1mlあたり100匹以下に維持することが必要らしい。
[ほ]夏の土用の丑の日あたりでは水辺の鵜(う)が相手を求めて鳴く声がよく聞こえた。「鵜鳴き」の日だねと言われていたのが、駄洒落としてとらえられ、鰻の日になった(×)
■これはまったくのでっちあげです。失礼。
□余談です。江戸時代には、あちらこちらで鰻が捕れたらしい。寺門静軒(てらかどせいけん)の「江戸繁昌記」の5巻でも、永代橋でぼんやり川を眺めていたら、近くの舟で鰻を釣り上げたのに蛇と間違えたらしく、大騒ぎしていたという話が出てきます*5。永代橋ですから今の隅田川です。最下流です。そこでも鰻は捕れたらしい。自然がたくさん残っていたんですね。いまはどうなのでしょうか。下の写真を眺める限り、無理かもしれませんね。
◇*HP「永代橋 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%B0%B8%E4%BB%A3%E6%A9%8B&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0CAgQ_AUoAmoVChMIxPLPvceQxwIViReUCh1cNQGa&biw=1087&bih=531#imgrc=_
◆参考*1:書籍「樋口清之博士のおもしろ雑学日本史」初版75〜76頁、樋口清之著、三笠書房
◇*2HP「平賀源内 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E8%B3%80%E6%BA%90%E5%86%85
◇*3HP「土用の丑の日 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E7%94%A8%E3%81%AE%E4%B8%91%E3%81%AE%E6%97%A5
◇*4HP「万葉集(3853): 石麻呂に我れ物申す」
http://www6.airnet.ne.jp/manyo/main/sixteen/m3853.html
◇*5書籍「江戸繁昌記」初版220〜224頁、寺門静軒(てらかど せいけん)著、佐藤進一(しんいち)訳、三崎書房
◇*6HP「中島棕隠 - Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%B3%B6%E6%A3%95%E9%9A%A0

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
先日のニュースでナマズに与えるえさを変えると、ウナギと同じような味になるとかいうのをやってました。
安くなればいいですね。
冬のウナギのほうが油が乗ってうまいとも聞きましたけどね。
ねこのひげ
2015/08/09 08:29
コメントをありがとうございます。

 鯰でも、上手に開いてしまえばわからないのでしょうか。素町人の舌は鈍いので、鰻と鯰の違いなんか気がつかないかもしれません。  
 まっ、いわゆる代用魚でも、旨いと思えれば、それでいいのかな。
(^^;)
 
ねこのひげ様<素町人
2015/08/10 08:21

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