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zoom RSS 背伸び(?)をする人たちが使いがちな言葉とは?

<<   作成日時 : 2015/07/09 07:32   >>

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★日本語★
問題:マスコミに登場する人たちは、言葉の使い方について一般人よりも大きな責任を負っていると言われます。影響が大きい分だけ、正しい言葉遣いをする必要がある。NHKのアナウンサーは、正しい言葉遣いをするために、いろいろ研究もし、訓練もしているようです。
■最近マスコミでは接尾辞のついた「おかしな言葉遣い」が流行しているように見えます。たとえば、「距離」という言葉に接尾辞「感」をつけて「距離感」という言葉をつくります。「大辞泉」でひいてみると「距離感」には2つの意味があるらしい。「対象までの距離を正しく把握する感覚」。もうひとつは、「相手に対して、心のへだたりがあると思う気持ち」だそうです。
■前者には「パットの距離感をつかむ」という用例、後者には「彼との距離感を保つ」という用例が示されていました。
■サッカーファンの1人としては、Jリーグの解説をする人たちの「距離感」という言葉には困っています。「前線の選手が適切な距離を保つ」と言えば済むのに、「…適切な距離感を保つ」なんて言うわけですね(下線は弊クイズ、以下同)。ここで保ちたいのは距離です。けっして「距離感」ではありません。プロのサッカー選手が「対象までの距離を正しく把握する『感覚』」を持っているのは当たり前の話でしょう。あえて指摘する必要はありません。
■いつのころから、どういう理由で使われ始めたのかはわかりません。でも「Jリーグタイム」という番組に出演する解説者、あるいはJリーグや代表の実況中継で発言する解説者たちの中には、限られた時間の中で「距離感」を連発する人がいて、ちょっとうるさい。 
■さて下の選択肢の言葉も、「距離感」に似て、言葉の使用法の混乱の元になっているようです。それぞれ、どんな接尾辞がついて乱用されるのでしょうか。
[い]世界
[ろ]関係
[は]方法
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[い]世界「観」、[ろ]関係「性」、[は]方法「論」
説明:[い]の「世界観」という言葉は、「世界を全体として意味づける見方のことである。人生観より広い範囲を包含する。単なる知的な理解にとどまりはせず、より情意的な評価を含むものである」とWikipediaには記されています。
■むずかしい言葉です。白状すれば、正確な意味はよくわかりません。素町人は生涯を通じて使ったことがありません。引用文中にまぎれていたことはありますが。
■最近はテレビなどでたいへんよく耳にします。お笑い芸人が使っていたりすると、意味がわかって使っているのかしらんと疑問を持つこともあります。別にお笑い芸人を馬鹿にするつもりはないけれど、「USJに行けばハリー・ポッターの世界観が見える」なんて言う必要はないと思われます。「ハリー・ポッターの世界が見える」で充分でしょう。
■[ろ]の「関係性」という言葉もよく使われます。この言葉をネットの「大辞泉」や「大辞林」で引いても出てきません。「ブランド用語集」という文献には収載されているようです。「関係性とは便益だけにとどまらない顧客との関係のことをいう。友人・指導者・家族などに類似した関係性を顧客と構築することはブランドの価値提案の一つとなる」とのこと。どうもわかりにくい言葉ですね。
■参考資料*3でも紹介されていますけれど、「関係」で済む場面で使われることが多いようです。「ブランド用語集」の事例でも、下線の部分は「関係」で済んでしまいそうですけど。
■[は]の「方法論」は、「大辞泉」によれば、「学問の研究方法そのものを論理的に考察し、真理を得るための妥当な方法を探求する分野」だそうです。方法論は他に比べれば少しわかりやすい。研究の方法が正しいかどうか、調べるわけですね。誤った結論を導き出す研究方法もあるでしょうから、方法論は大切な議論と言えるでしょう。
■しかしながら、方法で済む場面で方法論と発言する人たちは数多くいます。たとえば、次のような文章です。「孔子の考える理想社会実現の段階的方法論は、修身(しゅうしん)、斉家(せいか)、治国(ちこく)、平天下(へいてんか)の順に、内から外へ広げて行くというものでした」。
■この場面では「…段階的方法は」で充分でしょう。なぜ「方法論」と言わねばならないのか。よくわかりません。
■距離感とか世界観、関係性、方法論といった言葉を乱用する人たちの気持ちは正確にはわかりません。憶測されるのは「背伸び」ですね。自分の発言を格好よく見せよう。あるいは信頼の置けるもののように見せかけようとする傾向です。
■たしかに「人はみな飾って言う」ものであり、そうした傾向は誰にでもあります。また、必ずしも悪いとは限らないかも。ただし、意味が違ってくる、あるいはわかりにくくなるのなら、逆効果です。言葉の下手な化粧にはその危険が伴います。
■ありふれた言葉で記されていても、内容は発見に満ちていることもあります。難解な用語を並べても、中身の薄い文章もあります。表現は平凡。でも中身は独創に富んだ文章、あるいは発言。それが理想なのでしょうね。まぁ、理想に近づくのはいつも難しいのですけど。
◆参考*1:HP「Jリーグタイム - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/J%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0
◇*2HP「世界観 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E8%A6%B3
◇*3HP「日本語検定 | マンスリーコラム」
https://www.nihongokentei.jp/amuse/column/1101.html

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コメント(2件)

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世界観とか距離感・・・価値観とか・・・
使うとなんとなく言葉に重みが出てくるような感じなんでしょうね。
胡散臭くなりますがね。
まあ、ねこのひげはそういう言葉を使う人間は信用しませんけどね。
ねこのひげ
2015/07/12 07:27
コメントをありがとうございます。

 「そういう言葉を使う人は信用しない」とのこと。言われてみれば、素町人もテレビの画面上でそういう言葉を使う人は、信用できない人物として見ていました。いままで気がつきませんでした。
(^^;)
 
ねこのひげ様<素町人
2015/07/12 21:20

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