町人思案橋・クイズ集

アクセスカウンタ

zoom RSS 月とスッポン。オリジナルはどんな決まり文句だったの?

<<   作成日時 : 2015/07/30 09:21   >>

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 2

画像
★日本語★
問題:本日、平成27年(2015年)7月30日は小望月(こもちづき)。満月の前夜だそうです。月齢は14ぐらいなのでしょうか*1。明日は月齢15.1、満月らしい。
◇*HP「小望月 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B0%8F%E6%9C%9B%E6%9C%88&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0CAkQ_AUoA2oVChMI74Hpvrb8xgIVjJ-UCh1_-Abt&biw=1902&bih=930&dpr=1#imgrc=Tkhre8cxGuH54M%3A
■月があまりに明るいと天体観測には不適と聞きます。例外は月自体を眺める場合です。まん丸いお月様は、目を凝らすと黒ずんだ静かの海や嵐の大洋が見えます。アフリカに多いという視力6.0なんて目のいい人たちならばコペルニクスと呼ばれる白いクレーター(衝突痕)が見えるかもしれません。コペルニクスは直径が93kmしかないので、視力1.2程度ですと、撮影した映像上でないと発見はむずかしいかもしれませんけど。
◇*HP「静かの海 コペルニクス - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E9%9D%99%E3%81%8B%E3%81%AE%E6%B5%B7%E3%80%80%E3%82%B3%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%82%B9&hl=ja&biw=1087&bih=531&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0CAcQ_AUoAmoVChMI09ON5a6BxwIVh6CUCh2LcAc4#imgrc=kzEfaK7_AQ0iqM%3A
■駄話はともかく、本日は月にまつわる決まり文句の問題です。「月とスッポン」という言葉があります。「提灯に釣り鐘」とか「雲泥の差」という決まり文句と少し似ています。比較にならないほど2つのものの違いが大きいことですね。
■「月とスッポン」は進化形であり、元になったオリジナルの決まり文句がある。そんな説があるようです。では、元の決まり文句で月と比べられた物とは、次のうちのどれでしょうか?
[い]西瓜(すいか)
[ろ]お盆
[は](弓矢の)的
[に]蹴鞠(けまり)の玉
[ほ]卵の黄身
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[ろ]お盆
説明:3代目三遊亭金馬師匠の落語「やかん」では、「緋盆(ひぼん)に月」という言い方がされていました*2。「緋」という漢字は常用漢字表には掲載がありません。漢和辞書「字通」によれば、漢和辞典「字通」によれば「ヒ、ひいろ」という字音・字訓があります。「あかのねりぎぬ(練り絹)」という意味があるそうです。「緋縅(ひおどし)」などというときに使われます。昔の鎧に使われた繊維製品ですね。
◇*HP「緋縅 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%B7%8B%E7%B8%85&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=O2bRVN2MDabamgXd_4CQBQ&ved=0CAgQ_AUoAQ&biw=1600&bih=748#imgdii=_
あまり赤くない、黄色みがかったものも表示されるようですが。
■「緋盆」ではなく、「朱盆」である。そんな説もあるらしい*3。「朱」は言うまでもなく「赤」ですね。赤い漆で仕上げられたお盆が月に似た形だけれども、片や天空にあり、片や地上にあって大きな違いもある。「月と朱盆」がなまって「月とスッポン」になった…という説らしい。
◇*HP「朱盆 -鬼太郎 -妖怪 丸 - Google 検索」
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%AD%E3%82%8A%E3%81%8E%E3%81%AC&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=imjRVMj-CMW2mwWT54KwAw&ved=0CAgQ_AUoAQ&biw=1600&bih=748#hl=ja&tbm=isch&q=%E6%9C%B1%E7%9B%86%E3%80%80-%E9%AC%BC%E5%A4%AA%E9%83%8E%E3%80%80-%E5%A6%96%E6%80%AA%E3%80%80%E4%B8%B8
■そんなことはないぞ。もともと「月とスッポン」だったのだ。そんな説を掲げる人もいるらしい。江戸時代後期の随筆「嬉遊笑覧(きゆうしょうらん)」に次のように記されているとか。「似たる物のいたく異なるたとへごとにて、月とスッポンと云へるが如し。スッポンを丸と異名をつけて呼ぶ。漢名にも団魚といふとひとし。月は丸き物なれど、丸と呼ぶスッポンとはいたく異なるなり」。中国でスッポンのことを団魚と呼ぶと言っていますね。
■語源由来辞典というHPでは、朱盆は丸い物だけではないこともあり、語源としては不適切という意味の主張しています*4。ただし、冷静に観察すると、スッポンもけっして丸ではありません。
◇*HP「スッポン - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%B9%E3%83%83%E3%83%9D%E3%83%B3&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=VGrRVL-CDaTcmAW984KABg&ved=0CAgQ_AUoAQ&biw=1600&bih=748
この画像検索で見かけるスッポンは、甲羅のへりが滑らか。輪郭がぎざぎざしていない。それで「丸」と呼ばれるのでしょうか。形としては正円とはいいがたい。種にもよるのかな。一般には頭と尻尾の近辺、あるいは肩にあたる近辺は湾曲が急です。でも体側近辺の湾曲は緩やか。正中線を軸に左右対称ではありますが、これを丸と呼んじゃっていいのかな。
■さらに屁理屈を並べれば、月だってまん丸やそれに近いのは満月前後の5日間ぐらいですかね。残り24日余りの晩は円とはいいがたい姿です。
■スッポンの代替案を勝手に考えてみました。月と一文銭…同じように丸いけれど月は清浄、一文銭は手垢にまみれている。月と土俵…同じように丸いけれど月は天上に輝き、土俵は力士の足元で踏みしめられる。あるいは月と生まれたばかり男の子かな。講談や浪曲では、男の子は必ず「玉のような」と形容される決まりのようですから。
◆参考*1:HP「月齢カレンダー」
http://koyomi8.com/moonage.htm?cmd=20150709110
◇*2CD「NHK落語名人選84『三軒長屋/やかん』」7分前後、三代目三遊亭金馬、POCN-1128、ポリドール
◇*3書籍「日本語の雑学」初版124頁、ISBN978-4-7662-1107-8、北嶋廣敏(ひろとし)著、グラフ社
◇*4HP「月とすっぽん - 語源由来辞典」
http://gogen-allguide.com/tu/tsukitosuppon.html
◇*漢和辞書「字通」

ぬけられます→日本語雑学クイズ一覧

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
月とスッポンのほうが語呂がいいようですね。

7月31日は満月で7月には二回満月がありましたね。
これをブルームーンというそうです。
3年に一回ぐらいあるそうですよ。
ねこのひげ
2015/08/02 05:45
コメントをありがとうございます。

 テレビ等でブルームーンのことを耳にし、昔懐かしい邪図の名曲を思い出してました。
 YouTubeには、エラ・フィッツジェラルドとかメル・トーメのやつが視聴できます。昔は音楽が聴きたいと思ったら、小遣いを貯めてレコード屋に行ったものですけど。今は有り難い時代ですね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2015/08/02 20:47

コメントする help

ニックネーム
本 文
月とスッポン。オリジナルはどんな決まり文句だったの? 町人思案橋・クイズ集/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる