町人思案橋・クイズ集

アクセスカウンタ

zoom RSS 孔子と孟子が攻めてきたらどうする? 奇想天外な質問をした哲学者は?

<<   作成日時 : 2015/06/13 09:17   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 2

画像
★歴史★
問題:江戸時代は、儒教の一学派である朱子学が幕府御用達の学問とされたそうです。林羅山(らざん)をはじめ、林家はみんな朱子学を学び、教えていたらしい。
■朱子学は南宋の朱熹(しゅき)によって再構成された儒教だそうです。儒教は、孔子を始祖とする思考・信仰の体系とのこと。漢文の授業でも習いましたね。ちなみに南宋は、大治(たいじ)2年(1127年)から弘安(こうあん)2年(1279年)、日本でいえば平安時代の後期から鎌倉時代中期ぐらいに存在した王朝だそうです。
■朱熹は、「大学」、「中庸」、「論語」、「孟子」を四書と呼んだそうです。まず「大学」から始め、次に「論語」、さらに「孟子」、最後に「中庸」を学ぶのが定番の学習進路らしい*3。
■日本人にとって孔子や孟子はたいへん親しみのある人名のようです。落語でも「厩火事(うまやかじ)」には孔子が登場します。大切にしていた白馬が厩舎の火事で焼け死んでしまいます。厳罰を覚悟しつつ報告した部下は、孔子に咎められませんでした。「お前たちが無事ならそれでよかった」と言っただけでした。とてもいい役回りですね。
■孟子がでてくる落語は知りませんけど、枕ですと時々聞きます。3代目三遊亭金馬の「真田小僧(さなだこぞう)」では、孟母三遷(もうぼさんせん)の話が枕で紹介されます。
■さて、江戸時代のある哲学者のお話です。朱子学者だった彼は、門人に次のような質問をしたことがあるそうです。「もし、我々が信奉する孔子や孟子が海の向うから侵略者として攻めてきたら、おまえたちはどうする?」。もちろん孔子や孟子は江戸時代においても2000年ほど前に亡くなっています。だから仮定の質問ではあるのですが、門人達は困ってしまったそうです。この弟子を困らせた哲学者は、次の誰でしょうか? 
[い]藤原惺窩(せいか)
[ろ]木下順庵(じゅんあん)
[は]新井白石(はくせき)
[に]佐藤一斎(いっさい)
[ほ]山崎闇斎(あんさい)
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[ほ]山崎闇斎(あんさい)
説明:山崎闇斎は、元和(げんな)4年(1618年)に生まれ天和(てんな)2年(1682年)に亡くなっています。江戸前期の朱子学者です。晩年には神道も研究していたらしい。
◇*HP「山崎闇斎 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B1%B1%E5%B4%8E%E9%97%87%E6%96%8E&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0CAcQ_AUoAWoVChMI9fXy16-LxgIVBH68Ch2h8QCR&biw=1280&bih=632&dpr=1.5
■子供のころは腕白だったそうです。京都の生まれです。12歳のころ、堀川の橋で長い棹をもって往来の人を川に落としていたらしい*5。問題児ですね。
■あまりのことに寺に修行に出されたそうです。15歳のころには京都妙心寺の僧となっていたらしい。でも生意気で周囲といざこざが多かったようです。寺主は闇斎を追いだそうとしたことがあったようです。闇斎は「寺を焼いてやる」と脅して追放処分を撤回させたとか*5。非行少年かな。
◇*HP「妙心寺 京都 - Google 検索」
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B1%B1%E5%B4%8E%E9%97%87%E6%96%8E&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0CAcQ_AUoAWoVChMI9fXy16-LxgIVBH68Ch2h8QCR&biw=1280&bih=632&dpr=1.5#hl=ja&tbm=isch&q=%E5%A6%99%E5%BF%83%E5%AF%BA%E3%80%80%E4%BA%AC%E9%83%BD
■19歳から土佐の吸江寺(ぎゅうこうじ)で修行していた闇斎は、谷時中(たに じちゅう)、野中兼山(けんざん)らと知合い、儒教に心を動かされたらしい。寛永(かんえい)19年(1642年)、24歳ごろに還俗し、儒学者になったようです。
◇*HP「吸江寺 高知 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B1%B1%E5%B4%8E%E9%97%87%E6%96%8E&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0CAcQ_AUoAWoVChMI9fXy16-LxgIVBH68Ch2h8QCR&biw=1280&bih=632&dpr=1.5#hl=ja&tbm=isch&q=%E5%90%B8%E6%B1%9F%E5%AF%BA%E3%80%80%E9%AB%98%E7%9F%A5
◇*HP「野中兼山 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B1%B1%E5%B4%8E%E9%97%87%E6%96%8E&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0CAcQ_AUoAWoVChMI9fXy16-LxgIVBH68Ch2h8QCR&biw=1280&bih=632&dpr=1.5#hl=ja&tbm=isch&q=%E9%87%8E%E4%B8%AD%E5%85%BC%E5%B1%B1
■妙な質問は、儒学者のころのものらしい。「孔子が大将となり、孟子が副将となって数万の中国軍が日本に攻めてきたらどうするか」と尋ねたそうです。弟子たちは答えられず、師に考えを求めたらしい。闇斎は「国恩に報いるため、これと戦い、孔子・孟子を捕虜にする。これが孔孟の道である」と答えたそうです*5*6。「先哲叢談(せんてつそうだん)」という儒学者たちの伝記集に掲載されたお話らしい。
■孔子だろうが孟子だろうが、我が国領土に攻めてきたら戦って撃退するのは当たり前。できりゃ敵の大将をとっつかまえて、のちの交渉を有利に運ぶ。素人にはそれが当然と思われますし、元寇の際の日本の指導者、北条時宗(ときむね)もそう思ったかもしれません。頭でっかちな朱子学の人たちには新鮮なお話なのでしょうか。現代の平和ぼけした我が国の引退政治家どもや憲法学者連にも聞かせてやりたいお話です。
■晩年の山崎闇斎は、従来の神道と儒教を統合して垂加神道(すいかしんとう)を提唱したそうです。幕末の尊皇攘夷思想に大きな影響を与えたらしい。なぜなのかな。このあたりの事情は、不信心者かつ不勉強な者にはピンと来ませんけど。
◆参考*1:HP「林羅山 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%97%E7%BE%85%E5%B1%B1
◇*2HP「朱子学 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%B1%E5%AD%90%E5%AD%A6
◇*3HP「儒教 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%84%92%E6%95%99
◇*4HP「山崎闇斎 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%B4%8E%E9%97%87%E6%96%8E
◇*5書籍「世界人物逸話大事典」初版1048〜1049頁、 朝倉治彦・三浦一郎編、ISBN4-04- 031900-1、角川書店
◇*6書籍「江戸逸話事典」初版144頁、逸話研究会編、ISBN4-404-01593-3、新人物往来社

ぬけられます→歴史雑学クイズ一覧

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
たしかにどんなに尊敬していても国を乗っ取られてはかないませんからね。
原題の頭の固い連中にも利かせた方がよさそうですね。
柔軟に考えなければいかんですよね。
ねこのひげ
2015/06/14 07:53
コメントをありがとうございます。

 一部の政治家も多くの憲法学者も、現実から遊離しているという点では欠点を共有しているようです。
 以前、他国が攻めてきたらどうするのかと問われたある党の女性議員は、私が前線に行き、あなたたたちの行動は間違っているから帰りなさいと説得する…とおっしゃったとか。
 国防はコントではありません。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2015/06/14 09:01

コメントする help

ニックネーム
本 文
孔子と孟子が攻めてきたらどうする? 奇想天外な質問をした哲学者は? 町人思案橋・クイズ集/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる