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zoom RSS 歌川広重の「江戸名所百景」に描かれた風景。現在のどこの町なの?

<<   作成日時 : 2015/03/11 07:01   >>

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★歴史★
問題:口絵をごらんください。歌川広重の描いた「名所江戸百景」のうちの1枚です。なぜか亀が一匹吊るされています。遠く西の方に見えるのは富士山でしょうか。夕方なのかな。夕焼けらしき空もわずかにのぞいています。
■本日の問題はとても単純です。この亀が吊るされている場所は、今の地名でいえばどこなのでしょうか? 次の中から選んで下さい。
[い]佃島(中央区)
[ろ]浅草(台東区)
[は]船堀(江戸川区)
[に]深川(江東区)
[ほ]二子玉川(世田谷区)
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[に]深川(江東区)
説明:この絵は歌川広重の版画「名所江戸百景」のうちの1点、「深川萬年橋」という作品だそうです。鶴は千年、亀は万年の駄洒落で亀がぶらさがっているようですね。
■両国橋のたもとには常設の「放し亀(はなしがめ)」屋さんがあったと落語では言っています。深川萬年橋のたもとにも「放し亀」を商売にする人がいたのでしょうか。落語によれば、両国橋のほうでは小さい亀が8文、大きい亀が16文だそうです。縄ごと川に放り込むだけでいいらしい。天然素材です。水に浸かるとすぐに分解するらしい。それとも解け(ほどけ)ちゃうのかな。
■仏教の放生会(ほうじょうえ)と関係があるのでしょうか。放生会は「供養のため、捕らえられた生き物を放してやる儀式」だそうです。放し亀の値段は安い。落語の「時蕎麦」では、流しのしっぽく蕎麦、現在の東京でいえば「おかめ蕎麦」なのでしょうか。16文になっています。おそらくは大きいほうの放し亀でも数百円です。安直といえば安直な功徳ではあります。ちなみに昔々あるところで浦島太郎も子供たちから亀を買ったという噂があります。このときはいくらだったのかな。
■現在の萬年橋は鉄橋で重量感溢れる建造物です。あたりも建物だらけ。広重の描いた図とは隔世の感があります。
◇*HP「萬年橋 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E8%90%AC%E5%B9%B4%E6%A9%8B&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=FNe1VJKkOYHM8gW8yoCIBw&ved=0CAkQ_AUoAg&biw=1280&bih=575
■なお、「名所江戸百景」は118点で構成されているそうです。そのうち深川という地名の入った作品が5点あるらしい。1つは「深川萬年橋」。あとは、「深川八まん山ひらき」「深川三十三間堂」「深川木場」「深川州崎十万坪」だそうです。
▼「深川八まん山ひらき」。長閑(のどか)な郊外の風景です
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▼「深川三十三間堂」。江東区富岡にあったらしい
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▼「深川木場」。落語の「刀屋(おせつ徳三郎)」で主人公たちが心中しそこねた場所なのかな
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▼「深川州崎十万坪」。鳥瞰図で風景を描いています。人口密度が低そうですね。それにしても大胆な構図です
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■歌川広重は、江戸末期に活躍した浮世絵画家です。素町人たちは学校では安藤広重という名前で教わったような気がします。Wikipediaの歌川広重の項によれば、安藤は本名で広重は号だそうです。ふたつをごっちゃにする名前は一般にはありえないらしい。ご当人も安藤広重と名乗ったことはないとのこと。
■安政(あんせい)5年(1858年)まで生きていた画家です。「江戸名所百景」は人生の最晩年に手がけたものらしい。その前には「東海道五十三次」を発表して大人気を得たそうです。日本橋の風景は記念切手にも取り上げられていました。よく知られた図柄です。
▼「東海道五十三次」。早朝の日本橋の風景
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◆参考*1:HP「名所江戸百景 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E6%89%80%E6%B1%9F%E6%88%B8%E7%99%BE%E6%99%AF
◇*2HP「萬年橋 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%90%AC%E5%B9%B4%E6%A9%8B

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江戸時代に流行した謎々、判じ物(はんじもの)。口絵の地名はどこを意味しているの?【1】
●●●★日本語★●●● 問題: 判じ物は絵を使った謎々です。近ごろ風にいえばヴィジュアル・クイズかな。 ■たとえば口絵の問題です。江戸の地名です。どこでしょうか。碁を打っているようですね。向う側には本、手前側には黒い鳥をアタマにした人物が描かれています。黒い鳥は鵜(う)らしい。岐阜県長良川で肉体労働に従事する連中ですね。 ◇*HP「鵜 - Google 検索」(画像) https://www.google.co.jp/search?q=%E9%B5%9C&hl=ja&rlz=1T4... ...続きを見る
町人思案橋・クイズ集
2016/02/04 07:19
江戸時代に流行した謎々、判じ物(はんじもの)。口絵の地名はどこを意味しているの?【3】
●●●★日本語★●●● 問題:判じ物は、絵で解く謎々です。江戸時代の後期には、天然色の出版物が流行したこともあって、カラーの判じ物も多く作られたようです。 ■口絵の判じ物は江戸の地名です。独楽(こま)が人の肩に乗っています。太神楽(だいかぐら、曲芸)のように見えますね。正解は駒形。単純で楽しい。隅田川沿いにあります。駒形どぜうの素材も目の前を流れる川から得ていたのかな。 ◇*HP「〒111-0043 東京都台東区駒形 から 〒111-0043 東京都台東区駒形 - Google マッ... ...続きを見る
町人思案橋・クイズ集
2016/02/25 06:17
江戸時代に流行した謎々、判じ物(はんじもの)。口絵の地名はどこを意味しているの?【4】
●●●★日本語★●●● 問題:判じ物は、絵で解く謎々です。江戸時代の後期には、天然色の出版物が流行しました。葛飾北斎(ほくさい)や喜多川歌麿(うたまろ)など、今でもよく知られる浮世絵作家が活躍したわけですね。天然色の判じ物も多く作られたようです。 ■口絵の判じ物は江戸の地名です。縞の着物を着ている人の頭が「錠」になっています。蔵の扉などに使われるガッシリした錠前ですね。読んでいるのは本。正解は本所。ほん(本)+じょう(錠)≒ほんじょ。本所というわけかな。 ■本所は現在の墨田区の南半分... ...続きを見る
町人思案橋・クイズ集
2016/03/03 05:46
江戸時代に流行した謎々、判じ物(はんじもの)。口絵の地名はどこを意味しているの?【5】
●●●★日本語★●●● 問題:判じ物は、絵で解く謎々です。江戸時代の後期には、天然色の出版物が流行しました。錦絵とも呼ばれます。多色刷りです。明和(めいわ)2年(1765年)ごろに誕生しています。以後の浮世絵は、おおむね錦絵になりました。葛飾北斎(ほくさい)や喜多川歌麿(うたまろ)など、今でもよく知られる浮世絵作家が活躍します。錦絵の判じ物も多く刷られたようです。 ■口絵の判じ物は江戸の地名です。かなり難易度の高い問題です。右側、縞の着物を着ている人が拳固を固めて誰かに殴りかかろうとし... ...続きを見る
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2016/03/10 06:25
江戸時代に流行した謎々、判じ物(はんじもの)。口絵の地名はどこを意味しているの?【6】
●●●★日本語★●●● 問題:判じ物は、絵で解く謎々です。江戸時代の後期には、天然色の出版物が流行しました。錦絵とも呼ばれます。多色刷りです。明和(めいわ)2年(1765年)ごろに誕生しています。当時、富裕な粋人たちの間で、絵暦を交換する会が流行したらしい。絵暦は、太陰太陽暦の複雑な暦日を絵でわかりやすく表したものだそうです。 ◇*HP「絵暦 - Google 検索」(画像) https://www.google.co.jp/search?q=%E7%B5%B5%E6%9A%A6&h... ...続きを見る
町人思案橋・クイズ集
2016/03/17 07:17
江戸時代に流行した謎々、判じ物(はんじもの)。口絵の地名はどこを意味しているの?【7】
●●●★日本語★●●● 問題:江戸時代の中期、明和(めいわ)2年(1765年)ごろに多色刷りの版画が登場します。浮世絵版画も大きく前進し、東洲斎写楽(とうしゅうさい しゃらく)などの役者絵、喜多川歌麿(うたまろ)や鈴木春信(はるのぶ)らの美人画、葛飾北斎や歌川広重らの名所絵、さらには春画など、さまざまな分野の印刷物が人々の目を楽しませました。その中の1つに判じ物があります。絵に描かれた謎々です ■たとえば口絵は江戸の地名の謎々です。図柄は殺人、あるいは死体遺棄事件の現場らしい。男性が誰... ...続きを見る
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2016/03/24 08:43
江戸時代に流行した謎々、判じ物(はんじもの)。口絵の地名はどこを意味しているの?【8】
●●●★日本語★●●● 問題:判じ物は絵を使った謎々です。18世紀後半から発達した多色刷りの技術を使い、地名・国名・動植物名・道具名・人名その他、さまざまな物を対象として作られました。 ■本日は、江戸地名の判じ物の8回目、最後です。まずは口絵の判じ物で練習しましょう。将棋の香車(きょうしゃ、略してきょう)を顔にした人物が馬に乗り、「四」と記された幟(のぼり)を背負っています。きょう(香)+ば(馬)+し(四)=きょうばし。京橋です。日本橋を出発点として東海道を京都に向かうとき、いちばん最... ...続きを見る
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2016/03/31 08:00
江戸末期に流行した謎々、判じ物(はんじもの)。口絵の野菜はなんという名前なの?【24】
●●●★日本語★●●● 問題:判じ物は絵を使った謎々です。18世紀後半から発達した版画の多色刷りの技術を活用し、地名・国名・動植物名・道具名・人名その他、さまざまな物を対象として作られました。 ■本日からは青物、野菜の名前の問題です。まずは口絵の判じ物で練習しましょう。おなかの大きな若い女性がなにやら帯を締めています。この帯は岩田帯と呼ばれるものと関係がありそうです。この帯によって、女性のお腹は単なる脂肪の蓄積ではなく、新しい生命の宿りであることがわかります。 ■女性の脇には濁点が見... ...続きを見る
町人思案橋・クイズ集
2016/07/28 07:06

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ねこのひげは、子供のころに広重の東海道五十三次の絵は永谷園のお茶漬けの元で知りました。
1枚ついてきたんですよね。
ねこのひげ
2015/03/16 01:46
コメントをありがとうございます。

 そういえばそんなのありましたねぇ。いまではもうやっていないみたいですけど。調べたら、平成9年(1997年)まではオマケをつけていたらしい。500種近くあったそうですね。
 本日現在も我が家の台所には永谷園のお茶漬けがありましたけど、オマケはとくには入っていなかったらしい。残念ですね。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2015/03/16 09:54

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