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zoom RSS 地上でいちばん強い毒と言われるのはどんな物質なの?

<<   作成日時 : 2015/03/03 07:17   >>

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★科学★
問題:その物質は、世界各地に潜伏する狂気の人たち、テロリストと呼ばれる種類の人たちもたいへん興味をそそられているようです。実際、あのオウム真理教の人非人たちもその研究を進めていたという噂がありました。
■その物質は、人間の体重1kgあたり0.6μg(マイクログラム)ほど投与されると、半数の人が死ぬほどの強い毒性があるらしい。本日現在の体重73kgである素町人を殺すには43.8μgで済むかもしれません。ちなみに1μgは100万分の1gとのこと。43.8μgのその物質は、おそらくは目に見えないほどの量であると推察されます。
■マウスに対する最小致死量は0.0003 μg/kgとのこと。ちょっとでも混ざっていたら、マウス君は天国に召されてしまうようです。マウスのほうが人間よりも解毒力(?)が弱いのかな。
■では、その物質とは次のどれでしょうか?
[い]サリン
[ろ]テトロドトキシン
[は]パラコート
[に]ボツリヌストキシン
[ほ]シアン化カリウム
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[に]ボツリヌストキシン
説明:ボツリヌストキシンは、地球上に存在する毒物の中でいちばん強力な毒性を持っている可能性があるようです*1。断言していないのは、もっと凄い毒物が存在する可能性が否定できないのかもしれません。「知られている限りでは」と条件をつければ、いちばん強力な毒らしい。
■名前どおり、ボツリヌス菌が関係しています。ボツリヌス菌自体は、食中毒の原因菌として知られていますね。この小さな生き物が産生する蛋白質系の毒素がボツリヌストキシンとのこと。分子量が15万ほどもある大きな分子らしい。口絵はその分子構造を示す図だそうです*2。
◇*HP「ボツリヌス菌 - Google 検索」
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%9C%E3%83%84%E3%83%AA%E3%83%8C%E3%82%B9%E8%8F%8C&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=Dd30VPreJIWh8QWsqYCoDQ&ved=0CAcQ_AUoAQ&biw=1280&bih=632&dpr=1.5
■ちなみに分子量は、「分子を構成する原子の原子量の和」だそうです。たとえば二酸化炭素CO2は、炭素の原子量12+酸素の分子量16×2で分子量44になるらしい。有機化合物は一般に分子量の大きい物質が多いのでしょう。ボツリヌストキシンはその中でも大きいほうなのかな。
■ボツリヌス菌による食中毒は、ローマ時代から知られていたようです。腸詰めが原因となる事例が多かったらしい。ボツリヌスという言葉もラテン語でソーセージを意味する「botulus(ボツルス?)」に由来しているとのこと。かつては、ボツリヌス菌による食中毒を起こしたら、発症後の致死率は33〜50%もあったそうです。最近では抗毒血清が開発されているので、かなりの割合が救われるようです。
■ボツリヌストキシンは神経性の毒素だそうです。筋肉を弛緩させる働きがあるとのこと。人間の体内に入ると、あちらこちらの筋肉が働かなくなるようです。手足が麻痺したりするらしい*2。いちばんヤバイのは横隔膜の筋肉が弛緩してしまうことなのかな。呼吸ができません。酸素が取り入れられず、死に至るようです*1。
■筋肉を弛緩させる性質を応用して、難病の治療にもボツリヌストキシンは使われているようです。筋ジストニアという筋肉が急激に痙攣(けいれん)する病気の症状軽減に効果があるらしい。また、眼瞼(がんけん、まぶた)の痙攣症や斜頸(しゃけい)と呼ばれる首が傾く症状にも使われるそうです。
■ボツリヌストキシンの応用としていちばん著名なのはボトックスという商品でしょう。一般には美容整形病院で処方される薬らしい。顔面の筋肉の緊張を緩めることで皺を目立たなくさせる作用があるそうです。アメリカの食品医薬品局(FDA)が平成14年(2002年)に認可してから、急速に普及したとのこと。そもそもは薬品製造業者の商品名だったのですが、この手の治療一般をボトックスと呼ぶようになったとのこと。ゼロックスが普通紙複写機の代名詞になり、ホッチキスが綴じ具の代名詞になったのとおなじような経緯らしい。
■なお、他の毒物もけっして油断ができない毒性があります。サリンはオウム真理教が使ったことで知られるようになりました。松本市で7人、東京の地下鉄で13人の死者、数千人の負傷者を出したといわれます。連中がボツリヌストキシンの実験に失敗したのは幸いでした*2。
■テトロドトキシンはフグの毒ですね。「平成26年食中毒発生事例(速報)」によると、平成26年(2014年)には13件15人の食中毒患者が出ているようです。幸い死者はいなかったらしい*4。
■パラコートは除草剤の名前だそうです。昭和60年(1985年)に連続毒殺事件が起きています。コーラやジュースに混ぜられて道端に放置されていました。13人のかたが亡くなっています。シアン化カリウムは刑事ドラマでおなじみの青酸化合物ですね。青酸カリとも呼ばれます。
◆参考*1:書籍「化学トリック=だまされまいぞ!」初版66〜69頁、山崎昶(あきら)著、ISBN978-4-06-257608-6、講談社
◇*2HP「ボツリヌストキシン - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%84%E3%83%AA%E3%83%8C%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%B3
◇*3HP「ボツリヌス菌 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%84%E3%83%AA%E3%83%8C%E3%82%B9%E8%8F%8C
◇*4HP「食中毒事件一覧速報 |厚生労働省」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/04.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ボツヌスリ菌ですか、フグの毒であるテトロドトキシンかと思っておりました。
昔観たアメリカのテレビドラマで、ボツヌスリ菌を肉に塗って悪妻に食わせて殺そうとする旦那の話がありました。
ところが、食べたはずなのに、女房は2,3日で元気を回復をベットで大いびきをかいて寝ているというのがありましたよ。
ボツヌスリ菌より恐ろしきは女房なりでありますね。
ねこのひげ
2015/03/08 08:32
コメントをありがとうございます。

 その悪妻にフグの卵巣や精巣を食べさせたらどうなるのかな。効果があったかもしれませんね。
 女房殺しはもちろん犯罪ではありますが、多くのご亭主にとっては同情できる行為でもあります。素町人が裁判員だとすれば、情状酌量で罪を減じたくなります。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2015/03/08 13:12

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