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zoom RSS 難読熟語の問題。「思召」はなんと読むの?

<<   作成日時 : 2015/03/16 07:48   >>

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★日本語★
問題:題の問題の答は「おぼしめし」だそうです。「思し召し」と表記されていると読めますけど、送り仮名を省かれてしまうと、わかりにくいですね。
■「思召」は、敬っている相手の考えや気持ちだそうです。尊敬語なのかな。「お考え」とか「ご意向」と言い換えることができるとのこと。「社長の思召」は「社長のご意向」と同義らしい。「神の思召」や「天の思召」は運命と同義かな。
■世話になる人に渡す金品も「思召」と呼ばれます。心付け、チップと言い換えられるのかな。もうひとつ、異性に惹かれる気持ちも「思召」と表現されます。「彼女は君に思召があるようだ」といえば、「気がある」という意味です。さらに一歩踏み込んで夜の行為も思召と表現されることがあります。「昨晩は殿の思召があったようで、奥方はことのほか上機嫌だ」なんて使われます。
■では本番です。次の熟語はそれぞれなんと読むのでしょうか? 題の問題と似て、送り仮名をつけるとわかりやすいものも含まれています。
[い]仮声(カセイではないほうの読み)
[ろ]惚気
[は]朝朗
[に]無言(ムゴンではないほうの読み)
[ほ]減張
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)



























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:[い]仮声はこわいろと読む
■「カセイ」と素直に読むほうが多くの辞書に掲載されているようです。参考資料*1の「当て字の辞典」には「こわいろ」という読みも掲載されていました。一般には「声色」という表記ですね。
□最近では「物真似」と呼ばれています。「ものまね四天王」なんて呼び方があるらしい。清水アキラやビジー・フォー、栗田貫一、コロッケだそうです。仮声や声色は3代目江戸家猫八(ねこはち)、桜井長一郎(ちょういちろう)などの呼び方なのかな。彼らは声帯模写とも呼ばれていましたね。昭和です。
□ちなみに3代目江戸家猫八は、NHKの「お笑い三人組」で、一龍齋貞鳳(いちりゅうさい ていほう)や4代目三笑亭金馬(きんば)とともに人気を得た懐かしの芸人です。
◇*HP「お笑い3人組 NHK - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%8A%E7%AC%91%E3%81%843%E4%BA%BA%E7%B5%84&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=K_8FVfvwMeXXmAXr34HwDw&ved=0CAgQ_AUoAg&biw=1518&bih=742&dpr=1.25#hl=ja&tbm=isch&q=%E3%81%8A%E7%AC%91%E3%81%843%E4%BA%BA%E7%B5%84%E3%80%80NHK
◇*HP「三代目江戸家猫八 -四代目 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%AE%B6%E7%8C%AB%E5%85%AB&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=DwIGVcq-BMW8mAXzyICgAQ&ved=0CAgQ_AUoAg&biw=1518&bih=742#hl=ja&tbm=isch&q=%E4%B8%89%E4%BB%A3%E7%9B%AE%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%AE%B6%E7%8C%AB%E5%85%AB%E3%80%80-%E5%9B%9B%E4%BB%A3%E7%9B%AE&imgdii=_
[ろ]惚気はのろけと読む
■惚気は「自分の配偶者や恋人などとの仲を人前で得意になって話す」ことです。新婚夫婦ならともかく、中年過ぎても惚気を言うようだと、かなりの変わり者と思われるでしょうね。
□都々逸には、「痣(あざ)のつくほど 抓(つね)っておくれ それを惚気の たねにする」という句があります。「痣のつくほど 抓ってみたが 色が黒くて わからない」というのもありました。痣がわからないほど色黒というのは凄いな。
□同性愛の世界では、惚気ならぬノンケという言葉があります。普通の性愛であり、とくに同性を好むことはない人物や傾向を指す言葉らしい。「あの子はノンケだから」といえば、「異性愛者だから」という意味になるそうです。
[は]朝朗はあさぼらけと読む
■朝朗は、「朝朗け」と送り仮名をつけるほうが普通らしい。「朝、ほのぼのと明るくなるころ。夜明け方」だそうです。
□百人一首にも2首、朝朗を使った歌が入選しているらしい。31番目の坂上是則(これのり)の「朝ぼらけ 有明の月と みるまでに 吉野の里に ふれる白雪」。月の光と雪を見間違えそうだと言っているらしい。
□64番目の権中納言定頼(ごんちゅうなごんさだより)の「朝ぼらけ 宇治(うぢ)の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々(せぜ)の網代木(あじろぎ)」。冬の朝、川にかかる霧が切れると網代木が見え始めたらしい。
□網代木は「網代に用いる杭(くい)」だそうです。で、網代は「冬、竹または木を組み並べて網を引く形に川の瀬に仕掛け、端に簀(す)を取りつけて魚をとる設備」だそうです。網の代用になるから網代なのかな。
◇*HP「網代木 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%B6%B2%E4%BB%A3%E6%9C%A8&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=N8e5VMm6OdjZ8gXJxILYCw&ved=0CAkQ_AUoAg&biw=1829&bih=855
[に]無言はしじまと読む
■「ムゴン」と読みたくなりますが、参考資料*1によれば「しじま」とも読むらしい。ふつうは「静寂」という表記ですね。「夜の静寂」などと使われます。「夜の無言」じゃ「犬も喰わない喧嘩中の男女」みたいかな。
□上田敏(びん)の「海潮音」という詩集にも無言は使われていました。ダンテ・ゲブリエル・ロセッティという西洋の詩人の「恋の玉座」という作品中です。「夢も通はぬ遠(とほ)つぐに、無言(しじま)の局奥深(つぼね、おくふか)く…」。「恋の玉座」がどこにあるかを言っている部分らしい。「恋の玉座」ってどんなものなのかな。平成の野暮天にはちょっとわかりかねます。
[ほ]減張はめりはりと読む
■「減り張り」と送り仮名がついているとわかりやすいのですが、省略されるとわかりにくい。「乙張り」という表記もあるようです。「ゆるめることと張ること。特に、音声をゆるめることと張り上げること」だそうです。「減張をつける」とは、「物事の強弱をはっきりさせること」ですね。画像編集ソフトでいえばコントラストを上げることかな。
□もともとは尺八などの用語だったそうです。最初は「めりかり」で「乙甲」と表記したらしい。「めり、乙」は低い音。「カリ、甲」は高い音だそうです。いまでも「甲高い」という言い方が残っています。低い音と高い音で強弱や伸縮の意味になったらしい。江戸時代に「かり」が「はり」となっているそうです。
◆参考*1:書籍「当て字の辞典」ISBN-490-10291-7、東京堂出版
◇辞書「字通」白川静、平凡社
◇辞書「漢字源」藤堂明保、学習研究社
◇辞書「日本国語大辞典」小学館
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
漫才や物まねに押されて絶滅しかけた上方落語を復活させた方が亡くなりましたね。
これも神の思召かな?
ねこのひげ
2015/03/22 10:57
コメントをありがとうございます。

 米朝は天寿を全うしました。その面では幸せでした。
 でも、優秀な弟子たちに先立たれたのは、ちょっと残念だったかも。桂枝雀も桂吉朝も、上方落語界を支える人材だったのに。一種の逆縁でした。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2015/03/22 17:03

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