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zoom RSS 風呂吹き大根の語源とはどんなもの?

<<   作成日時 : 2015/02/12 08:27   >>

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★日本語★
問題:風呂吹きをご存知でしょう。大根、蕪、冬瓜などを柔らかく茹でて、柚子(ゆず)味噌、胡麻味噌など練り味噌をつけて食べる冬向きの料理ですね。暖かいし、カロリー控えめで身体によさそうです。
◇*HP「風呂吹き大根 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E9%A2%A8%E5%91%82%E5%90%B9%E3%81%8D%E5%A4%A7%E6%A0%B9&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=keLbVLfnLobXmgXqsYC4CA&ved=0CAgQ_AUoAQ&biw=1536&bih=622
■クックパッドで「ふろふき大根」の調理法を調べると720件も見つかりました(150212現在)。ハンバーグの2万件以上やシチューの9000件以上にはとても及びませんが、人気はけっして衰えていないようです。
■風呂吹き大根はずいぶん昔からある料理のようです。江戸時代の川柳にも登場します。
「折れたのを 風呂吹にする 大根曳き(だいこひき)」
「こいつ風呂 吹きと頭抜け(ずぬけ)を 編み残し」
「風呂吹は 洗った時の 粗相也(そそうなり)」
いずれも「誹風柳多留(はいふうやなぎだる)」に掲載されている句だそうです*2。
■農家は沢庵漬けをつくるべく、現金収入を得るべく、大根を収穫するとまず干すらしい。
「大根で 簾(すだれ)のできる 寒いこと」
晩秋から初冬にかけての作業なのでしょうか。
■前述の句、「折れたのを…」は商品になりそうもない大根は自分たちで食べてしまうのでしょうね。次の句、頭抜けは他と比べて格段に大きいのでしょうか。揃っていないものは商品になりにくいのかもしれません。そして、泥を洗い落とすときにうっかり折ってしまったものも風呂吹き大根になるようです。
■本日の問題は「風呂吹き大根」というなんとなく滑稽味のある名前の由来についてです。参考資料*1には、2つの説が紹介されていました。それぞれどんな説なのでしょうか? 選択肢の中から2つ選んで下さい。
[い]漆に関係しているとする説
[ろ]人間の垢(あか)に関係しているとする説
[は]火吹き竹に関係しているとする説
[に]食器に関係しているとする説
[ほ]医者に関係しているとする説
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★日本語★
正解:[い]漆に関係しているとする説と[ろ]人間の垢(あか)に関係しているとする説
説明:まずは[い]の漆に関係している説から。昔、漆器を作る塗師(ぬし)職人が冬場になると、漆の乾きが悪くて困っていたそうです。ある坊さんから、大根の茹で汁を風呂に吹き込むといいと教えられ、さっそく試みたらしい。風呂はここでは、漆器の乾燥室兼貯蔵室だそうです。
■これが大変効き目があったようです。茹で汁をとったあとの大根はご近所に配ったとのこと。食べきれないほどに大量だったのかな。
■その大根に味噌をつけて食べたところ、大変うまかったそうです。そこから、この大根を「風呂吹き大根」の名で呼ぶようになったというお話です。天保(てんぽう)5年(1834年)に成立した「虚南留別志(うそなるべし)」という本に記されているらしい。もっともらしい話ですけど、出典の書名が気になりますね。
■もう1つの説は湯屋の三助に関係しています。昔、垢すりをなりわいとした男女、いまでいう三助を風呂吹きと呼んだらしい。連中はお客さんの湯あるいは蒸気で暖まった身体に息を吹きかけて垢をこすったようです。こうすると垢がよく落ちるそうです。口で拍子をとりながら垢をかく。熱い大根をふうふう吹きながら食べる仕草と風呂吹きの様子が似ていたので、粋な人が「風呂吹き大根」と命名したという説ですね。
■元和(げんな)9年(1623年)に成立したといわれる安楽庵策伝(あんらくあん さくでん)編の笑い話集「醒睡笑(せいすいしょう)」にもこの説を少し裏付ける話が紹介されています。
「秀吉が風呂に入って居られると、蜂屋伯耆守(はちや ほうきのかみ)が、「御垢を落としましょう」といって、息を吹きかけては垢を掻きながら、「知行呉れい、知行呉れい」と拍子をつけて、節(ふし)面白くやった。すると太閤も、蜂屋をとらえて、「おれも、是非とも吹いてやろう」と仰せられた。蜂屋はいろいろと辞退したが、無理につかまえて吹きながら、「奉公せい、奉公せい、奉公せい」といわれた」*3。さすがは太閤さんですね。頓知では負けません。
■なお、調べた限りでは、「ことば遊び事典」という本にも、「風呂吹き」の意味が他と同様に紹介されていました。漆の説は、多数決でいえば、ちょっと分が悪いかもしれません。
◆参考*1:書籍「日本語話題事典」初版91頁、担当筆者平野雅章(まさあき)、ISBN4-324- 01495-7、ぎょうせい
◇*2書籍「川柳食物事典」初版139〜140頁、山本成之助著、牧野出版
◇*3書籍「醒睡笑」初版233頁、鈴木棠三(とうぞう)訳、ISBN4-582-80031-9、平凡社
◇*4書籍「新版ことば遊び辞典」初版371頁、鈴木棠三(とうぞう)編、東京堂出版

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コメント(2件)

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さすが太閤さんですね。
このころまでの太閤秀吉には好感が持てますね。
ふろふき大根はうまいですね。
ねこのひげ
2015/02/15 07:57
コメントをありがとうございます。

 素町人も風呂吹き大根は大好きです。
 ちかごろ西洋風の洒落たスイーツなどより、干し芋とか干し柿などが美味く感じられます。
 同様に、フランスやイタリアの料理より、日本料理、それも家庭料理のほうが美味くなってきました。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2015/02/15 08:51

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