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zoom RSS 旗本仁賀保大膳(にかほたいぜん)が捕縛した超自然的存在とは妖怪なの?

<<   作成日時 : 2015/02/28 07:09   >>

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★歴史★
問題:いわゆる武勇伝には、超自然的な存在を退治する人の話が出てきます。世界中どこでもそうなんでしょうね。
■日本でも例に漏れません。たとえば神話時代では須佐之男命(すさのおのみこと)。天照大御神(あまてらすおおみかみ)の愚弟(?)である彼は、出雲に降りてきてからあたりを荒らし回っていた怪物八岐大蛇(やまたのおろち)を退治しています。酒を飲ませてグデングデンにしてやっつけたらしい。
■平安時代中期では、藤原秀郷(ひでさと、俵藤太(たわらのとうた))がいます。関東で蜂起した平将門(まさかど)の乱(天慶(てんぎょう)3年(940年)前後)を平定した武将ですね。彼は近江の瀬田の唐橋で近隣の人々が恐れる大蛇を平気で踏みつけて渡ります。度胸がいいのか、喧嘩に自信があるのか。その夜、大蛇が美しい女の姿となって現れ、自分たちは龍神一族だが、三上山(みかみやま)の大百足に苦しめられていると訴え、やっつけてもらいたいと懇願します。
◇*HP「瀬田の唐橋 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%80%AC%E7%94%B0%E3%81%AE%E5%94%90%E6%A9%8B&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&biw=1280&bih=663&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=Im-JVP-fDYfs8AWqtoHADg&sqi=2&ved=0CAcQ_AUoAg
◇*HP「三上山 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%80%AC%E7%94%B0%E3%81%AE%E5%94%90%E6%A9%8B&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&biw=1280&bih=663&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=Im-JVP-fDYfs8AWqtoHADg&sqi=2&ved=0CAcQ_AUoAg#hl=ja&tbm=isch&q=%E4%B8%89%E4%B8%8A%E5%B1%B1
■三上山は標高432mという低い山ですが、独立峰(周囲が平野)のため、とても目立つ山らしい。大百足はこの山の周囲を7巻半もするという超大型陸生動物です。秀郷は念を籠めた矢でこの大百足を射殺したらしい。でかい死骸です。しばらくあたりの死臭は凄かったでしょうね。なお、落語のほうでは、7巻半というのは、鉢巻(はちまき)よりちょっと短いという意味だと言っています。これがホントなら、たいした武勇伝じゃないか。
■平安時代の末期には鵺(ぬえ)を退治した源頼政(よりまさ)がいます。「平家物語」によれば鵺は「頭は猿、むくろ(胴)は狸、尾は蛇、手足は虎の姿なり」とのこと。清涼殿という天皇が私生活を営む建物に住みついていたらしい。二条天皇が恐れていたそうです。二条天皇はたしか平治の乱(平治(へいじ)元年(1159年))の際、いったんは幽閉されましたが女装して逃亡。頼みとする清盛の屋敷に駆け込んだ人物ですね。なお、口絵は鵺の想像図らしい。
◇*HP「清涼殿 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%B8%85%E6%B6%BC%E6%AE%BF&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=B-fwVLbfIsW8mgXc24KYBw&ved=0CAcQ_AUoAQ&biw=1371&bih=677#imgdii=_
■江戸時代後期にも、超自然的な存在をやっつけた人物がいます。仁賀保大膳という旗本だそうです。彼はある超自然的存在を捕縛しましたが、武士の情けで殺さずに解き放ったらしい。ただし、二度と顔を見せないという約束をとりつけたそうです。では、仁賀保大膳氏が捕縛した超自然的存在とは次のどれでしょうか?
[い]妖怪寝太り女
[ろ]疫病神
[は]妖怪らくだ馬
[に]貧乏神
[ほ]妖怪九尾の狐
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[ろ]疫病神
説明:天保年間(1830〜1844年)に書かれた「梅の塵(ちり)」という本に「疫病神一札(いっさつ)の事」という記事があるそうです。「一札」とは1枚の文書・証文のことらしい。
■出羽国出身の旗本仁賀保大膳氏は、文政(ぶんせい)3年(1820年)、東京都港区愛宕の屋敷で、侵入してきた疫病神を2人(2柱?)を捕まえたそうです。疫病神たちは神妙に一通の証文を書き、命を助けて貰ったとのこと。それ以後は、仁賀保家ではいっさい疫病の流行はなかったそうです。また、仁賀保金七郎(きんしちろう?)と書いた紙を家の入口に貼っておくだけでも神通力があるらしい。証文は仁賀保家の宝蔵に収められている…そんな意味の記事だそうです。
■仁賀保家の証文は、のちに木版で刷られて頒布されたらしい。当時の人たちは、コロリ(コレラ)とか疱瘡(天然痘)とかが現在のエボラ出血熱以上に恐かったのでしょうね。有り難がって買った人たちがいるようです。現在、関東一帯で17枚が残されているようです。次のような文面らしい。
「差し上げ申す一札の事。一、私共両人心得違いをもって、御屋敷様へ入り込み、段々仰せ出され候趣、恐れ入り奉り候。以来御屋敷内ならびに金七郎様御名前これあり候処へ、決して入り込み申すまじく侯。右の通り申し聞かせ候。これにより一命御助け下され、有難き仕合せに存じ奉り候。念のため、差し上げ申す一札、件の如し。
文政三辰年
疫病神
仁賀保大膳様 御内 仁賀保金七郎様」
仁賀保金七郎というのは、大膳の家族なのでしょうかね。
■17枚残されたうちの3枚は国分寺の川島さんという人が個人で所有しているとのこと。今は市の教育委員会に寄託して資料館に展示してあるようです。
◇*HP「https://library.kokubunji.ed.jp/upload/museum/image/large/1416792066.jpg」(証文の画像)
https://library.kokubunji.ed.jp/upload/museum/image/large/1416792066.jpg
◆参考*1:書籍「日本史こぼれ話 近世・近代 続々編」新書初版61〜62頁、笠原一男/児玉幸多編、ISBN4-634-59320-3、山川出版社
◇*2書籍「平家物語(四)」267頁、杉本圭三郎(けいざぶろう)訳注、ISBN4-06-158354-9、講談社

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コメント(2件)

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大膳さんはわかりますが、金七郎は何者なんでしょうね。
大膳さんの息子かな?
息子にも疫病神が付かないようにしておいたんですかね。
ねこのひげ
2015/03/01 07:55
コメントをありがとうございます。

 金七郎と書いた札を貼っておくだけで効力があったとも言われていますので、捕縛した中心人物なのかもしれませんね。弟なのか息子なのか親戚なのか。凄く強いやつという印象が疫病神たちに残されたのかも。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2015/03/01 18:11

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