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zoom RSS 江戸城大奥で見つかった女性の血まみれ全裸死体。風呂場で発見されたの?

<<   作成日時 : 2015/01/28 07:35   >>

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★歴史★
問題:江戸城の大奥は現代の者から見ると伏魔殿のように見える場所です。どんなルールで運営されているのか。わかりにくい。何をしてはいけないのかもわかりにくい。どうすれば生き抜いていけるのかもわかりにくい。
■豪華ではありますが摩訶不思議な屋敷内で、文政(ぶんせい)4年(1821年)6月のある日、女性の血まみれの全裸死体が発見されるという出来事があったそうです。どうみても自殺や事故には見えなかったらしい。
■被害者は御右筆(ごゆうひつ)のおりゅうという女性の部屋方(へやかた、部屋の使用人)だったそうです。右筆は、もともとは手紙を口述筆記したりする役目だったようです。そのうちに秘書のような仕事から書類の保管・維持管理も担当するようになっていくらしい。
■Wikipediaの大奥の記述によれば、文書管理以外に「諸大名からの献上品の検査役も担っていた」とのこと。おりゅうさんは、なかなか多忙なOLだったのかな。
■前の晩に、おりゅうさんは「いつものように起こして」と部屋方に頼んだらしい。早朝、部屋方は頼まれた時間にご主人である御右筆を起こします。そのままどこかへ出て行って行方がわからなくなったらしい。
■はじめはパウダールームにでも行ったのだろうと気にとめていませんでした。時間が経つにつれ心配になってきたようです。おりゅうさんはほかの部屋方たちにも探すように命じたらしい。
■結局、被害者の女性は見つかるのですが、そのときにはたいへん悲惨な姿だったようです。では、被害者の女性はどこで見つかったのでしょうか?
[い]駕籠の中
[ろ]納戸の中
[は]長持(ながもち、衣服をいれておく大型家具)の中
[に]風呂場の隅
[ほ]天井裏
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★歴史★
正解:[い]駕籠の中
説明:大奥には長局(ながつぼね)と呼ばれる女性たちの宿舎があるそうです。被害者の同僚たちは長局中を尋ねてまわったらしい。それでも消えた当日には見つからなかったようです。
■翌日は、御広敷(おひろしき)にも依頼したらしい。御広敷は御広敷御門から入る玄関口にあり、管理事務所でもあり、男性の役人も詰めていたようです。彼らに頼んで大奥の隅から隅まで探してもらったようですが、それでも女性は発見できませんでした。
■3日目も同じで手がかりさえつかめなかったようです。4日目には乗物部屋の駕籠を1つずつ外へ出し、駕籠の内部まで改めたとのこと。駕籠は一挺ずつ木箱に入れてあるそうです。大きな木箱ですね。さらに油単(ゆたん)で覆ってあるらしい。油単というのは保護用の布・紙です。ひとえの布や紙に油をしみ込ませたものとのこと。湿気や汚れを防いだそうです。
◇*HP「油単 - Google 検索」
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%B2%B9%E5%8D%98&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=XcvGVIqPF4an8AWB7oK4Cw&ved=0CAgQ_AUoAQ&biw=1280&bih=599#hl=ja&tbm=isch&q=%E6%B2%B9%E5%8D%98
■ひとつひとつ、油単を取り除き、木箱を開いていったらしい。やがて中年寄(ちゅうどしより)の藤島という女性の網代鋲打(あじろびょううち)の駕籠の前にくると、異臭が漂ってきたらしい。おそるおそる駕籠の戸を開きます。全裸の女性が全身を朱に染め、仰向けになって死んでいたそうです。
■Wikipediaによれば、中年寄は、21ある大奥の女中の階級では上から5番目です。駕籠の持ち主、藤島はなかなか高位の立場だったようです。ちなみに御右筆は上から10番目らしい。
■網代鋲打の駕籠は、町人が乗るような竹製の簡易なもの、いわゆる四つ手駕籠(よつでかご)ではありません。引き戸のついた高級品を乗物と呼ぶそうですが、さすがに大奥の女性用だなぁと思わせるような立派な代物です。
◇*HP「四つ手駕籠 庶民 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E5%9B%9B%E3%81%A4%E6%89%8B%E9%A7%95%E7%B1%A0%E3%80%80%E5%BA%B6%E6%B0%91&tbm=isch&ei=wnPYU__iMcT68QX5s4KADQ
◇*HP「網代鋲打 駕籠 大奥 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%B6%B2%E4%BB%A3%E9%8B%B2%E6%89%93%E3%80%80%E9%A7%95%E7%B1%A0&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=6YvXU9SoG4e68gWigoK4DQ&ved=0CAgQ_AUoAQ&biw=851&bih=1096#hl=ja&q=%E7%B6%B2%E4%BB%A3%E9%8B%B2%E6%89%93%E3%80%80%E9%A7%95%E7%B1%A0%E3%80%80%E5%A4%A7%E5%A5%A5&tbm=isch
■さっそく御典医がやってきて検死が行なわれたようです。残念ながら当時の検死は、現代のような科学捜査の手法はありませんので、死因もわからなければ殺害日時も特定できなかったようです。血が黒ずんでいるので、日数が経っているのはわかる…といった程度らしい。
■それにしても血の量が多かったようです。駕籠の床は血だまりになっていたらしい。なんとも酷い状態だったらしい。
■この事件は結局、迷宮入りしてしまったそうです。1000人〜3000人ともいわれる大奥勤務の女性たちの中から犯人を挙げるのはたいへんなのかもしれません。それに大奥には隠蔽体質があったらしい。臭い物に蓋をしちゃったのかな。女中(大奥に勤務する女性の一般的な呼び名)たちは狐狸妖怪(こりようかい)の類の仕業(しわざ)ということにして事件にケリをつけちゃったようです。被害者や遺族は浮かばれませんね。
◆参考*1:HP「大奥 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%A5%A5
◇*2書籍「江戸の醜聞事件帖」文庫初版172〜174頁、中江克己(かつみ)著、ISBN978-4-05-901265-8、学研パブリッシング
◇*3書籍「江戸文化歴史検定公式テキスト上級編【江戸博覧強記】」初版86〜87頁、江戸文化歴史検定協会編、ISBN978-4-09-626602-1、小学館

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
女同士の争いというか妬みやっかみの末の殺しでしょうね。
三代将軍家光の正室孝子も家光との仲が悪かったのではなく、気に入っていたのだけど、公家を嫌っていた春日局に殺されかねなったので、吹上御殿を作って遠ざけたように見せかけていたという説がありますね。
ねこのひげ
2015/02/01 10:47
コメントをありがとうございます。

 春日局は凄いな。将軍の正室の生命を脅かしたのですか。
 実母なら嫁姑の憎悪ですけど、乳母の憎悪ですよね。事件が起きなくてよかった。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2015/02/02 07:11

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