DNA鑑定が行なわれた最初の事件とはどんなもの?

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★科学★
問題:現代の警察ドラマの主役は、刑事たちと肩を並べて科学捜査の担当者が台頭してきたようです。米国製のドラマではCSI(Crime Scene Investigation、科学捜査班)が人気だそうです。わが国では沢口靖子嬢、武井咲(えみ)嬢、高島礼子嬢、そして名取裕子嬢など名だたる女優陣が監察医や科学捜査の担当者を演じています。元特命係の寺脇康文(やすふみ)君もいまでは監察医に転身したらしい。時代の流れでしょうか。
◇*HP「科捜研の女 - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%B2%A2%E5%8F%A3%E9%9D%96%E5%AD%90%E3%80%80%E7%A7%91%E6%8D%9C%E7%A0%94%E3%81%AE%E5%A5%B3&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=Fb_RU6CLFou58gXJzoG4AQ&ved=0CAgQ_AUoAQ&biw=1920&bih=1025#hl=ja&q=%E7%A7%91%E6%8D%9C%E7%A0%94%E3%81%AE%E5%A5%B3&tbm=isch
■科学捜査の大きな曲がり角は、わが国では平成2年(1990年)にやってきたらしい。この年、初めてDNA鑑定が捜査に取り入れられたようです。では、いちばん最初にDNA鑑定が応用された事件というのは、どんな事件だったのでしょうか?
[い]強姦
[ろ]営利誘拐
[は]窃盗
[に]痴漢
[ほ]バラバラ殺人
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[ほ]バラバラ殺人
説明:東京の下町で起きた事件です。殺害されたのは女性です。バラバラにされ、空き地に埋められたらしい。そこまで手間をかけたのに、深い穴は掘らなかったようですね。カラスが集まって土の中の肉をつついていたそうです。不審を感じた人が近づいて見ると、人間の手首の部分だったとのこと。驚いたでしょうね。それにしてもツメの甘い犯人だな。
■まもなく容疑者の男性が逮捕されたらしい。家の中とワゴン車から血痕が検出されました。血液型はA型だったようです。遺棄現場の血痕も被害者の女性もA型だったようです。警察としては、「家の中で殺害したあとで身体を切断し、ワゴン車で空き地に捨てた」と考えたようです。
■容疑者側の弁護士は反論します。日本人の40%はA型である。家とクルマと死体の3つの血液型が一致したからといって犯人扱いはおかしい。たしかに頷(うなづ)ける理屈です。まぁ、家の中とクルマの中に多量の人間の血痕があることは異常ではありますけど。
■警察は大学と協同で血痕のDNA鑑定をしたそうです。3箇所の血痕は別人ではなく、すべて被害者のものであることを立証したとのこと。刑は確定したようです。
■この事件はDNA鑑定の威力を示す素晴らしい結果が出ました。でも、おなじ平成2年(1990年)の事件、足利事件と呼ばれる事件では、DNA鑑定の結果から問題が生じています。栃木県で起きた女児の誘拐殺人事件で、女児の下着に付着していた体液のDNA鑑定が間違っていたらしい。容疑者とされた男性は体液の持ち主と疑われ、誤った有罪判決を受けます。
■刑務所で暮らしていた男性は無罪を訴えたらしい。18年後の平成21年(2009年)に再鑑定が行なわれます。弁護側推薦の鑑定人は「不一致部分が多いため同一人物のものではない」という結果になりました。検察側推薦の鑑定人も「一致部分が非常に少ないため、同一人物のものではありえないと言っても過言ではない」という婉曲な表現で結果を伝えているようです。
■平成2年(1990年)当時のDNA鑑定は、現在に比べてかなり粗かったのかもしれません。あるいは担当者の技能にバラツキがあったのでしょうか。いずれにせよ、長いムショ暮らしを強いられた容疑者の男性にとっては、たいへんな悲劇だったようです*2。
◆参考*1:書籍「知識ゼロからの身体の不思議」初版153頁、上野正彦(まさひこ)著、ISBN978-4-344-90185-8、幻冬舎
◇*2HP「足利事件 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%B3%E5%88%A9%E4%BA%8B%E4%BB%B6

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この記事へのコメント

ねこのひげ
2015年01月26日 02:54
DNA鑑定はいまでも完璧とは言えない部分があるそうで・・・・
ましてや、あのころは不完全な物であったそうですから、それを鵜呑みにして犯人に仕立てられた方にとっては悲劇でありますね。
ねこのひげ様<素町人
2015年01月26日 16:02
コメントをありがとうございます。

 冤罪はきっとゼロにはなかなかできないものなのでしょう。ゼロに近づける努力が肝要かもしれません。
 少なくとも1990年当時より現在のほうが科学捜査の正確性はあがっているでしょう。これを続けて、なるべく冤罪を出さないようにすることぐらいしか、我々にはできないのでしょうね。
(^^;)

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