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zoom RSS 坂本龍馬(りょうま)の「船中八策(ハッサク)」からの読み問題。「方今」はなんと読むの?

<<   作成日時 : 2014/12/22 08:41   >>

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★日本語★
問題:坂本龍馬の船中八策は大政奉還後の日本の姿を決めた文書として知られています。でも、原文は短いですね。350字余り。改行しないで詰めて書くと400字詰め原稿用紙1枚に収まってしまいそうです。
■Wikipediaの船中八策の項によれば、「慶応3年(1867年)6月、坂本龍馬は京都に上洛していた前土佐藩主の山内豊信(容堂)に対して大政奉還論を進言するため、藩船の夕顔丸で長崎を出航し、上洛中の洋上で参政の後藤象二郎に対して口頭で提示したものを海援隊士の長岡謙吉が書きとめ成文化した」とのこと。きっと長い間草案が心の中にあり、それが口からあふれ出たのでしょうね。
■題の問題の答は「ホウコン」です。「近ごろ」とか「現在」という意味らしい。「…以上八策は、方今天下の形勢を察し…」と使われていました。「現在の国際情勢に鑑(かんが)みて」というような意味なのかな。
■では、「船中八策」からの読み問題です。次の漢字・熟語はなんと読むのでしょうか?
[い]万機
[ろ]参賛
[は]無窮
[に]宇内
[ほ]苟も
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)



























★日本語★
正解:各項目を参照してください
説明:船中八策は次のような文章です。出題した漢字・熟語の初出は赤字で示しました。
一、天下の政権を朝廷に奉還せしめ、政令宜しく朝廷より出づべき事。
一、上下議政局を設け、議員を置きて万機参賛せしめ、万機宜しく公議に決すべき事。
一、有材の公卿・諸侯及(および)天下の人材を顧問に備へ、官爵を賜ひ、宜しく従来有名無実の官を除くべき事。
一、外国の交際広く公議を採り、新(あらた)に至当の規約を立つべき事。
一、古来の律令を折衷し、新に無窮の大典を撰定すべき事。
一、海軍宜しく拡張すべき事。
一、御親兵を置き、帝都を守衛せしむべき事。
一、金銀物貨宜しく外国と平均の法を設くべき事。
 以上八策は、方今天下の形勢を察し、之を宇内(うだい)万国に徴するに、之を捨てて他に済時の急務あるなし。苟(いやしく)も此数策を断行せば、皇運を挽回し、国勢を拡張し、万国と並立するも亦敢て難(かた)しとせず。伏(ふし)て願(ねがは)くは公明正大の道理に基(もとづ)き、一大英断を以て天下と更始一新せん。
[い]万機はバンキと読む
■万機は「政治上の多くの重要な事柄」だそうです。たしか「五箇条の御誓文」のいちばん最初の一文にも登場します。「広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スヘシ」。なんでも話合いで決めようじゃないか。そんな意味なのかな。
[ろ]参賛はサンサンと読む
■「参賛」は「賛助する」という意味らしい。「趣旨に賛成して力を添えること」だそうです。「賛成せしめる」というわけなのでしょうか。反対者は説得して賛成派へ変心させるべしと考えていたのかな。
□話合いで決めるという以上は、さまざまな意見が出てくるはずです。最後は多数決で決めるのがいまのやりかたです。幕末の段階では、まだ天皇制への回帰ばかりが想起されていて、本格の民主主義にまでは思いが至っていないのかもしれません。天皇の主張に反対の意見が「公議」で主流だった場合はどうするつもりだったのでしょうね。
[は]無窮はムキュウと読む
■「無窮」は「果てしないこと。また、そのさま。無限。永遠」だそうです。「無窮の大典」ということは改正されることも意識していないようですね。占領軍の意向を反映した現行憲法を「無窮の大典」だと思っている人たちもいるようですが、ちょっと似ているかな。
[に]宇内はウダイと読む
■「宇内」は「天下、世界」を意味するようです。「船中八策」では「宇内万国」と使われています。全世界というほどの意味なのでしょうか。
[ほ]苟もはいやしくもと読む
■「苟も」は「かりそめにも」とか「もしも」という意味です。ここでは「もしも」なのでしょうね。もしも「船中八策」を断行したら、先進国に追いつくことも難しいことではない。そんな意味だったようです。
◆参考*1:HP「船中八策 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%B9%E4%B8%AD%E5%85%AB%E7%AD%96
◇辞書「字通」白川静、平凡社
◇辞書「漢字源」藤堂明保、学習研究社
◇辞書「日本国語大辞典」小学館
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞泉
◇Yahoo! J Dictionaries 大辞林

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
最近は日本人はいかに優れているとか素晴らしいとかいう番組が盛んに作られてますが、不安感に対する裏返しなんでしょうね。
現代人よりも江戸時代の日本人の方が幸せであったのではないかとという意見もありますね。
どうなんでしょう?
ねこのひげ
2014/12/23 08:36
コメントをありがとうございます。

 3.11の大地震のあとからさらにそんな番組が増えたような気がします。「不安感の裏返し」説は正しいような気がしますね。

 幸せかどうかはどうやって計るかによるのでしょうね。西洋の小咄に、ソ連の人々は幸せだった。物は不足していたけれど、自分たちは天国にいると信じて疑わなかったのだから…というのがあるそうです。

 ひょっとしたらいまいちばん幸せなのは、北朝鮮の人々なのかもしれません。自分たち以外の人々には頼れる首領様はいないし、不安感にまみれて暮らしている。そう信じて疑わないのだとしたら、彼らは幸せなのでしょう。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2014/12/24 09:13

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