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zoom RSS リスの冬眠の不思議な特徴とは?

<<   作成日時 : 2014/11/28 11:03   >>

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★科学★
問題:もうすぐ師走。人間はなんとなく気持ちが慌ただしくなるだけですが、動物たちにとっては真剣に冬支度をする時期ですね。冬支度を怠ったキリギリスは食べ物がなくなってからアリに恵んで欲しいと頼みますがすげなく断られ、餓死することになっています。
■現代ではアリが慈悲深くもキリギリスに食料を分けてやるというお話に改変されてしまうこともあるらしい。そもそも元はアリとセミだったのに、セミのいない北の地方ではわからないじゃんとキリギリスに置き換えられちゃったらしい*6。登場人物も話のオチも変えちゃうとは。著作者人格権の重大な侵害です。だいいち、キリギリスやセミを助けてしまったのでは、まるで教訓になりません。
■それはともかく、動物たちは冬支度します。中には冬眠してしまうものもいます。約4070種といわれる哺乳類のうちでは183種が冬眠するようです*1。ご存知のクマは冬眠派ですね。ただし、クマの冬眠中の体温は31〜35度Cだそうです。平熱である37〜39度Cと比べてそんなには下がらないので、冬眠とよぶべきではないと主張する専門家も以前にはいたらしい。冬ごもりと呼ぶべきだと主張していたようです。
■近年では途中で目が覚めないとか摂食・排糞・排尿がないなどの特徴から、やっぱりクマも冬眠と呼ぶべきだという意見が主流になりつつあるらしい。ちょっと驚くのは、メスのクマの場合、冬眠中に出産しちゃうことです。生まれた子供に対しては授乳するらしい。妊娠したメスの場合は途中までしか冬眠しないということなのかな。
■さて冬眠といえば俺だろうと身を乗り出してきたのがホッキョクジリスというリスの仲間です。北極圏からアラスカやシベリアなど、寒そうな地域に分布しているらしい。乾燥したツンドラとか開けた草地で生活しているようです。平均体長40cm、体重750gほど。ホッキョクグマとかオオヤマネコなどが捕食者だそうです。
◇*HP「ホッキョクジリス - Google 検索」(画像)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%9B%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%A7%E3%82%AF%E3%82%B8%E3%83%AA%E3%82%B9&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=58O8U9qdMMT08QX3sIKYDg&ved=0CAgQ_AUoAQ&biw=1064&bih=1370
■画像をごらんいただくとわかるようになかなか可愛らしい姿です。では、ホッキョクジリス君の冬眠についての下記の記述のうち、正しいものはどれでしょうか? (正しい記述は無いかもしれませんし、複数かもしれません)
[い]冬眠期間は8〜9ヶ月におよぶ
[ろ]夏の間に体重が7倍になるまで食べてエネルギーを蓄積する
[は]体温は氷点下3度Cまで下がる
[に]冬眠中はときどき体温34〜36度Cまであげる
[ほ]冬眠中に交尾する
(答えはずっと下↓ スクロールして下さい)

























★科学★
正解:[い]と[は]、[に]が正しい
説明: [い]冬眠期間は8〜9ヶ月におよぶ(○)
■参考資料*3の科学雑誌では8ヶ月、Wikipediaのホッキョクジリスの項では9ヶ月と記されていました。3〜4ヶ月しか起きていないことになります。寒い地方では餌になるような植物もまた夏の間だけしか活動していないのでしょうね。おそらく、11月末の今ごろは、ホッキョクジリス君はすでに冬眠に入っているのでしょう。もし備忘録として、あるいは日程管理用に手帳を使っているとすれば、ずいぶん薄い手帳で済みそうです。
[ろ]夏の間に体重が7倍になるまで食べてエネルギーを蓄積する(×)
■こういった記述は見かけませんでした。冬眠をする動物には、食いだめともいえるぐらいに食料を食べ、皮下脂肪としてエネルギーを貯め込む種類がいるのは事実です。ただし、体重が7倍になるほどに食べる動物は聞いたことがありません。
[は]体温は氷点下3度Cまで下がる(○)
■氷点下3度Cです。純水ならば凍っています。でもホッキョクジリスの血液には、白血球や赤血球その他の不純物がたくさんまざっているため、氷点下3度Cでも凍ったりはしないらしい。
□冬眠中は、新陳代謝を抑えて消費エネルギーを節約するようですが、たとえば心臓はちゃんと動いているらしい。当たり前か。
[に]冬眠中はときどき体温34〜36度Cまであげる(○)
■ホッキョクジリスの場合、体温を氷点下3度Cまで下げ、それを3週間保つそうです。その後1〜2日間だけ体温を34〜36度Cまでもどすらしい。このサイクルを繰り返すそうです。変な習慣ですね。
□Wikipediaの冬眠の項によれば、「リスがときどき冬眠から目覚めるのは、睡眠不足を補うためであるとする説もある。この説によると冬眠と睡眠は全く別のものであり、リスは冬眠し続けると睡眠不足になってしまうので、2週間おきに冬眠から覚めて睡眠を補う」とのこと。冬眠中に睡眠不足になるというのは、冬眠をしないわれわれにはまるで理解できません。
[ほ]冬眠中に交尾する(×)
■さすがに冬眠中には交尾しないようです。ホッキョクジリス君の場合、9月初旬から4月下旬ぐらいまで冬眠し、覚醒したら5月中旬に交尾し、6月に出産というスケジュールになっているらしい。親は、たった3ヶ月から4ヶ月のあいだに子供を育て、体力を回復し、食糧を貯蔵し、巣穴の大掃除もしなければならないとのこと。とても忙しく、毎日17時間もあくせくと休まずに働くらしい。
□9ヶ月も眠っているというので少し羨(うらや)ましくも感じましたが、冬眠が睡眠とは違うので時々起き出して睡眠を取らねばならないという話がホントなら、あまり羨むような話でもなさそうです。ましてや冬眠以外の時間はむやみに多忙なのでは、むしろ気の毒な暮らしぶりですね。やっぱり理想の暢気(のんき)な生活はナマケモノとかコアラのほうがより強く体現しているのかな*4*5。
◆参考*1:HP「冬眠 - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%AC%E7%9C%A0
◇*2HP「ホッキョクジリス - Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%A7%E3%82%AF%E3%82%B8%E3%83%AA%E3%82%B9
◇*3雑誌「アメリカ最大の秘境を探訪」Newton (ニュートン) 2014年8月号86〜101頁、ニュートンプレス
◇*4HP「究極のエコを追究するナマケモノ。毎日たった8gの食料で生き延びているの? 町人思案橋・クイズ集/ウェブリブログ」
http://blog.q-q.jp/201011/article_7.html
◇*5HP「環境保護のためにコアラを去勢。1頭あたりいくらかかったの? 町人思案橋・クイズ集/ウェブリブログ」
http://blog.q-q.jp/200608/article_71.html
◇*6HP「イソップ物語のアリとキリギリス。原話では別の動物が主人公だったの? 町人思案橋・クイズ集/ウェブリブログ」
http://blog.q-q.jp/201304/article_22.html


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
冬眠が睡眠と違うというのは驚きですね。
よく何カ月も寝れるものだと感心してましたが・・・・
冬眠中は意識があるということなんですかね?
ねこのひげ
2014/11/30 09:00
コメントをありがとうございます。

 冬眠が睡眠とは異なるというのはあくまでも仮説の1つのようです。
 以前、なにかで見たのでは、小さなリスが冬眠中に捕獲され、野球の球のように手の平の上でころがされていました。もちろん野生です。もし意識があれば、慌てて逃げ出すのが普通ですよね。
 冬眠中は意識もないのではないか…と素人は思いました。
(^^;)
ねこのひげ様<素町人
2014/11/30 09:52

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